ボードゲームショップで「十二季節の魔法使い」を初プレイしてきました。
カルカソンヌや宝石の煌き、イーオンズエンドといったランキング上位固定のボードゲームはプレイし尽くしてきたので、未プレイのボードゲームを探していると、目を引くパッケージデザインを発見
気づいた時には思わず「十二季節の魔法使い」を手に取っていました。
実際にプレイした評価・感想をまとめてみましたので、「十二季節の魔法使い(Seasons)」に興味ある方はぜひご覧ください。
先に少し結論を話すと、「魔法好きなプレイヤーにはがっつり刺さる良ゲーム」であると感じました。MTGや遊戯王のようなTCG(トレーディングカードゲーム)が好きな方は購入をオススメできる丁寧なゲーム設計となっています。
コンポーネントが豊富
本作はコンポーネント類が豊富です。
パワーカード(魔法・使い魔)に加えて、以下のコンポーネントを使ってゲームを進行します。
【内容物】
・季節ボード
・クリスタルボード
・プレイヤーボード
・ダイス(4種類×3個ずつ)
・魔力トークン
・パワーカード(魔法・使い魔)
カード単独で構成されているドミニオンシリーズに比べたら、コンポーネントがめちゃくちゃ豊富ですね。
コンポーネント一つひとつのデザインも統一感があって、本作の世界観を上手に構成してくれているようの感じられます。
ちなみに、こちらのコンポーネントを見た際に「ダイスフォースに似てる」と思ったのは内緒です。
魔法カードのデザインが好み
ここがもっと大きなポイント。
「カードデザインが最高に好み!!」
上のカードは「使い魔」に区分されるパワーカードなのですが、見た目は可愛いのにどこか恐ろしさもあるような風貌。
プレイヤーボード上の「召喚枠」が増えていけばいくほど、場に出せるパワーカードが増えるため、振ったダイスに★マークが描かれていたら即座に確保するようにしていました。
運ゲーではない神バランス
ダイスを交互に振っていくタイプのボードゲームなので、どうしても「はいはい、運ゲーね!」と口にしそうになりました。
しかし、「十二季節の魔法使い」は適度な運と場の読み合いによる戦略性が高いボードゲームです。ダイスの出目だけで勝敗を決することが無いため、最後の最後までどのプレイヤーが勝つか分かりません。
ゆるふわファンタジーっぽいイラストに対して、実はバッチバチの緊迫対戦ゲームです。
ざっくりプレイルール
「でも、結局どんなゲームなの?」
カードデザインが良くて、コンポーネントが豊富で、全体的に統一された世界観であることは分かりました。
しかし、ボードゲームとして最も重要なポイントは「プレイして面白いかどうか」です。この点に関して、実際にプレイした僕の評価としては「ぶっちゃけ、かなり面白い」に決定しました。
勝利条件
「ゲーム終了時にクリスタルボード上の獲得点が最も大きいプレイヤーが勝利」
とてもシンプルな勝利条件です。
クリスタルを獲得するために魔力トークンを集めて、召喚枠を広げながら、手持ちのカードを場に展開していくというのが基本的なルールとなります。
パワーカード9枚準備
9枚のパワーカードデッキを選択して、1年目・2年目・3年目に使いたいカードを3枚ずつの山に分けて準備は完了。
2年目・3年目になったら使いたい(解放される)カードは裏返しにしてトークンを置いて封印しておきます。
季節ボードとダイスを準備
続いて、季節ボードを準備します。トークンを年数と月数の上にそれぞれ配置していきます。
合わせて、季節ボードの近くにクリスタルボードを配置しておきましょう。
ダイスは季節ごとに色を変えて振っていきます。
プレイヤーボードを選択
基本的にデザインが異なるだけで、どのプレイヤーボードを選択しても違いはありません。
召喚枠(★マーク)は0からスタートです。
ダイスを振って、交互にダイスを獲得
先行プレイヤーは、季節ボードに対応する色のダイスを3つ同時に振り、任意のダイスを1個獲得。
この時、ダイスの面に描かれた効果を発動して、魔力トークン獲得や召喚枠増加といった恩恵を受けます。
ダイスを獲得したプレイヤーは、自分の手番中に魔力トークンやクリスタルを消費して、パワーカードを発動することができます。
既にパワーカードが場に出ていて、強制または任意で効果を発動するタイプのカードがある場合はそれらの効果を解消することを忘れずに!
ダイスの面にシンボルを囲むような丸印が描かれている場合は、「魔力トークンをクリスタルに還元する」ことを選択してもOK。
自分の手番が終わったら、続くプレイヤーが同様にダイスを獲得して、ダイス面に描かれた効果を解決してからメインターンにできることを行っていきます。
ひたすらクリスタルを稼げ!
あとは季節ボードが3周し終えるまでにクリスタルをガシガシ獲得していくだけです。
パワーカードの効果で戦局が大きく変化していきますので、召喚枠を広げていきながら早い段階で強力なパワーカードを場に展開していくことが勝つためのコツでしょう。
季節ボードが3周し終えたところでゲーム終了です。
(春夏秋冬:4季節×3年=十二季節)
評価・感想
本作の初心者向けにパワーカード基本デッキセットも用意されていますが、おそらく「ドラフト」を含めてカード選択をしていくことで本作はさらに楽しめるボードゲームとなるのでしょう。
2戦目以降は構築済みのデッキセットではなく、「ドラフト」によるパワーカードの奪い合いから挑戦してみると良いと思います。
「新しいボードゲームにチャレンジしてみようかな」と思っている方は、ぜひお試しください!