デモンエクスマキナをようやく全クリアしました。
ゲーム自体はアーマードコアシリーズを彷彿とさせる作りで、とても楽しんでプレイできました。
ストーリーが電波とか、ラスボスが硬すぎるとか、弾切れ問題とか、色々言われますが「普通に良作」です。
評価・感想
ボリューム | ★★★☆☆ |
ストーリー | ★★☆☆☆ |
グラフィック | ★★★★☆ |
音楽 | ★★★☆☆ |
操作性 | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
ストーリークリアまでにかかった時間は18時間ほど。
使用機体は、コードギアスコラボで入手したランスロット。
後半はレベリングの必要性が無いことに気づいて、サブクエスト系のプレイを諦めました。
本作ではアーセナルのレベリング概念が無いため、中盤までに使いやすい武器を入手できれば、それだけでラスボス戦まで駆け抜けることができます。
僕の場合は、遠距離:ロックオンミサイルと近距離:ソードをメインに立ち回っていました。
敵アーセナルと戦う際には、中距離武器だと攻撃が当たった手応えが無いので、上の組み合わせが一番しっくりきしました。特に、敵アーセナルは動きが速すぎて中途半端な射程距離の武器だと攻撃が当たらないのが難点です。
ストーリーについて、本作ではおまけみたいなものです。
複数の派閥(共同体)がAI経由でオーダー(指令)を受けつつも、各々の思惑で戦い合う複雑な構造になっています。
しかし、一部のムービー映像以外は全てチャット形式で話が進んでいくため、誰が何の思惑で動いているのか把握するのが難しいです。全クリアまで進めて、ようやくイモータルの目的が少し理解できた(ような気がする)程度ですので、気にせずガンガンプレイを進めていく方が楽しめるゲームだと思います。
「ストーリーがよく分からないから、もういいや!」
ではなく
「ストーリーはおまけだから、ロボット動かすの楽しもうっと!!」
と思ってプレイしてほしいと思います。
ロボットをキビキビ動かせる
「ロボットをキビキビ動かせる」
これだけで買う価値があるゲームです。
断言します。
今はロボットゲームをリリースしても売れない時代のようです。
一時期は流行った「機動戦士ガンダム 連合 VS Z.A.F.T」や「アーマードコア」といった名作ロボットアクションゲームで青春時代を過ごした世代からすると、ニンテンドースイッチという現代機で同系列のゲームをプレイできるだけでも涙が出そうになります。
任意のロックオンができないことや敵アーセナル(機体)の自動追尾ができない点に不満を覚えたり、ホバリング中の浮遊状態に違和感を覚えたり、銃やソード類での攻撃感が薄いと感じたりすることはありました。
それでも、総じて「心地よくプレイできるクオリティ」まで昇華できています。
「久しぶりにロボット動かしたい!!」
そう思っている方のフラストレーションを幾分か解消するだけのポテンシャルが内包されています。
装備はハクスラ、開発で増やす
装備を増やす方法は、基本的に破壊した敵アーセナルからのパーツ奪取。それらを使ってそのまま装備するか、開発に回して強化するかを選択していきます。
装備に関するステータス知識や最適な武器防具などをしっかりと覚えないまま、適当に各パーツを付け替えながら進めていましたが、問題なくラスボス撃破まで行けました。
装備に対して、取っ付きにくそうと思ったら使いやすい武器防具を決めて、どんどん進んで行けばOKです。
終盤は弾切れの心配がないソード類で戦場を駆け回っていた僕からすると、最終的に「物理で殴る」が最も安定するプレイングスタイルでした。
※小さな敵はロックオンからの自動追尾ミサイルで撃破することで、ストレスが少ないプレイイングができます。
人体改造への葛藤
人体改造をすると、アウター(パイロット自身)・アーセナル(機体)の能力強化ができます。
しかし、改造と見た目はトレードオフの関係です。
人体改造では、頭部・上半身・下半身の3箇所を強化していくことができます。
アーセナルのレベリングはできませんが、人体改造を進めていくことで、副次的にアーセナル効果として機体能力向上につながるものもあります。
プレイヤーキャラの見た目が変わってしまうことに抵抗が無ければ、積極的に人体改造を進めていくことで、ゲームプレイが少しだけ楽になります。人体改造を行わなくてもゲームクリア自体は可能ですので、この辺りは好みの問題にも大きく影響します。
展開は熱い、しかし盛り上げ不足
多様なキャラクターたちが登場する本作。
これによる複雑な人間関係。
だけど、誰と誰がどうなっているのか分からない。
チャット形式メインのストーリー展開にはやはり限界があるのでしょう。
人物の3Dモデルを活用したストーリーを制作すると、製作費が跳ね上がるから思い切ってカットしたのは理解できます。
一方で、1人のプレイヤーからすると、もう少し映像を通して、デモンエクスマキナの世界観を深く理解したかったという想いもあり、この点はもったいないと感じたポイントです。
せっかく熱いストーリーが展開できる良い素材がたくさんあるのですから、もっともっと世界観を広げてほしいという願いが次回作に届くことを願っています。
敵のHPが無駄に多いのが気になる
小さな敵はいいんです。
数発のミサイルなどであっという間に溶けていきます。
ですが、、、
敵アーセナルの硬さ!!!
とにかくHPが高いのなんのって!!
幾度ミサイルを打ち込んでも、幾度ソードで切りつけても、全然HPが減っていかない。
ハメに近い形でひたすら近距離攻撃を繰り返して、ようやくオーダークリアとなったミッションがいくつあることやら。
その上、敵アーセナルはしょっちゅう画面からフレームアウトするほど高速で動き回ります。
これがもうストレスマックス。
次回作(「デモンエクスマキナ2」)では、もう少しダメージソースの大きい武器や地形ギミック等で、一気に敵アーセナルのHPを削れるようにしてくれたら爽快感が増すように思います。
まとめ
細かい部分で不満を感じたポイントをいくつか挙げましたが、総じて「良作」という評価は変わりません。
心地よくロボットを操作できるゲームは、ここ最近滅多に見ることがないため、とても貴重です。
その上、携帯機にもできるニンテンドースイッチでプレイできるというのが大きなメリット。
こうしたグラフィックが綺麗なゲームは、PS4やPS5といった据え置き機中心で販売されるため、テレビ画面を占有しないとプレイできないことが多くなりがち。
しかし、携帯モードにも即座に変更できるニンテンドースイッチのおかげで、テレビを占有しなくても気軽に1オーダーをサクッとプレイして終了することも選択できるようになっています。
結果的に、ユーザーの母数が多いプラットフォームとしてニンテンドースイッチで本作がリリースされたのは、上で述べた多様なプレイ環境への対応を含め、大きなプラス効果につながっていると感じられます。
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