広告写真ではすごく肌がキレイな芸能人が、地デジのテレビ映像では少し肌荒れ気味で「あれ?」と思うことがありました。
それから時を経て、Photoshopで写真は激しく加工できると耳にしますが、「そんなのプロの人たちだけが使うものだから自分には関係ないか」と思っていました。
ところがとうとうリリースされたiOSと向けの買い切り版のPhotoshop、その名も「affinity photo」。定期購読版のPhotoshopとほぼ同レベルの写真・画像編集ができるのに買い切りで追加費用がかからないのが嬉しすぎます。
こちらのアプリはiPad版もリリースされているので、出先ですぐに編集作業をする方はiPad版が便利です。僕は電車や車、撮影直後に休憩時間にちゃちゃっと編集することが多いので、iPad版を愛用しています。
編集作業は自宅や職場が中心で、MacbookやiMacでの作業時間が多い人はPC版がオススメです。
【iPad版】
【PC版】
今回は、このAffinity Photoを使って、写真に写り込んでしまった不要な部分をキレイに消す方法をご紹介します。
こちらの機能を駆使すると、違和感なく肌荒れやニキビ・吹き出物を消すことができますし、シワの具合も調整できたりします。
では早速見ていきましよう。
修正したい写真を用意
せっかく良い写真を撮ったと思ったら、余計な物が写っててがっかりなんてことありますよね。
今回は被写体が人物だった場合に、顔のできものやシワを想定した修正方法を紹介しますが、フリー素材を使うのも何だかしっくり来ないので、現在製作中のLINEスタンプ「とら丸 第2弾」を使います。
決めポーズのとら丸の顔にインク汚れが付着してました。
もしかしたら撮影前にインクを使って遊んでたのかもしれません。
それでは早速顔についたインクを取り除いていきます。
Affinity Photoを立ち上げる
まずはAffinity Photoを立ち上げます。電車移動中に素材を用意したため、iPad版の画面になりますが、操作方法はPC版と変わりません。
写真を取り込む
アプリが立ち上がったら、➕ボタンで写真を読み込みましょう。
こちらが修正したい写真を読み込んだ状態のアプリ画面です。
顔にがっつりと汚れがついていますので、この汚れをキレイに修正していきます。
【現像】ペルソナの【傷除去ツール】に切り替える
画面上にあるペルソナを【写真】ペルソナから【現像】ペルソナに切り替えます。
切り替え後、左側のツールの中かから【傷除去ツール】を選択しましょう。
修正箇所をタッチ
修正したい箇所をタッチすると、自動的に同系色に修正がされます。
通常、人間の肌を修正する場合はグラデーションがかかっていますので、ぼかし気味で近い色の肌から自動選択で色を引っ張ってきます。
この要領で他の修正箇所もどんどん選択していきます。
頭の模様部分は汚れが特にひどいので、何度もタッチして小さい範囲の同系色から色を引っ張ってきます。
現像処理をする
一通り修正処理が完了したら、画面上のペルソナ切り替えツールから【写真】ペルソナへ戻しましょう。
すると現像ペルソナの変更内容をコミットして良いか質問がされますので、「はい」を選択します。
完成品がこちら
変更内容をコミットした結果がこちらです。
頭の模様はわざと微妙な感じに残してあります。
実際の写真で人の肌を修正する際は、このように境界線があいまいになるようにぼかしがかかりますので、本当に自然な感じで修正が可能です。
ただ、傷除去ツールで選択箇所に近い色を自動選択された時に、自動で引っ張ってくる場所によってはうまく補正がかからない可能性もありますので、その場合は自分で選択しましょう。
【今回使用した機材】