一眼レフカメラは暗いシーンの撮影が苦手です。
基本的にカメラは「光を集めて像を写す機械」ですので、周囲が暗いとまともに撮影することができません。水族館や花火大会は最たる例でしょう。
先日の江戸川区花火大会で、近くのシートの人たちが「はいチーズ!!、、、って、全然写ってねぇ!!」と言っていましたが、
そんな花火大会で綺麗な写真を撮るためのオススメな方法(設定)や準備する物をご紹介します。
【撮影例】江戸川区花火大会の花火写真
こちらは2018年8月4日(土)に撮影した江戸川区花火大会の写真です。
合計で150枚ほど撮影して、厳選した結果の枚数はおよそ10枚。
会場周辺のスマホの光や観客の頭が入らないように角度を工夫して、何度も何度もシャッターを切っては調整を繰り返しました。
花火が開く位置も高低差がありますので、実際に打ち上がる花火の高さを目視しながら、それに合わせて写真を何度も撮っていきます。
【設定】Tvモードで8秒、露出は−3.0、MF手動調節
一眼レフカメラの設定は以下の通りです。
[撮影機材]Canon EOS 8000D、RF605C、三脚
[撮影モード]Tvモード(シャッター優先モード)
[露出設定]−3.0(要調整)
[フォーカス]MF(手動調節)
これが、今回僕が花火を撮影する際にいじった設定です。
長時間露光にすることで、花火の軌跡を写せますが、露出を抑えないと白飛びしてしまいますので、露出はがっつりアンダーへ持っていきます。
後は撮影ボタンを押す際に本体がブレないように、三脚で固定し、遠隔レリーズを使ってタイミングを見ながらシャッターを切り続けます。
【準備1】事前に用意する機材
①三脚
三脚は必須です。これが無いと長時間露光の際に必ず手ブレを起こして花火の写真がぐしゃぐしゃになります。
脚を伸ばせるタイプにして、会場ごとに調整しながら使いましょう。
②レリーズ、遠隔レリーズ
レリーズは過去に何度か持って行かずに撮ったことがありますが、一眼レフ本体のシャッターボタンを押した際のブレが写真に影響するため、結局導入することにしました。
実際にレリーズがあると花火を見て楽しみながら写真も撮れるという一石二鳥のメリットしかありませんでしたよ。
純正の方が一番安心ですが、僕の場合はスピードライトも遠隔操作するために上のRF-605Cを購入しました。
③明るい広角レンズ
標準レンズは避けましょう。F値が低すぎて環境的に厳しいです。
最低限、F値2.8以下の広角レンズを持参することをオススメします。
探せばいろんな画角のレンズを見つけられますので、用途にあったレンズを入手しておきましょう。
【準備2】下見や絶景ポイントの知識
そして、ここまでの準備が完了したら、いよいよ花火大会本番、、、
の前に!!
できれば下見に行くか、絶景ポイントに詳しい友人に同伴してもらいましょう。
初めて足を運ぶ花火大会で素晴らしい写真を撮れることはまずありません。
綺麗な写真を撮るためには、事前に一番良いスポットを知っていて、場所取りができており、必要な機材や設定がすぐに準備できて初めて成功します。
本気で人に負けない綺麗な花火写真を撮りたいなら、余裕を持って会場の下見に行きましょう。
まとめ
スマホで撮った自分のブレブレの花火写真と、インスタグラムやTwitterに流れる他の人が撮った綺麗な花火写真。
素材は同じはずなのに、なぜ他の人が撮るとあんなにも綺麗で雄大なのか。
自分が撮ると、なぜこんなにもざらざらで汚い写真になるのか。
その原因は「機材」と「設定」と「ロケーションへの理解」に他なりません。
一眼レフカメラをお持ちの方は、ぜひ試しに上の設定と機材を準備して、最高のロケーションで素敵な花火写真を撮ってみてください。
何枚も何枚も設定を見直しながら、角度を調整しながら撮ってみると、最終的に納得のいく仕上がりに近づいていきますよ!