中々プレイするタイミングが無かったゲーム「バディミッションBOND」。
ニンテンドーダイレクトで紹介された際に、プレイする小説のような印象を受けた記憶があります。
ポケモンレジェンズアルセウスを全クリアし、エルデンリング発売まで時間のあるうちにプレイしてみた感想を紹介しておきたいと思います。
評価・感想
ボリューム | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★★ |
グラフィック | ★★★★☆ |
音楽 | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
総合評価 | A(80点) |
普段プレイするタイプのゲームとは異なり、「マンガ」と「アニメ」の中間といった印象です。
または「イラストがよく動くボイスドラマ」とも。
イラストは「アイシールド21」の作画を担当された「村田雄介」先生が担当されており、見やすいタッチと華麗な手描き感が心地よい仕上がりとなっています。
相変わらず上手すぎるイラストで、バディミッションBONDの世界観に没入できました。
ゲームシステムは「捜査系探索型アドベンチャー」となっており、正解の選択肢とQTEコマンドによってプレイするタイプとなっています。
何となく「逆転裁判」シリーズを彷彿とさせますが、キャラクターがよく動くため、また違った印象を受けます。
プレイするマンガ
一言で表現するなら、「プレイするマンガ」。
コントローラーで操作する時間よりも、画面を見ている時間の方が長いため、ストーリーを見ている間に本エントリを書いています。
メインストーリー部分はテンポのいいフルボイスで進行することと、時折動くものの基本は静止画イラストのため、気になるシーンになったら画面を見て進行状況を確認していました。
一方で、操作する時間が皆無なため、画面を眺め続けることが苦手なプレイヤーにはキツイかもしれません。
個人的には、【マンガを読む感覚でゲームをプレイできる】という新しいプレイ体験ができるという視点で見ると、割と楽しく遊べるゲームだと感じました。
捜査/推理アドベンチャー
基本的に捜査パートは2名1組で行動します。
そこはタイトル通り、「バディミッション」なのでしょう。
ストーリー中に出てくる「キーワード」をきちんと聞いておくことで、順調にストーリー内での選択肢に答えることが可能となります。
選択肢自体は結構簡単なものが多いのですが、時々ちゃんと話を追いかけていないと答えられない内容の質問が出たりしますので油断はできません。
この選択肢では、見た目だけだと女性が「ヤシの髪飾り」を頭に付けているため、「ヤシノミ姫」を選択しそうになりました。
Rボタンの「思い出す」アクションのおかげで、「カグラ姫」であることが判明して無事に正解の選択肢を選べましたが、ちゃんと話を見ていないとSランクを取得するのに苦労します。
難易度の面で言えば、全体的に低めに設計されているようで、ゲーム初心者でもプレイできるように作られていることが窺えます。
スキップモードを活用
Sランククリアによって解放されるサイドストーリー等があるため、選択肢を間違えた場合、同じ章をリプレイする必要があるります。
リプレイ時は時短のため、【環境設定>セリフ>スキップモード】で「すべて」又は「既読」に切り替えておくとスムーズにプレイできるようになります。
この「セリフスキップ機能」を知らないまま、同じ章をリプレイした際にひたすらボタン連打していたのを思い出すと、やるせ無い気持ちになりました。
捜査パートではバディ固有の能力や特性ありきな聞き込みが多く、
「好きなバディを選んでね」
ではなく
「最適と思われるバディを選んでね」
が正解であることに気づいてからがスタートなこだと悟りました。
効率を追求する場合、不要なリプレイを避けるためにこまめにセーブ&ロードを繰り返すことになり、ゲームのテンポが悪くなるという逆説的な現象につながるのが何とも歯痒かったです。
キャラクターが魅力的
主人公パーティのキャラクターがとても魅力的です。
性格も見た目もそれぞれ異なるにも関わらず、しっかりとパーティとして成り立っているのが不思議な印象を受けました。
怪盗ビーストことアーロンに至っては、悪役顔でありつつもしっかりと主人公しています。
忍者モクマは色恋おじさまという感じのため、好き嫌いが分かれそうな印象ですが、とにかく朗らかとしています。
主人公ルークは、幼少期に引き取ってくれた養父の無念を晴らすために奮闘する様が胸を熱くします。
また、変わり種として仮面の詐欺師チェズレイも良い味出しています。
序盤は「誘拐」や「ハイジャック」といった、よくあるマンガ・アニメの事件ですが、各キャラクターの性格がしっかりと掘り下げられていて、ゲームを進めるのが楽しくなります。
意外性のあるストーリーよりも、「魅力的なキャラ」と「仲間たちの絆」を描いた作品だと考えられます。
自由度はかなり低い
攻略ルートが複数用意されているように見えますが、捜査パートの適正キャラが固定であるため、実際には攻略上の自由度はかなり低いと感じました。
潜入ミッション準備のための捜査パートは、どちらのルートでクリアするかを決めてから聞き込み対象を選んで進めていくこととなりますが、この時のバディは誰を連れて行くのか選択することとなります。
聞き込み対象によって相性の良いバディがいないと捜査失敗となるため、ロードを駆使して別の捜査対象に聞き込みをすることになるのが面倒でした。
デトロイトビカムヒューマンほどではないにしても、どのキャラを選択してもそれなりの結果に結びつく流れだと嬉しかったのですが、それだとキャラクターの個性が無意味となるため、難しいのでしょう。
捜査対象とルートを俯瞰して、最適解をイメージしてから進めていくことを楽しむゲームだと思ってプレイした方が良いと思います。
「チームBOND」
タイトルの「バディミッションBOND」の名称は、ナデシコ姐さんがチーム名を名付ける際に、各自の通り名(ニックネーム含む)の頭文字を取ったことに由来します。
【B】BEAST
【O】OUTWITTER
【N】NINJA
【D】DOGGIE
彼らの独特な素性や性格にも関わらず、それを一瞬でまとめ上げるナデシコ姐さんの実力の高さが窺い知れません。
4人組のチームというと、どことなく「ルパン3世」を彷彿とさせますが、紅一点である「峰不二子」枠が居りません。
また、モクマのキャラクター性かと思っていたのですが、割と女子向けに作られた内容が時折盛り込まれているように感じられました。
まとめ
全体的にまったり楽しめるゲームだと思います。
ジャンプで人気マンガの一角を担っていた「アイシールド21」作画担当の村田雄介先生が手がけるキャラクターが、事件を解決するために奮闘する様は中々見応えがあります。
安心の王道展開ですが、時折ショッキングなシーンもあるため、いわゆる刑事物・事件物が苦手な方は注意が必要です。
コントローラーを置いて、ストーリーが進んでいくのを見ながら別の作業ができる不思議な操作性。
ゲーム初心者でも、難しい操作をすること無く楽しめるように作られているため、ジャンプ系のマンガ・アニメが好きな人には相性抜群ですよ。
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