開封するタイミングが中々見つけられなかったホビージャパンパブリッシャーのサンクトゥム。仕事が落ち着きを取り戻し始めたので、ようやく開封&スリーブ入れ作業を行い、テストプレイをすることができました。
カードを全てスリーブに入れ終えてから、ルールブックをしっかりと読み込んで実際にプレイしただけでゆうに5時間近い時間が経過していたことに驚きました。
実際にテストプレイで感じた僕の評価・感想を踏まえて、サンクトゥムがどんなボードゲームが紹介しておきたいと思います。
事前に各コンポーネントを広げた状態の卓上写真を見たので覚悟はしていましたが、このボードゲームはかなり広いテーブルでプレイしないといけないことをひしひしと実感した次第です。
物理的に重ゲー
開封する前に箱を持ち上げると、恐ろしいほどずっしりとした重みを感じます。カード中心のドミニオンやイーオンズエンドも箱の大きさは似たようなものですが、サンクトゥムは一味違います。
「物理的に重ゲー」というのが開封前からの印象です。
蓋を開けると大量のコンポーネントとご対面。
特に驚いたのはダイスの数です。一瞬、「ダイスゲームかな?苦手かもしれない、、、」と思いましたが、テストプレイをした後では杞憂だったことに安堵しています。装備やスキルによってダイスの出目を変更できるので、よっぽどわざと負けようとしない限り、道中でモンスターに倒されてしまうようなことはありません。
プレイヤーコマ以外のコンポーネント類が下の一式。
他にも多数のボード類がパッケージの中でひしめき合っていて、プレイする前からワクワク感が全開です。
プレイボード類も大きめのものが複数入っていて、取り出す際に一苦労でした。
オススメのスリーブ
サンクトゥムを開封する上で事前に準備をしたのが、カード保護用のスリーブです。
カードは165枚あり、サイズは43mm × 67mmのため、キディトレインドイツゲーム用スリーブ ユーロサイズを2パック購入しておきました。
上の写真が実際にスリーブを装着したカードです。
厚口のため、しっかりとカードを保護してくれるので安心して複数プレイヤーとサンクトゥムを楽しむことができるようになりました。
ハックアンドスラッシュを楽しむ
カード165枚のうち、モンスターカードは84種類。
プレイヤーコマを進めて戦闘でモンスターを倒すことで、裏面に描かれた装備に切り替わります。この点がサンクトゥムの楽しさを大幅に引き上げる魅力要素です。移動してより強いモンスターを倒すことで、強力な装備カードを入手。休息時にジェムを使って強力な装備を整えて更に強い装備を獲得していくサイクルがたまりません。
戦闘でモンスターを倒すと、右上に描かれたレベル数分のジェムを獲得できます(正しくは”ずらす”ことができる)。
獲得したジェムを使って、装備面の右上に描かれたコストを支払って指定の部位に装備することが可能。
装備ごとに特有の能力を有していて、サイコロの出目を変更できたり、敵からの攻撃をガードできたりと幅広い能力があります。
スキル・ジェム・装備の数が一定数を超えると、功績タイルを獲得できますが、早い者勝ちである点に注意が必要。
本作は協力ゲームというより、「競争ゲーム」ですので、被ダメージを減らせる能力持ちの装備を獲得して、体力や気力でダイスの出目を変えながら有利に戦う戦略が重要となります。
※左側2枚分の功績タイルは設置忘れです。
プレイヤーコマで立体感UP
コンポーネントの中に4種類のプレイヤーコマが含まれています(上から、ハントレス・ダンサー・スレイヤー・アウトロー)。
プレイヤーキャラごとに固有のスキルが異なるので、複数人でプレイする際はランダムでキャラを設定する方が楽しめると思います。
ハントレス
ダンサー
スレイヤー
アウトロー
プレイヤーボードが賑やかになっていく
ゲームを進めていくと、プレイヤーボードがどんどん賑やかになって行きます。各コンポーネントの初期配置はルールブックを参照しながら進めていけば簡単です。
※右側のスキル一覧内の赤い炎・青い炎マークは体力トークン・気力トークンを配置しておきます(獲得してから置き忘れに気付きました)
プレイ開始順によってスタート時にポーション配布またはボーナスカード配布があります。ボーナスカードには、スキルボードのジェムを上に移動させるものもあるので、早期にスキルを獲得するチャンスに繋がります。
サンクトゥムを目指して冒険へ
こうして事前準備を全て終えたら、遂に冒険開始です。互いにプレイヤーコマを移動させてデーモンカードをバトルゾーンに配置しつつ、戦闘・休息のタイミングを調整しながら、より強力な装備を整えていきます。
最奥にはこれまでのモンスターとは大きく異なる強さを持つデーモンロードが待ち受けています。冒険を通してキャラを強化することで、他のプレイヤーよりも多くの体力を残しながらデーモンロードを倒すことで勝利となります。
(デーモンロードを倒せた時点で充分勝利グループに属すると言えます。残り体力の多寡による勝者比較はおまけ程度と考えてプレイした方が楽しめると感じました)
まとめ
テストプレイを通して僕が感じたサンクトゥムの評価について、「最高」の一言に尽きます。
序盤の冒険モードと終盤のデーモンロード戦モードでゲーム展開が大きく変化するので、事前にルールブック熟読を推奨します。
ちなみに、ソロプレイ用の公式ルールもありますので、練習がてらソロプレイで鍛えておきたい・ルールを熟知しておきたい場合にオススメです。
このゲームの絵柄やハックアンドスラッシュが好きな方はかなり刺さると思いますので、興味ある方は持っておいても損しません。
初回出荷数が少なかったのか、早めに売り切れとなっているお店もありますが、再販もあると思いますのでこまめにチェックしておきましょう。