【レビュー】(リトルナイトメア2)ちょっと切なく、物悲しい世界を旅して回った7時間の評価・感想を書いてみた

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題の「リトルナイトメア2」をクリアしたので、僕なりの評価・感想をこのエントリに書いておきたいと思います。

ホラーテイストのスクリーンショットを掲載していますので、画像閲覧注意です。

 

リトルナイトメア2の購入を検討している方は、「ネタバレ注意!」以降の箇所に到達したら、一旦このページを閉じて、クリア後に再度ご覧くださいね!

 

目次

評価・感想

 

ボリューム ★★☆☆☆ 
ストーリー ★★★★☆
グラフィック ★★★★☆
音楽 ★★★★☆
操作性 ★★★☆☆
難易度 ★★★☆☆

 

前作「リトルナイトメア」の動画を見て、ホラーテイストの横スクロールアクションゲームであることは知っていました。

 

最初は、「インディーズゲームなのかな?」と思っていましたが、その割にはグラフィックのクオリティがとても高い

ちょこちょこ調べてみたら、スウェーデンのゲームメーカー「ターシアスタジオ」が制作していることを確認しました。終始飽きることなくプレイすることができましたので、力量があるメーカーであることは非常に実感できた素晴らしいゲームでした。

日本国内での販売をバンダイナムコが担当しているようです。

できれば、日本国内のゲームメーカーでこういったプレイしていて楽しめるゲームらしいゲームを開発してほしいと切に願っています。

 

ボリュームは少ないが、密度は高い

 

クリア時間は、ストーリーだけ追いかけておよそ7時間のほどでした。収集要素を丁寧に探し回っても10時間ほどで全クリア可能です。ただ、プレイ体験の質は、かかった時間よりも密度が高いと感じました。

多くを語らないながらに、随所に散りばめられたヒントや足跡などを目にしながら、何が起きたのかを考えていけるような上手い設計となっています。そういった面で考えると、フロムソフトウェアのダークソウルシリーズに似たものを感じます。

 

ICOやトリコのような切なさ

 

ストーリーに関して、ゲーム中はストーリーの解説は一切ありません。

キャラクター同士の会話さえ無し。

薄暗く、物悲しい世界に、たった1人で降り立つ少年「モノ」。途中、閉じられた部屋でオルゴールを鳴らす少女「シックス」と出会い、2人は協力してこの世界からの脱出を試みます。

道中、学校・病院・市街地などを通り抜けていく際に、その場所ごとに多様な痕跡を確認することができます。

 

上の画像のように、駆け抜けて行く多様なスポットの至る所に、この陰鬱とした世界を構成する要素が散りばめられています。

それらをパズルのピースの様に繋ぎ合わせて行くことでストーリーの一部が垣間見えてきます。

 

時には音を立てずにこっそり歩き、時には駆け抜けて窮地を脱する2人。

得体の知れない敵に見つかった瞬間の絶望は他のゲームでは味わえない緊張感でした。万が一敵に見つかって負けてしまっても、すぐ近くでリスポーンしてくれるので、トライ&エラーがし易くてストレス無く楽しめました。

 

グラフィックのPS4、携帯性のスイッチ

 

グラフィックで言うと、ニンテンドースイッチ版とPS4(PS5)版でどっちを選ぶか悩んでいる方も多いかと思います。自宅で7時間ほどゲームをプレイする環境を用意できる場合は、迷わずPS4版をプレイしましょう。

特に、ニンテンドースイッチ版は解像度とフレームレートを落とさないと動作しない関係上、画面がボヤボヤっとしているように見えてしまうことと、敵から逃げる際に処理落ちでカクつく箇所があるので注意が必要です。

 

僕個人の感想としては、事前にYouTubeで画質を比較している動画を参考にした結果、PS4版を選んで大正解だったと思っています。

ニンテンドースイッチは、暗い画面のゲームを明るい場所でプレイすると全く見えなくなることが多々ありますので、本作はPS4版を推奨します(PS5でプレイしてもOK)。

 

音楽

 

終始物悲しい世界を歩くので、耳に残った目立つBGMはありません。

しかし、寂しげなピアノの演奏音や環境音(効果音)が世界観にとてもマッチしていました。

本作をプレイする上で、陽気なBGMや必要以上の暗いBGMはいずれも逆効果になるでしょうから、むしろ最大限本作の良さを配慮した演出だったのだと感じています。

 

操作性

 

操作性は可もなく不可もなく。

移動時のダッシュがややもったり気味である点と、ゆったりしたジャンプが気になりますが、プレイしているうちに慣れます。

「ダッシュ→ジャンプ→掴む」という3つのボタン操作を一度に実行する必要がある場面に多々遭遇しますので、アクションが苦手だと少し苦戦する可能性も。

 

とはいえ、他の高難度アクションゲームよりも、操作すべきボタンや実行するアクションは少ないので、何度かトライしていれば先に進むのは簡単です。

 

難易度

 

難易度は中くらいの印象でした。

高難度と言うには、敵の索敵範囲がザルでスルスル抜けることができますし、ダッシュで危険ゾーンを駆け抜けることもできます。

一方で、死にゲー要素が多分に含まれているため、ゲーム慣れしていない方にとっては進むのに苦労するステージがあるかもしれません。

 

総合満足度

 

総合的な満足度は、「★5つ」です。

ボリュームと価格のバランスが良く、サクッとプレイして2日ほどで全クリア可能です。大作RPGだとプレイ時間が50時間・100時間と間延びしがちですが、テンポ良く進めて、テンポ良く終われるのはアクションゲームの良いところ。

リトルナイトメア2が本シリーズ初めてでも、問題なく楽しむことが可能です。作品間の繋がりを知りたい場合は、無印版リトルナイトメアをプレイするとストーリーを更に深く知ることができます。

 

 

サスペンスアドベンチャー

 

当初、本作はホラーゲームだと勘違いしていました。

実際にプレイした後に調べてみたら、サスペンスアドベンチャーと冠されており、振り返ってみると確かに「謎解き」や「緊張感」を中心に演出されていたように思います。

多少ショッキングなシーンがありますが、リアル寄りのグロテスクなシーンは極力排除されていますので、ガッツリしたホラーゲームが苦手でも大丈夫です。

(実際、僕自身ホラーゲームは苦手ですが、本作は割と怖がらずにプレイできました)

 

謎解き要素が7割

 

上で書いたように、「謎解き」要素が中心であり、なおかつ7割ほどを占めています。敵から逃げる場面や、戦い場面は全体の3割ほどで、比較的安全な部屋の中で仕掛けを解いて先へ進むことの方が多いです。

安全地帯が好きな僕にとっては、常に逃げ回る必要がないのがとても助かりました。謎解きしながら敵に襲われるのはすごく苦手なので。

 

 

 

【注意!】ここから先はネタバレ注意!

(クリア前の方は、このページを閉じてください)

 

 

 

 

ゲームクリアにあたり

 

道中、テレビの中からモノとシックスを追いかけてくるラスボス「ノッポ男」。執拗な追跡を掻い潜り、地上に脱出したところで最終決戦。

 

ノッポ男を倒したと思ったら、シックスが謎の巨大化をしていました。出会った時に慣らしていたオルゴールを大切そうに抱えています。

 

シックスの抑制を遮って、オルゴールを破壊。シックスが元の姿に戻った直後、建物の崩壊が始まります。

 

建物から脱出間近で、橋が崩落。手を伸ばすシックスの手を掴むモノ。2人はガッシリと手を取り合い、脱出に成功した、、、かのように思えたのですが、

 

シックスに手を離されてしまい、奈落の底へ落ちていったモノ。彼はここで長い間座り続け、彼自身が「ノッポ男」となってしまう悲しい結末に。

 

ストーリー序盤の壁に抱えれた回数の記述を見ると、モノの物語はループしている可能性を伺うことができます。

 

ノッポ男となり、シックスを追いかけるモノ。

シックスを救い出し、脱出を手伝うモノ。

どちらも彼自身であることは間違い無いのですが、どうしたら彼自身が救われるのかについて、色々と考えるべきことが多いと感じました。

 

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