少し前にイース9を全クリアしました。
メインストーリーだけ進めてサクッとラスボスを倒すつもりでしたが、割とサブクエストが気軽にクリアできることと、拠点の快適性に影響を与える要素が大きいことからできるだけこなすようにしました。
評価・感想
ボリューム | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★☆ |
グラフィック | ★★☆☆☆ |
音楽 | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
前作イース8はニンテンドースイッチ版でプレイしましたが、本作イース9はPS4版をPS5でプレイしました。
それでは、早速レビューしていきます。
気持ちのいい異能アクション
主人公アドルを筆頭に、仲間が増えていくほど移動時のアクションが増えていきます。
パルクールのように街中をビュンビュン飛び回りながら宝箱を漁ったり、サブクエストをこなしていくのが心地良いです。
主に前半の仲間が移動アクションの拡充、後半の仲間が各種ギミックへの対応という風に分かれていました。
ゲームクリアまで一通りプレイした感想として、赤の王のクリムゾンライン(瞬間移動)よりも、白猫のヘブンズラン(壁登り)や鷹のハンターグライド(空中移動)が散策には便利でした。
戦闘のテンポがGOOD
戦闘のテンポはかなりGOODです。
難易度ノーマルでプレイしていましたが、ゲームオーバーになるほど苦戦する戦闘はありませんでした。
しかし、攻撃ボタンや技ボタンを押した時の挙動がとてもスムーズで、大型ボスとの戦闘ではストレスを感じることなく戦うことができました。
後半は猛牛のATKをひたすら高めて、「超高火力による物理で殴る」で蹂躙。
モンスターごとに弱点となる仲間キャラへ変更をしていくゲームなのですが、とにかく攻撃力だけを極めることで、二の腕がみっちみちに膨れ上がった脳筋が闊歩するゲームへと変貌。
これはこれで、大きな満足感を覚えさせてくれました。
感情移入のし易さ
全体的に、いわゆる「厨二感」満載の設定です。
特にアプリリス。
とはいえ、「怪人(モンストルム)」の仲間一人ひとりにドラマがあり、ストーリーの中で彼らの葛藤について丁寧に語られていきつつ、葛藤を乗り越える展開は熱いものを感じます。
アプリリス周りの設定やセリフは少々手痛いものを感じないこともありませんが、ストーリー全体を通してみるとよくまとまっていました。
ストーリー展開も、前半〜中盤では怪人に関する謎や牢獄塔の目的といった多くの謎に直面し、後半に一気にこれらの伏線を回収していく手法は相変わらず見事です。
フルボイスでは無いのがキツい
システム周りへの不満はそれほどありません。
しかし、、、やはり、、、
イベントシーンでフルボイスでは無いのはいただけない!!
特に、ストーリーにイベントシーンでは
「冒頭だけボイス、その後無音、途中に一瞬ボイス、からの無音」
といった中途半端なボイス挿入がなされる箇所が何度もあり、微妙にストレスを感じていました。
フルボイス化には費用がかかることは理解しています。
しかし、ゲームのグラフィックがどんどんリアル調・アニメ調に変化していくのに合わせて、せめてストーリーに関わるイベントシーンだけでもフルボイスを導入してほしいと切に願います。
ロード頻度がやや多い
結果的にPS5でプレイしたことが正解だったと気づくのは、プレイ開始から1時間も経たない頃。
「ロードが、、、微妙に多い、、、」
マップ切り替え、建物への出入り、ファストトラベル、イベントシーン等ちょっとしたポイントでロードが挟まります。
イース8をニンテンドースイッチでプレイした時も、ロード時間や戦闘でのカクツキが気になったため、イース9はPS4版をPS5でプレイすることに決めていました。
PS5だと上で挙げたロードポイントが1秒〜2秒で切り替わり、なおかつ戦闘はカクツキも発生しないほど快適に操作できました。
ニンテンドースイッチ移植版は未プレイのため、評価はできませんが、携帯性を犠牲にしても問題がない場合は、PS4版も選択肢に入れた方がいいゲームだと思います。
まとめ
総じて、「良作ゲーム」といった印象です。
高評価ポイントと低評価ポイントを比較して、ストーリー展開や戦闘周りの快適さなどがゲームとしての楽しさを損なわない良い出来であるため、上記の評価に落ち着きました。
グラフィックはイース8よりも改善していますが、どうしてもPS3後期くらいの3Dモデル・挙動であることは否めません。
それでも、イース9をプレイしていて「ボタンを押すのが気持ち良い」と無意識に感じられるくらいに完成度の高いシステム設計となっていることで、グラフィック面は気にならなくなっていきます。
叶うことなら、次回作イース10ではイベントシーンのフルボイス化を実現してほしいと切に願っています。
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