ウィッチャー3にどハマりした僕は、これをキッカケにとうとう「洋ゲー毛嫌い症候群」から解放されました。
そして、気づけば「The Elder Scrolls V: Skyrim(R) for Nintendo Switch」を購入。
ニンテンドースイッチの携帯性とスカイリムの親和性が恐ろしい、、、
とっても恐ろしいです、、、
「面白い」 VS 「面白くない」
ゲームの話題になると、良く議論の的になるのが「面白い」「面白くない」の二者択一。
実際にスカイリムをプレイし始めたゆるゲーマーの僕から見ると、「面白い部類だけど、人を選び過ぎるゲーム」というのが的を得ているように感じました。
「受け身寄りな姿勢」でプレイするのではなく、「自ら責任を持って決断していく姿勢」でプレイできる人がスカイリムを楽しむことができる設計になっています。
どうしてもゲームが面白いか否かについては、プレイヤーの主観に依るところが大きく、一言で片付けるには難しい議論になりがちです。ムービーごりごりの半分映画・半分アニメに近いゲームが好きな場合は、スカイリムの自由度に戸惑うことでしょう。
序盤のオープニングからチュートリアルが終わると、いきなりスカイリムの広大な世界にポンっと投げ入れられ、「あとはお好きにどうぞ」と、生き方や過ごし方を全てプレイヤーに一任されるのですから。
【上画像】広大なスカイリムの世界に投げ込まれて何をしたらいいか途方に暮れるカジート(猫獣人)の僕
20時間ほどプレイして、ようやくスカイリムのメインストーリーとシステムの詳細を理解した僕の意見としては、「買って良かった」と言い切れる内容とボリュームです。
「生き方を決め、役割を果たす」
6〜7年ほど前のゲームであることと、源流がPCゲームでマウスとキーボードでプレイするためのUIであることから、どうしてもキャラクターの動作や戦闘時に「もっさり感」を感じます。
とはいえ、このような一昔前のPCゲームライクな動きはプレイしていくうちに慣れていきます。
【上画像】ドラゴンから逃げた先の洞窟でクモの群れに襲われたところ
このゲームの面白さは上で書いた不便さを凌駕する「自由度」を基礎にした「生き方を決め、役割を果たすことができる」点にあります。
【上画像】ホワイトランという街に向かうも、敵の襲撃により路頭に迷う中、綺麗な月を見つけて記念撮影
一番重要なポイントは、「メインストーリーさえサブクエストの1つ」と言い切れるほどのボリュームとサブクエストの作り込み・密度です。
本作はざっくり言うと「復活した伝説のドラゴンを倒す」というだけのシンプルなストーリー。
ですが、プレイの幅は恐ろしいほど広大です。
● メインクエストだけをゴリゴリ進めてドラゴンを倒す王道プレイ
● 帝国軍に入隊して治安維持に努めるサラリーマンプレイ
● 反乱軍に入って帝国軍に敵対するRPGあるあるプレイ
● 魔術大学に入学して研究者として生きる世捨て人プレイ
● スリ・強盗を中心とした犯罪者プレイ
、、、etc
想像し得る「こんなプレイをしてみたい」のあらゆる内容がほぼ網羅されていて、「ドラゴンを倒さなくても良い」「好きなように生きて、納得いくまで追求していく」ことができるのです。
【上画像】お金が無いからハゲ頭プロベンタス・アヴェニッチさんに頼まれた山賊狩りでお小遣いをせびってるところ
基本軸は「剣と魔法のファンタジー世界」
その世界にあって、自分は「どんな種族」「どの団体に属すのか、属さないのか」「役割/職業は何か」「得意な戦い方は何か」「魔法を覚えるために大学に入学するかどうか」…etc
こうした多数の選択肢を納得いくように組み合わせていって、スカイリム内で「自分の生き方」を決めていきます。
僕は初プレイでは「カジート」という猫獣人の種族で開始することを決め、30分ほどかけて納得いくまでキャラクリエイトを行いました。
【上画像】最初は人間型のイケメン主人公にしようとしたけど、ゴリラにしかならないから猫に決めた
将来的には大学に入学して魔法を覚え、敢えて帝国軍に入って宮廷魔術師になってみようと考えています。
普段プレイする和製RPGでは、主に美形の少年少女が、国家(帝国軍)等に抗う過程で成長していく姿を追いかける構成であることがほとんど。
そこをあえて外すため、非人間族のカジート(猫獣人)を選び、帝国軍に入隊し、軍内で上位の役職者になることで、これまでとは違った楽しみ方ができることにワクワクしています。
【上画像】用も無いのになぜかこちらをずっと見つめてくる無礼なブレナイン(単なる通りすがりの人)
【上画像】装備変えようとしているにも関わらず、まだ見つめてくる無礼なブレナイン(単なる通りすがりの人)
古き良き中世西洋のファンタジー世界に両足をズブッと突っ込んで、もう1つの人生(猫生)を楽しむことができるのがスカイリムらしさなのでしょう。
ハリーポッター、指輪物語(ロードオブザリング)を中心とした「剣と魔法のファンタジー」が好きな人は一度プレイすると知らないうちにハマってしまう可能性がありますので、そういう点でも要注意のゲームです。
不満な点が無いわけではない
①照準を合わせるのが若干ストレス
拾いたいアイテム、話しかけたい人、倒したい敵、何をするにも照準をピタリと合わせないといけないせいで、小さいストレスが少しずつ溜まるのがデメリット。
【上画像】ホワイトランの首長偉大なるバルグルーフに横から声をかけたら、御付きの人みたいな立ち位置になったカジートの僕
同時並行でウィッチャー3をプレイしているせいで、余計にこの照準合わせの面倒さが際立ってしまい、何をするにも細やかな微調整が必要になって面倒臭さを感じさせられます。
②主人公が話さないことと、メインの仲間がいない
スカイリムでは主人公は一切話しません。
最低限の選択肢の中で、会話に困らない程度の選択をすることは可能です。
【上画像】有名な「昔はお前みたいな冒険者だった。膝に矢を受けてしまって、、、」と話す衛兵
ただ、文字が小さいせいなのか、横文字が多いせいなのか、フルボイスのはずなのにストーリーが中々頭に入って来ないのです。
こういう時、他のゲームでは主人公や仲間キャラが補足説明をしてくれてストーリー進行の補完をしてくれるのがありがたいと感じられます。
③会話時のプチムービー有無は重要な要素
スカイリムと比較対象にしてしまいがちなウィッチャー3。
ベースはほぼスカイリムですが、後発なだけあってシステム面ではウィッチャー3の方が洗練されている印象です。
【上画像】一人称視点でプチムービーを演出するも、ウィンターホールドの歴史よりも首長コリールの顔しか印象に残らない結果に
会話の際に差し込まれるプチムービーは野暮ったいと思う場合もありますが、全く無くなるとそれはそれで話に入り込むのが難しくなります。
④操作を間違えてしまうことが多々
操作を間違えて住民の所有物を盗んでしまったり、住民自体を殴ってしまったりすることがあります。
【上画像】「酔いどれハンツマン」の由来を聞きたかっただけなのに、何度か卓上の物を盗んで衛兵に追いかけられて再ロードした
しかもやつら、間違えただけなのに地の果てまで追いかけてくる勢いでフルボッコにしてくるのです。
ほんの出来心、、、が通じない厳しい世界。
それがスカイリム!!
⑤登場人物がほぼゴリラとジャガイモで構成されている
洋ゲーにありがちなのでしょうが、登場人物のほとんどが「ゴリラ顔」です。
【上画像】ホワイトランの首長に認められ、初めての従士ゴリディアと同行することに
【上画像】お金が無いからお小遣いをせびったハゲ頭プロベンタス・アヴェニッチさんのアップ
【上画像】ハゲ頭プロベンタス・アヴェニッチさんの愛娘霊長類最強生物エイドリアン・アヴェニッチさん
こどもに至っては、総じて「ジャガイモ顔」。
【上画像】ウィンターホールドの首長コリールさんの息子じゃがいも小僧アッシュールくん
CERO-Zなだけあって、主人公が非道なプレイをする場合にクレームが寄せられることを避ける目的もあるのでしょうか。
ただですね、どの顔を見ても「ゴリラ」「ジャガイモ」だと、猿の惑星的な世界に迷い込んだのかと思うほど、、、
まとめ
文句が無いと言えば嘘になる。
そして、嘘偽りなく「不満な点はどうしようもなく不満だ!」と叫びたくなる。
それでも気づけばニンテンドースイッチを起動して、気づけばスカイリムの世界に足を踏み入れてしまう。
● この前受けたクエストを進めたらどうなるだろう。
● 新しい剣や防具を作らなきゃ。
● あそこの洞窟に入ったら何があるかな。
● まだ行ってない街に行ってみないと。
ふと思い立ったときに、電源ボタン1つでスカイリムが起動。
この機動力と不満点を補って余りある膨大なコンテンツとクエストを中心とした「生き方の選択ができる世界」がそこに在る。
それだけで、このゲームを買って間違いなかったと思える十分な理由になります。
スカイリムのプレイ記録は下のリンクから閲覧できます。