【重要】
この記事はイース9のストーリー核心に関する記述があります。
本作未プレイの方や、現在プレイ予定・プレイ中の方はこちらの記事をご覧ください。
囚人アドルパート
地味に面倒だったのが、【囚人アドルパート】でした。
赤の王編でステータスをどれほど強化しても、全然強くなる気配が無いので「脱獄前の話かな?」と首を傾げながらプレイ。
何度目かの囚人アドルパートで、遂に脱獄に成功すると何故か見覚えのあるバー「ダンデリオン」を発見します。
ダンデリオンの扉を開こうとする矢先、マリウスに激しい腹パンを食らって意識を失うアドルになんとも言えない歯痒さを感じていました。
各章のラストにたびたび登場する囚人アドル編は、主に「ギミックによる死にゲー」と「倒せない敵からの隠れゲー」で構成されていました。
そのため、快適な戦闘でバシバシ敵を倒せる赤の王編と比べるとややストレスフルな展開。
なんだかんだ言いつつ、ラストまで駆け抜けた後では、囚人アドルパートについても悪戦苦闘しながらも無事進めておいて良かったと思えます。
終盤の展開
ラストダンジョンにて、騎士団長シャトラールと対峙。
ここで怪人(モンストルム)たちは、全員オリジナルの素体から生成されたホムンクルスだということが明かされます。
これまでプレイヤーが操作してきた赤の王であるアドルも、ホムンクルスの1人。
囚人アドルこそが本物のアドルだったという想像の斜め上を行く展開。
他のマンガやアニメ、ゲームであればありがちな設定かもしれませんが、まさかのイースシリーズでぶち込んでくるとは予想外でした。
敵の攻撃で肉体の限界を迎えた赤の王を救うため、本物のアドルとの融合を果たします。
赤の王と本物のアドルはここで初めて邂逅。
赤の王の記憶を引き継ぎ、百年戦争時代から生き続けている錬金術師「ゾラ」を止めるため、アドルは仲間たちとともに彼の足跡を追っていきます。
モンストルムたちの覚悟
自分たちがホムンクルスであることを知ったモンストルムたち。
それでも心折れることなく、騎士団長シャトラールと対峙する姿は、少年マンガのような熱いシーンでした。
モンストルムたちそれぞれが抱えていた問題を1つずつ解決して行くことで、段々と強まっていった絆からこうした覚悟に結びついているのでしょう。
「叡智の集合体」
ゾラの目的は、アドルの中にあるあるこれまで対峙してきた敵等、数々の記憶を結集した神をも越える存在「叡智の集合体」を造り出そうとしていました。
この叡智の集合体によって、「グリムワルドの夜」を支配することを指示します。
しかし、叡智の集合体が出した結論は「世界の破滅」でした。人がいるからグリムワルドの夜が終わらない、人を消してしまえばグリムワルドの夜が無くなり、世界を浄化することにつながるという帰結。
(現実世界でも、将来的に高性能AIが世界を牛耳った場合に同様の帰結になることが見込まれるアレです)
ラスボス戦
第一段階。
【叡智の集合体】アトラ・ノクス・フィリウスの登場。
戦闘自体は、これまで各キャラクターをしっかりと育てていれば問題なく倒すことができる難易度。
脳筋猛牛による超高火力ATKにより見る見るラスボスのHPゲージが減っていきます。
そして、第二段階。
【錬成魂魄の監獄塔】アニマ・エルガストゥルムの登場。
ロックオンスポットが多数出現するため、戦闘開始時は少々焦りましたが、落ち着いて戦えば負ける要素が無いほどの強さでした。
そして、アドル再び
【錬成魂魄の監獄塔】アニマ・エルガストゥルムを倒すと、エンディング。
『「グリムワルドの夜」の機能を完全に停止するか』について問いかけられるアドル。
そして、これまでお世話になった仲間達との挨拶。
百年戦争から永い永い時を経て、ようやくグリムワルドの夜から解放された怪人たち。
これから、普通の人間として生活をしていくことになりますが、周りの人々と協働していく姿を何度も見ていますので、安心してこの街を後にすることができそうです。
これにて、イース9 – Monstrum NOX – はエンディングを迎えました。
実際にプレイしてみると、ぐいぐいと先へ進めたくなるストーリーとして仕上がっていましたので、仕事終わりに気負うことなくPS5の電源を点けて、続きをプレイしていくことができました。
2021年9月にはニンテンドースイッチ版のイースも発売されました。
既にクリアした方も本作をもう一度プレイしたくなった時に、気軽に遊べるプラットフォームが選択肢に追加されたのは嬉しいことです。