【レビュー】(Bloodborne)ヤーナムで治療を受けに来た夜に、宇宙と交信して悪夢を切り払う物語<評価・感想>

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Bloodborne The Old Hunters Editionをクリアしました。

プレイ時間はDLC込みでおよそ50時間ほど。

最近プレイしたフロムソフトウェアのゲームで難易度を比較すると、

隻狼(SEKIRO)>>Bloodborne>=ダークソウル3>>ダークソウル1 という順番です。

※隻狼以外はいずれもDLC込みでの換算です。

 

ホラーテイストのゲームは苦手なので、バイオハザードシリーズを始めとした恐怖を感じると思われるジャンルには手を出さないようにしていたのですが、ダークソウル1リマスター、ダークソウル3、隻狼とフロムソフトウェア製のアクションRPGをプレイしていくにつれて、とうとうプレイしたBloodborne。

 

ラスボス撃破・真エンディング到達後の感想・評価としては、「大人向けの最高過ぎるゲームだった!」の一言に尽きます。

 

目次

狩人は酒に酔うのではない、血に酔うのだ

ヤーナムキャンプファイアーを通り抜け、ガスコイン神父を初見撃破し、調子に乗った僕はどんどんと狩人として成熟していきました。文字通り、酒に酔うのではなく、血に酔うかの如く、気づけばいつの間にやら獣狩りの夜に取り憑かれていました。

 

ダークソウル1/2/3のいずれか、または隻狼を全クリした経験のある方は、間違いなくBloodborneも全クリできる実力があります。問題は、Bloodborneの敵キャラが全体的にグロテスクであることと、世界観が終始暗くて陰鬱であるという点です

 

道中の難易度はダークソウルシリーズ寄りですので、敵に囲まれないように1匹ずつ釣って確実に倒していくことで、安心して探索をしていくことが可能です。ボス戦で言えば、聖職者の獣・ガスコイン神父を撃破できたら、その後のボスはほとんど同じ要領で勝ち進むことが可能です。

むしろ、道中で突然出てくる狩人たちの方が厄介だった記憶も、、、あと、序盤の人攫いも恐ろしい強さでした。

どうしても先に進めない場合は、レベル上げをすればきちんと進めるようになっているので、その点で言えば隻狼よりの優しい設計になっています。

 

DLC(The Old Hunters)こそが真骨頂

Bloodborneを語る上で、DLC(The Old Hunters)は決して外せません。

むしろ、本編で鍛え抜いた自分の分身たる狩人の実力を余すことなく発揮することで、ようやく撃破可能なボスたちがどんどん登場します。

僕はビビリモードでプレイしていたので、DLCエリア(狩人の悪夢-実験棟-漁村)到達時点でレベル150ほどに達していました。それでも道中はモブに負けることは無いとはいえ、突然上から降ってきたり、数の暴力で囲まれて瀕死になったりと心臓をバクバク言わせながら先に進んでいました。

(なお、実験棟で囲まれて1回、漁村で囲まれて1回ずつモブに溶かされました)

 

本編のボスキャラもバリエーション豊富で、1戦1戦手に汗握る強さでしたが、DLCのボスたちは本編の比ではありません。

聖剣のルドウイーク、時計塔のマリア、ゴースの遺子、初代教会区ローレンスはいずれも鍛え上げた狩人の実力をもってしてもゴリゴリHPを削られ、再戦する度に精神力を削られ、それでも強大なボスを倒した時の達成感は他のゲームでは味わえないほど。

ちなみに、DLCエリアを全クリした後に、メルゴーの乳母・最初の狩人・月の魔物と戦いましたが、上のDLCボスたちに比べたら大分余裕のある戦いができました。

 

プレイ時間は他のフロムゲーよりも短め

序盤から中盤にかけては、本編の各ステージをじっくりと攻略していたつもりですが、DLCエリア到達する直前のプレイ時間は30時間ほど。ダークソウル1やダークソウル3では本編後半に入る頃には50時間ほどプレイしていたことを考えると、Bloodborneのプレイ時間はやや短めな印象です。

とはいえ、ゲーム体験としては他のフロムゲーと比べて劣るわけではなく、戦ってきたボス1体1体が強く印象に残る素晴らしいゲームでした。

道中の敵キャラは1匹残らず狩り尽くしてからアイテム回収を行うプレイングだったのですが、意外にもサクサク進んだのは他のシリーズをプレイしていてフロムゲースタイルに慣れてしまったせいなのか、Bloodborne自体のマップがあっさりめなのかはまだわかっていません。

(個人的にはゴースの遺子に向かうまでの漁村マップが思っていた以上に短かった点が嬉しくて心の中で舞い踊りました)

 

ストーリーテリングは最小限、それもまた御家芸

Bloodborneでは、ダークソウル・隻狼以上にストーリーテリングは皆無です。

アイテム内のフレーバーテキストに記述された断片的な情報と、状況証拠、マップごとに散りばめられた敵の種類・ボスのバックグラウンドなどをつなぎ合わせてようやくストーリーらしきものが見えてくるといった程度の語り口。

 

それでもなお、色褪せない魅力があるゲームたる所以は、「ボタンを押すのが気持ちいいゲームは、良いゲームだ」を体現しているからだと思います。

無駄に長いムービーも無く、無駄に長い解説や丁寧過ぎるチュートリアルも無く、突然放り込まれた陰鬱な世界でただ1人獣を狩って回るうちに、悪夢の根元にたどり着く。

昔ながらの硬派で無骨なSFC時代のゲームにあったような「想像する楽しさ、操作する楽しさ、探索する楽しさ」を自然とプレイヤーに体験してもらおうと考えているゲーム設計に舌を巻くほどです。

ただ、シンプルに言うなれば、「獣を狩っていたら、気づかぬうちに空に宇宙が在ることを知る」というストーリーでした。気になる方は実際にプレイしてみてください。既にプレイ済みの方は、あの時の興奮・感動を思い出してみてください。

 

Bloodborneの感想・評価まとめ

ゲーム好きな方で、「最近のゲームはぬる過ぎて面白くない」と思っている大人ゲーマーにこそ、フロムゲーに挑戦してほしいと思えるくらい、本当に歯応えのある内容で僕個人としては大満足です。

スマホ画面をポチポチタップして、画面の上をグルグル滑らして時間を潰すよりも遥かにワクワクと楽しめる時間を過ごすことができます。

 

攻撃ボタンを連打するだけのゲームではなく、垂れ流しの長いムービーを見続けるゲームではなく、放り込まれた未知の世界を1人で探索し、難敵に対処し、歩みを進める。

こうしたワクワクとしたゲーム体験こそ、僕らが子供時代にプレイしていたゲームで得られていた感動なのだと思い返すきっかけになるはずです。

 

 

 

 

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