「もうこんな仕事辞めてやる!!」
そう思ったことのない社会人は少ないのではないでしょうか。
「辞めたい理由」を分析してみる
仕事を辞めたいと思った時、まずは「原因」と「改善策」を考えた上で、実際に実行してみることで職場環境が改善する場合があります。
そうした場合には、自分の力が職場内でしっかりと効力を発揮していると考えられるので、無理に辞める必要はありません。
良くある「仕事を辞めたい理由」を列挙してみた
●職場の人間関係が嫌い
●長時間労働が多い(残業代支給あり)
●長時間労働が多く、休憩もまともにとれない(残業代支給なし)
●仕事にやりがいを感じられない
●通勤時間が長くてストレスを感じる
●職場でいじめにあっている
●上司や先輩からまともな指導を受けられていない
●年収が低い、福利厚生が悪い
●参加したくない飲み会が多い
●土日祝日に休めない、休日出勤が多い
こうして列挙してみると、職場に対する不満の種類は相当豊富ですね。
自分の力でどうにかなるものもある一方、大体は自分以外の要素(人・物・金・風土など)によるものが多くの割合を占めていて、簡単に改善が見込めるものばかりではありませんね。
変わる見込みのない風土で葛藤するから苦しい
「あの人がもう少し優しく対応してくれるなら頑張れるのに」
「会社の給料がもう少し上がってくれたら生活が楽になるのに」
「残業がもう少し減ってくれれば、プライベートを充実させられるのに」
「土日祝日休みがしっかり取れれば、旅行とか家族サービスに充てれるのに」
いずれも【もう少し○○なら、〜〜なのに】という気持ちでズルズルと仕事を続けているパターンです。
しかし冷静に考えてみると、今所属している職場というのは日本全国数多ある働き場所の1つでしかなく、そこに無理してしがみつかなければいけない理由はそれほど無かったりします。
(親族が経営する会社など、いわゆる“コネ入社”の場合を除く)
そして、この【もう少し○○なら、〜〜なのに】という部分は、変えることができるパターンと、変えることができないパターンが存在します。
「変えることができるパターン」
前提条件として、「職場の上司・同僚が同じ問題意識を持っている」必要があります。
長時間労働、仕事の意義、休みの取得状況などに関して、職場の上司・同僚が同じように「どうにかならないかな」と感じていることが判明したら、素直に「改善してみませんか」というスタンスで話を持ち出してみるのが得策です。
問題を共有し、改善策を共に考える「きっかけ」を与えることで、一歩ずつでも前に進むパターンであれば急いで辞めなくても問題ありません。
トライしてみて、どうしてもダメだった時には素直に諦めることも肝心ですが、、、
「変えることができないパターン」
悲しいことに、上のような事例はあまり多く無いのが現実です。
日本的な働き方の中に、「無給での長時間労働」と「上からの命令に絶対遵守」という謎の美徳とされる考え方が存在します。
今の新しい世代の中には「サービス残業は無駄」、「終業後の飲み会は不要」、「意見の良し悪しは年功序列ではなく合理性と実現性」といった方向性が出始めていますが、年代が上がってくるとまだまだこうした古い考え方に固執する人が多く存在しています。
僕自身、営業部門を担当していた時に、「仕事が終わっていても上司が帰ってくるまで帰宅するな」と宣う10歳以上離れたとても残念な思考の人がいました。
この考え方で仕事している以上、効率性や合理性ではなく、「根性」による「時間の無駄遣い」を誘発しているに過ぎません。
結局のところ、「組織」とはこれを構成する「人」の集合体に過ぎません。組織の風土は「人の集合体」が作り上げているのですから、変化が期待できないパターンとしては「問題意識を共有できる上司・同僚がいない場合」となるのです。
「諦めも肝心」と割り切って次に進む
社会人のメリットとして、義務教育で通ってきた小中学校や受験で合格した高校・大学と異なり、「自分の意思」と「自分のタイミング」で職場を変えるということが可能であるという点が挙げられます。
実際に、僕の友人も新卒当初に入社した会社でうつ気味になり、2年以内に退職。
その後、転職サービスを活用して、新しい職場に出会って以来、それまでとは大きく異なるほど仕事も私生活も楽しそうに生活しています。
「仕事を辞めること」は「逃げること」「カッコ悪いこと」ではなく、「新しい選択」と「新しい出会い」なのです。
社会人としての適正の有る無しというよりも、職場の仕事内容・人・風土・立地・給与・福利厚生などが自分の求めている内容と合致していなかっただけに過ぎません。
「周りに変わってもらうことを期待する」のではなく、「自分が新しい環境に飛び込む」方がよっぽど早く無駄なストレスを取っ払うことができます。
まとめ
仕事を辞めるか、頑張って続けてみるか。
真剣に悩んで疲弊したら、シンプルにこう考えてみましょう。
「この気持ちを共有できる人が職場にいるか」
「一緒に問題点を考え、改善策に取り組む風土か」
上のいずれも該当しないようなら、別に今の職場に固執する理由はありません。
もっと自分の希望に合う職場を探し、そこの仲間たちと一緒に明るく仕事にせいを出す方が何百倍も価値がある生き方になるのではないでしょうか。