仕事で業務系システムを使っていていつも感じるのは、「このUI、ダサ過ぎる」という点。
良くある「ダサいUIシステム」
●細長くフォントの小さいメニューバーが立ち並ぶ
●目的の作業をしようとするたびに画面を変遷しないといけない
●施設予約をしようとする度に、画面を何度も何度も更新されて、作業が苦痛で仕方ない
●配色やレイアウトが適当に割り当てられたような雑然さ
●CSVから一括読み込みをしようとしても、肝心の元データをエクスポートすることができない(元データは自分で作らないといけない場合もあり、なおさらタチが悪い)
●いちいち読みづらい仕様書やマニュアルと格闘しないといけない
こうした問題を「UIがダサい」の一言で済ませてはいけないのが現実です。
「ダサいUI」を「ダサくて使いづらい」と言おう
新入社員から、長期勤続社員まで誰もが最小限の説明で直感的に操作できるように設計するのがプロとして業務システムを組む人の仕事のはずです。
しかし、どうやらコード屋とデザイン屋は1人の人間の中に内在し得ない上に、コード屋はコード屋を集める傾向にあるようです。
業務システムを開発・設計するにあたり、「誰もが直感的に使える」というコンセプトを排除して、「(オレらが読んでわかる)仕様書とマニュアルあるから(ご購入されたあなた達の方で)どうぞ」という至極残念な製品提供を行なっている某◯太郎系の会社が平然と生き残っておられます。
デザイン面を意識した業務システムを提供することで、各企業・官公庁・学校法人も導入方向への話に結びつきやすいのですが、提案されるほとんどの業務システムは機能偏重で、かつユーザビリティへの配慮は皆無であることが一目でわかります。
こうした業務システムの開発・設計を委託する際には、事前にコンペで業者によるシステム紹介を受けるのが通例ですよね。
この時に「こちらのシステム、随分とUIが古くてダサいですね」と声に出して言いましょう。
厳しい意見が業界を変える
ウェブサイト制作会社で働く友人に話を聞いたところ、ウェブサイト制作ではデザイナーとコーディング担当は分業とされていることが多く、ユーザビリティを前提としたデザインを描き、コーディングで実際に設計していくという流れであることを教えてもらいました。
ソフトウェアを大事にしない日本の現状が変わらない限り、「業務システムのUIダサい問題」は改善しないでしょう。
ただ、「設計したんだから仕様理解して使って」というスタンスではなく、「引き継ぎ時や新入社員・長期勤続社員でも不自由なくスムーズに業務を進められます」というスタンスでシステム設計をする会社が業績伸ばしていくでしょう。
まとめ
「業務システムにデザインは関係ない」という意見はシステム開発会社をダメにします。
そして、そうしたシステムに甘んじてしまうと、無駄な改修費用やマニュアル作成の手間が発生する上に、人事異動などで担当者が変更になった際に使用方法がわからないことから様々なリスクが発生する可能性が高くなります。
個々人のスキルや年代に関わらず、安定的に誰もが使いやすいUIの業務システムを開発するように僕らがC直接彼らに声を届けてあげるようにしましょう!