以前のエントリで紹介したエバーデール(Everdell)を実際にプレイしてみました。各カードの配置やプレイヤーターンごとにできる行動などを説明書で確認しながら、プレイルールを学んでからのスタートです。
評価・感想
コンポーネント | ★★★★★ |
重さ(★5)・軽さ(☆1) | ★★★★☆ |
相互性・介入要素 | ★★☆☆☆ |
戦略要素 | ★★★★☆ |
運要素 | ★★★☆☆ |
リプレイ性 | ★★★★★ |
総合評価 | S(95点) |
とにかくコンポーネントが美しい作品です。
カードイラストとゲームボードなどの各種コンポーネントの全て綺麗にマッチしていて、ボードゲームながら深い没入感を味わうことができます。
再販待ちで基本セットの価格が高騰してしまうのも納得するほど、本作は完成度が高いボードゲームだと感じられます。
実際にプレイした僕の評価・感想の詳細を紹介していきたいと思います。
プレイ時間目安(60〜80分)
初回1プレイ目はルールを確認しながらのため、120分ほどかかりましたが、一通りプレイし終えた今は60分くらいで1プレイできそうなゲームだと感じました。
(プレイ人数で時間は増減しますが、各プレイヤーが自分の手番にプレイしたい内容をイメージできるようになっていればスムーズに回りそうです)
内容物
基本イベントメダル 4枚
勝利点 30個
扉トークン 20個
8面ダイス 1個(1人ゲーム用)
動物&建物カード 128枚(動物63枚・建物65枚)
森カード 11枚
特殊イベントカード 16枚
勝利カード 1枚
果実トークン 30個
小枝トークン 30個
樹液トークン 25個
小石トークン 20個
労働者コマ 24個(4色×6個)
永遠の樹 1セット
結構ボリューミーです。
カードプラスアルファ程度のボードゲームと違って、エバーデールはゲーム盤関連、各種トークンやサイズ違いのカードが複数枚必要な重ゲームですが、その分世界観が素敵で、プレイ中、彼らの世界に想いを馳せることもできるほどです。
配置した様子
上のゲームセット全て配置した状態がこちら。
結構広いスペースが必要なため、大きめのテーブルでプレイするよう準備することをオススメします。
永遠の樹周辺をアップで撮影。
永遠の樹下の川沿いに資材トークンを配置します。労働者コマは樹のてっぺん、その下に特殊イベントカード、さらに下に基本イベントカードといった具合です。
事前準備が完了したら、各プレイヤーは順番に自分のターンで、以下の3つの行動から1つを選択して実行します。
プレイヤーターンの行動
【1】労働者コマを配置する
資材トークン・カード確保、カード効果発動やイベントカード取得など
(序盤は資材トークンを集めて建物を建設していくことが重要)
【2】カードをプレイする
手札または広場のカードを選択して銀行にコストを支払うことで自分の場にプレイする。
既に場にプレイした建物カードがある場合、その建物に対応した動物カードが手札または広場にある場合は、コストを支払うことなく場にプレイ可能。この方法で場にプレイした場合、該当の建物カード右下に扉トークンを置く(閉じる)。
(一般の建物・一般の動物は同じ種類のカードを複数枚プレイできますが、特別な建物・動物は各プレイヤーの場に1枚しかプレイできません)
(カードをプレイしたことで自動的に効果が発動するタイプのカードもあるため、見落とししないよう注意)
【3】次の季節の準備をする
全ての労働者コマを場に配置し終えた場合にのみ実行可能。
場に出ている労働者コマを自分の手元に戻し、永遠の樹から新たな労働者コマを取得したり、新芽マークのカード効果発動などの各種効果の実行処理を行う。
(他のプレイヤーが次の季節準備を始めた瞬間に、場の美味しい資材トークン系を狙ったりすることも戦略の1つ)
その他細かいルールや、カードごとの詳細は説明書に書いてあるので、熟読してプレイに臨みましょう!
プレイした感想やコツっぽいこと
建物を建設するための資材トークンは序盤から中盤にかけてかなり重要度が高いのですが、動物カードをプレイするためには果実トークンが必要になるため、果実トークンも欲しいところ。
基本的に、[資材収集]→[建物カード展開]→[建物に対応する動物カードをプレイ]という流れがスムーズです。動物カードを展開していくことが中盤から終盤にかけての重要な勝ちファクターです。
そして、動物カードを勝ち点に活かすため、[学校カード]がある場合はできるだけ早めに獲得してプレイしておきたいと感じました。
気になったこと
プレイを終えて、初回の勝ち点は54点となりました。未だに不明なのは、鉱夫モグラの能力で、「相手の街の新芽カードを1枚コピーする」という表記。
そのカードそのものに永続的に変化するのか、プレイ直後の効果のみ発揮したらその後は一般の動物扱いとなるのか、気になるところです。それによって戦略の幅が変わってきますが、公式見解を確認するか、プレイ前に互いにルールを設定するなどの配慮が必要かもしれません。
[追記]
エバーデールFAQでルール解説を参照しました。
2.2.5.2
Q: If I use my Miner Mole to copy his Farm and then activate my General Store, do I get the bonus berry (assuming I don’t have any Farms in my city)?
A (https://boardgamegeek.com/article/29582161#29582161):
So the Miner Mole basically becomes a Production card in an opponemt’s city for the moment that you activate him. So you could copy a Farm and get a berry, but he wouldn’t remain the Farm for your General Store.
赤文字・オレンジ文字の記述を読むと、「鉱夫モグラは場にプレイされた時に相手の場にある新芽マークのカード効果を(相手の場と同じ環境として)コピーするが、鉱夫モグラはコピーしたカードのままではない(効果発動後は元の一般の動物として扱う)」ということが解説されていました。
そのため、扉トークン(occupied token)を使ってノーコストで動物召喚はできず、季節の変わり目に新芽マークの効果発動対象にもならないということが分かりました。
感想まとめ
それでも、カード同士のコンボを上手に重ねたり、相手の季節の変わり目に重要な資材獲得を先行して行ったりと楽しみ方はプレイの数だけ生まれる素晴らしいゲームだと思います。
いずれ拡張パックを買ってプレイの幅を広げたいと思います。今は何度かプレイしてみて、使ったことのないカードの効果などを試しながら遊んでみる予定です。
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