アストラルチェインを全クリアしました。

発売当初から購入済みだったのですが、「捜査パートが面倒」「アストラル界が単調」「ストーリーがありきたい」といったネガティブ意見を目にしてしまったため、プレイするのを後回しにしていました。
実際にプレイした結果、「早くプレイしておけば良かった!」と後悔するほど熱い少年漫画のようなバトルやストーリーを楽しむことができました。
ゲームに対するネガティブな意見は話半分で聞き流すくらいの方が後悔しないで済むことを実感しています。

評価・感想
| ボリューム | ★★☆☆☆ |
| ストーリー | ★★★☆☆ |
| グラフィック | ★★★★☆ |
| 音楽 | ★★★☆☆ |
| 操作性 | ★★★★☆ |
| 難易度 | ★★★☆☆ |

時折サブクエストをこなしながら、メインクエスト中心でプレイした際のクリア時間は約20時間でした。
メインクエストだけ進めた場合は17〜18時間ほどで全クリアできるボリュームです。

とはいえ、ボリューム不足かと言えばそうではないと感じます。

チャプターごとにストーリーが展開する形式でゲームをプレイしていくのですが、チャプター1つ1つがガッツリとしたボリュームがあります。そのため、あっさりクリアするようなこともなく、強いボス戦では何度からリトライしながら先へ進むタイプのゲームです。
実際、序盤はレギオンの強化方法などがわからないまま進めていたため、ボス戦ではかなり苦戦しました。
中盤から後半にかけてはジーンコードを大量投入してメインのレギオンを一気に強化して高火力でボスを薙ぎ倒すプレイスタイル。

実際、本作は胸熱・興奮もののクオリティで、前評判以上に楽しんでプレイすることができたので、レビューを書いていきたいと思います。

ストーリー展開が熱い
「1・2・3巻完結ものの超熱い少年バトル漫画をゲームにしてみた」

多分、この表現が一番しっくりくるように思います。
ストーリー展開が急であることや黒幕は予想通りであること等の気になる点が全くないわけではありませんが、全体を通して爽快感を感じられる内容でした。

多分、本作は多くの男の子の琴線に触れる系の王道系シナリオです。
カメラワークもしっかりとしていて、思わずスクリーンショットを撮ってしまいたくなるくらい良い構図が多かった印象です。

ただ、世界観の広がりは小さめ。
終始所属している組織のゴタゴタに巻き込まれて終わった印象で、物語本編へのプロローグ的な語りまでプレイした感じです。
もう少し世界観の広いシナリオで遊びたかったというのが本音です。

捜査パートは割と楽しい

酷評されている捜査パート。
実際に自分がプレイした際に、捜査パートへの不満は感じられず、街中をスイスイと歩き回るのが楽しく思えました。
また、ジャンプができないことでの不満もちらほら見かけましたが、特に困る場面はありません。
むしろその程度のことで文句を言っていたらゲーム自体できなくなってしまう気がします。

ある程度、ゲームの趣旨に合わせてプレイできる範囲で楽しみを見つけるのがゲーマーとして正しい姿勢だと思いますが、最近は無駄に批判するコメントなどが増えている傾向にある気がします。

周回プレイ時における捜査パートは確かに面倒な要素となり得ますが、初回プレイでの捜査パートは戦闘以外の要素で本作を楽しんでもらおうという制作者側の意図をしっかりと感じられました。
レギオンの使い分け
レギオンは全部で5種類。
ソードレギオン、アローレギオン、アームレギオン、ビーストレギオン、アックスレギオンを使い分けながらゲームを進行していきます。

ステージギミックを解く上で、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドほどの自由度は無く、指定されたポイントで予め設定されたレギオンの能力を使って進んでいくのが少し残念でした。
個人的に一番使いやすかったのは、ソードレギオンです。
シンクアタックを上手く発動できるようになると、ソードレギオン単体でラスボスまで駆け抜けることができるくらい高火力・高機動力で安定的な戦闘が可能。

大きめな敵の場合は、アームレギオンの攻撃とシンクアタックでハメ倒すことができるのは良い感じでした。
一方で、アローレギオン・ビーストレギオン・アックスレギオンの3体については、バトルパートで使うには少々トリッキーな挙動のため、全体を通して出番が少なくなりがちです。
グラフィックが最高にGOOD

カラーリングはビビッドですが、グラフィックが最高にキレイなゲームです。
携帯機としても遊ぶことができるニンテンドースイッチで、このクオリティの映像でゲームをプレイできるなんて本当に良い時代です。

ムービー中のグラフィックだけでなく、通常プレイパートでも高クオリティを維持している良い意味で変態的な素晴らしい技術だと思います。
主人公をどっちにするか問題

1周目のプレイを終えて、主人公は「男性」「女性」どっちを想定されて作られているかわかりました。
本作は主人公を「男性」でプレイすることを前提にシナリオが書かれています。

主人公として選ばなかった方が「アキラ」という名前で主人公の妹または弟としてパートナーキャラになります。

パートナーキャラの話ぶりやストーリー展開から察するに、「男性」主人公で「女性」パートナーがしっくりくるため、無難にゲームを楽しんでプレイしたい方は、1周目の主人公を「男性」で開始するのがおすすめです。

まとめ
正直、もっと早くプレイしておけば良かったと思える良いゲームでした。

大人でも熱い気持ちになって楽しめるゲームは貴重なので、このクオリティのゲームがもっとたくさん発売されることを楽しみにしています。
特に、アストラルチェイン2が発売されたら、発売直後にプレイしても良いと思っています。
上記で述べた通り、このシリーズの続編が出る場合は、本作の立ち位置はプロローグ編でしょう。

レギオンの駆逐やアストラル界の消滅といったトラブルの元凶を解消するストーリーを楽しみに待っています。

ちなみに、本作の制作会社が手がけているはずのベヨネッタ3はニンテンドースイッチ向けに制作されているという噂を耳にしますが、いつまで経っても新情報が出てこないことが気になります。


