新しくiPhone 12 Pro Maxに変更することを決めたのですが、手持ちのMacBook Proの容量が残り30GB未満であることが判明しました。
そして、乗り換え前のiPhone 7 Plusの使用容量が225GB、、、
どう考えてもバックアップすることができそうにありません。
そこで、意を決して外付けSSDにiPhoneのバックアップ先を変更することに決めました。
他の紹介サイトで読んだ手順通りに実施した際にはエラーが発生したり、Backupフォルダのエイリアス(ショートカット)が正しく作成されないなどのトラブルがありましたので、この記事を参考に正しい手順でバックアップ保存先を外付けSSDに変更してみましょう。
※この記事では外付けSSDでの手順を紹介していますが、外付けHDDでも同様の操作でバックアップ先変更が可能です。
【設定環境】
まずは僕がメインで使っている端末の詳細です。
<本体> MacBook Pro (Retina, 13-inch, Mid 2014)
<プロセッサ> 2.6 GHz デュアルコアIntel Core i5
<メモリ> 8 GB 1600 MHz DDR3
<容量> 256GB(のうち、残り27GB)
<OS> macOS Catalina
【事前準備】Terminalの設定を変更しておく
設定アプリ起動→セキュリティとプライバシーを選択
プライバシーのタブに切り替えたら、下の方にあるフルディスクアクセスで、ターミナルアプリをONにします。
この設定を行わないと途中でエラーが発生する場合がありますので、必ず実行しておきましょう。
【操作1(保存先の確認)】
今現在のiPhoneやiPadのバックアップ保存先を確認します。
まずはFinderを開き、上のメニュー欄にある「移動」を選択したら、optionボタンを押して表示される「ライブラリ」フォルダを開きます。
このフォルダを開いたら、下のファイルパスを参考に、保存先フォルダを確認しましょう。
【バックアップ保存先フォルダ名】※ユーザー名の箇所は使用者名
/Users/[ユーザー名]/Library/Application Support/MobileSync/Backup
【操作2(元データバックアップ)】
※この操作2は万が一のために行う操作です。不要な場合は飛ばしてもOKです。
上の操作1で確認した保存先に保存されているファイルをフォルダごと外付けSSDにバックアップしておきます。この操作は、万が一どこかの時点で誤った際に状態を元に戻したいとなった場合に行うものですので、飛ばしても問題ありません。
ただし、Backupフォルダ自体の削除は必須の操作です。
(実際、僕は自身の環境下ではこの工程を飛ばしていますが、バックアップ先変更を問題なく行えています)
【操作3(SSDにバックアップフォルダを準備)】
SSDを開き、任意のフォルダにBackupという名称のフォルダを新規作成します。
そして、先程操作2で開いたMobileSyncフォルダ内のBackupフォルダは削除しておきます。ここで削除しておかないと、次の操作4でエラーが発生します。
僕の場合は、AppleBackUp > Backupという階層でSSDの中に新しいバックアップフォルダを準備しました。
※上のフォルダ名は、操作4ー手順2に関係してきます。
【操作4(ターミナルを実行)】
これらの操作1・2まで実行完了したら、ようやく実際の手順紹介となります。
ターミナルを起動して、下に記述したコードを打ち込みます。下の手順1・2・3を見ながら、実際にやってみるとコードを打ち込む手間を省いて、とても簡単に実行準備ができます。
手順1
ターミナルを開いて、以下のコードを記述します。
ln -s
[ エル・エヌ 空白(半角) ハイフン・エス 空白(半角) ]
※エスの後の空白を忘れずに入力しましょう。
手順2
続いて、Finderを開き、操作3で作成したSSD内のBackupフォルダをドラッグアンドドロップします。
すると、ln -s に続く箇所に赤字のファイルパスが自動的に表示されます。
/Volumes/[SSD本体名]/[任意の保存先]/Backup が以下のように反映されます。
ln -s /Volumes/SSD-PGU3-A/AppleBackUp/Backup
このまま手順3へ進む際にも重要な点として、〜/Backupの後ろにも空白(半角)があるか確認しておきましょう。
手順3
★重要★
※他サイトの紹介手順で失敗した方はこちらの手順を加えて実行してみてください。
そして、元々のバックアップ先であったフォルダの上位階層MobileSyncを手順2同様にターミナルへドラッグアンドドロップします。すると、下のコードが自動的に生成されます(青字箇所に注意)。
/Users/[ユーザー名]/Library/Application\ Support/MobileSync
ln -s /Volumes/SSD-PGU3-A/AppleBackUp/Backup /Users/NanairoTaiyo/Library/Application\ Support/MobileSync
※青字箇所1には、MacBookを利用中のユーザー名が反映されます(上のコードをそのまま使用しないように注意しましょう)。
※青字箇所2には、Application Supportのフォルダ名に \(バックスラッシュ) が記述されていますが、正規表現で無いため正しく反映されない恐れがあるため、必ず削除します。
最後に、元のMobileSyncフォルダからドラッグアンドドロップした際に生成されたコードを””(ダブルクオーテーション)で囲みます。
“/Users/[ユーザー名]/Library/Application Support/MobileSync“
ln -s /Volumes/SSD-PGU3-A/AppleBackUp/Backup "/Users/NanairoTaiyo/Library/Application Support/MobileSync"
上の記述した手順1〜3の処理が完了したら、最後にEnter(Return)キーを叩いてターミナルを実行します。
成功すると、SSD内に生成したフォルダにあるBackupフォルダへのエイリアス(ショートカット)が元の保存先MobileSync内に自動生成されているはずです。
【動作確認(バックアップテスト)】
この状態にすることができたら、SSDを接続した後にFinderからiPhoneやiPadの【今すぐバックアップ】を選択するだけで、自動的にSSD内のBackupフォルダにバックアップデータを作成してくれるようになります。
元のバックアップ先に戻したい場合は、SSD内に作成したBackupのエイリアス(ショートカット)を削除した後、MobileSync内にBackupフォルダを再度作成しておくだけでOKです。
これで、MacBook ProやMacBook Airの容量が不足していても、安心してiPhoneやiPadを買い替えることができますね!といっても、できれば新しいMacBookに買い替えるという根本的な解決方法もありますが。