アラカルト(A la carte)をプレイしてみました。
箱を開けた際、圧倒的な物量のコンポーネントに驚いたのが記憶に新しい作品です。
初見プレイだったことから、ボードゲームショップの店員さんに丁寧なルール説明をいただきました。
評価・感想
コンポーネント | ★★★★★ |
重さ(★5)・軽さ(☆1) | ★★★☆☆ |
相互性・介入要素 | ★★★☆☆ |
戦略要素 | ★☆☆☆☆ |
運要素 | ★★★★★ |
リプレイ性 | ★★★☆☆ |
総合評価 | A-(80点) |
本作はボードゲームの中でも珍しい「アクションゲーム」という部類。
その名の通り、「アクション」が肝を握るゲーム性となっており、知略・熟慮を要するゲームとは異なるプレイ感です。
作る料理に対して、「火力を上げる」「調味料を入れる」「アイテムを使う」のいずれかを1ターン3アクション以内で選択して実行します。
この「調味料を入れる」操作が本作をアクションゲームたらしめる大きな要素を占めているポイントです。
一通りプレイした結果、本作は確かに「ドイツゲーム賞」を受賞するほどのクオリティであることを実感させられました。
アクションゲーム
上述の「調味料を入れる」アクションに関して、4種類の調味料から1種類を選択後、テーブルに付けた状態からフライパンに向けてひと振りのみ振り入れることができます。
料理ごとに書かれた数の調味料を入れることができればOKですが、1種類の調味料が3個以上入ってしまったら、その料理は失敗となり、ゴミ箱へ廃棄しなければなりません。
しかも、振り入れる際に「瓶から調味料が出てこなくても1アクション消費」となります。
入れ過ぎても失敗、入らなくてもアクション消費というジレンマの中、綺麗に「コツン」っと調味料が出てきた時の喜びは表しようもありません。
手番にできること
【1】火力を上げる(ダイスロール)
【2】調味料を入れる(小瓶振り入れ)
【3】アイテムを使用する(ティーカップ使用)
上の1〜3の各アクションのうち、3回任意のものを選んで実行していきます。
アイテムの中にはアクション回数を増やすものもありますので、3アクション目にそのアイテムを使用して、料理の完成を目指す方法もあります。
「料理の完成」は調味料の出方に依存するため、同じアクションを繰り返して成功を目指す感じです。
先に料理を作り給え
勝利条件はシンプルです。
先に料理を5種類(2人プレイの場合は7種類)完成させるか、星マークを3つ揃えたプレイヤーが勝利します。
星マークを獲得するには、料理タイルに記載されている調味料の数とピッタリ同じ状態で料理を完成させる必要があります。
もし新たに作れる料理が無くなった場合は、完成した料理の獲得点数が高いプレイヤーの勝利です。
調味料は3つ以上フライパンに入ってしまうと失敗になるため、「成功料理」よりも「失敗料理」の方が多くなります。
パンケーキも良いだろう
「パンケーキチャレンジ」として、料理タイル以外の要素で「パンケーキ」の作成にも挑戦可能です。
ただ、パンケーキ作成の際だけルールが少し変わって、実行可能なアクションが下の内容に固定されます。
【1】火力を上げる(ダイスロール)
【2】パンケーキをひっくり返す(失敗時【3】へ)
【3】パンケーキをひっくり返す
パンケーキが完成するまで、じわじわ火力を上げながらフライパンを返すアクションを実行することになります。
このパンケーキチャレンジは、選択するタイミングが難しいと思います。
通常プレイでは料理タイルの完成を目指すだけで手一杯のため、敢えて挑戦するにはリスクが大き過ぎる気がします。
恐らく、終盤に差し掛かった辺りで、最後の得点源として勝利点を積む際に有効なのでしょう。
まとめ
初見プレイでは、豪華なコンポーネントに圧倒されすぎて、ルールを頭に入れるのに精一杯となっていました。
アクション要素が本ボードゲームの核であるため、戦略を張り巡らせながら遊ぶタイプを求めている場合は違うボードゲームを選んだ方がいいでしょう。
どちらかというと、3〜4人のプレイヤーでワイワイと笑って盛り上がりながらプレイしたい時に最適な作品だと言えます。