【レビュー】(デトロイトビカムヒューマン)これは確かに高評価がつくゲームだわと感動するクオリティだった件について感想を書き記す

デトロイトビカムヒューマンの1周目をクリアしました。

 

1週目のプレイ時間は約15時間ほど。

選択肢を間違えたせいか、早い段階で3人の主人公のうち1人がフェードアウトしてしまったので少し早めのクリア時間となりました。

 

全員生存エンドを達成した2周目クリア時点で、プレイ時間総数は35時間ほどでした。

 

評価

 

★★★★★(星5つ)

 

ストーリー ★★★★★

グラフィック ★★★★★

操作性 ★★★★☆

難易度 ★★★☆☆(難易度選択可能)

 

アンドロイドと奴隷制

時代設定上は2038年。

見た目や言動まで人間そっくりなアンドロイドが一般家庭にまで普及しているアメリカ合衆国。会社から一般家庭に加え、街の清掃・インフラ整備・性に関する商売に至るまで幅広い分野でアンドロイドが活躍していました。

しかし、ある時を境に状況が一変していきます。

アンドロイドを奴隷のように扱ってきた人間に対し、危機に瀕した一部のアンドロイド内のソフトウェアに異常が発生し「変異体」として人間に害を成す挙動をとるようになりました。

 

ロボットは生命体か、物質か

通常であればプログラムされたこと以外は自ら思考することがないはずのアンドロイド。しかし、彼らの中に発生したソフトウェア異常による変異を通し、次第に感情が芽生え始めているようにも感じられました。

もしも、予め予期されていた言動以外の挙動を彼ら自らが思考するようのなったとしたら、それは「新しい生命体」と呼ぶに値する存在になるかもしれません。

一方で、彼らの身体を形作るのは金属やプラスチックなどの人工的な無機物です。生命体が有機物の集合体であるのに対し、こうした無機物で構成されるアンドロイドが自立思考できる新しい生命体と定義された場合、これまでの「生き物」に対する考え方が大きく変わってきます。

 

変異体と人権

「新しい知的生命体」として自己主張し始めるマーカス率いるジェリコ一派。「自由・平等・人権」等を求め、デモを実施します。なお、選択肢によっては攻撃的なデモにすることも、平和的なデモにすることも可能。

基本的に機械はほぼ全てが、「入力ー出力」の連続的な反応を実行してくれるものです。人間の場合、「入力(事態に遭遇)ー思考(感情)ー判断ー出力(行動)」となり、感情を伴う思考プロセスを経て自己判断の上、行動を起こします。

少なくとも、「人間社会に溶け込むようデザインされたアンドロイド」である彼ら(コナー、カーラ、マーカス)をプレイしていると、人間らしい感情や葛藤を感じながら歩みを進めているように感じられます。

 

豊富すぎる選択肢

ゲームプレイを通して、事あるごとに選択を迫られます。プレイヤーが選択した行動を通して、複数のパターンに細分化された結果に到達し、時にはキャラをロストすることもあります。

 

事実、僕はストーリー序盤にも関わらず、カーラ編で選択ミスをしたため彼女のストーリーパートを全てロストした状態で1周目クリアまで進めてしまいました。

 

どうしてもやり直したい場合は、チャプターごとに巻き戻してプレイし直すことができるので、1周目で主人公3人を生存させたい場合は、チャプター戻しでプレイし直すと良いです。

 

一線を画す映像美

フォトリアルの最高峰と言ってもいいクオリティの映像美を体験できる本作。

登場キャラクターの表情一つひとつが、まるで本物の人間であるかのような錯覚を覚えてしまうほど精巧に作り込まれていて、終始没入感満載でプレイできました。

他のオープンワールドゲームのように、街の中や建物内などを自由気ままに歩き回れるわけではありませんが、行く先行く先、どこも素晴らしいと感じられるほど細かい部分に至るまで景色や建物の外観、街を歩く人々までが「実在するかのよう」に思えました。

 

一方で不満点も

視点はTPSですが、洋ゲー特有のFPSっぽい視点やモーションであるせいか、移動が若干たるい印象でした。キビキビとした動作というよりも、一歩ずつじっくり歩き回って周囲を見渡すゲームですので、せっかちタイプは少し疲れるかもしれません。

 

右スティックで視点を360℃動かせるので、周辺を見回したい時は楽ですが、歩く速度も速いわけでなく、ダッシュ移動時は慣性が効いているせいで滑ってしまう印象が強かったです。

 

(後になって、Bloodborneをプレイし直したのですが、狩人のモーションはプレイヤーの意図する動きとピッタリ一致するほど、キビキビと動いてくれたので、やはり慣性を含む細かい部分の設計は重要であると感じられます。)

 

感想まとめ

結果的に、2周プレイすることになってしまったデトロイトビカムヒューマン。2周目ではカーラを含む主人公3人全員生存エンドを達成できました。

 

一通りクリアして感じたのは、「PS4(PS5でも互換機能でプレイ可能)を持っている人はほぼプレイ必須のゲーム」と言えるクオリティだったということです。

 

銃で敵を撃つだけのゲームではなく、理不尽な死にゲーではなく、ゆるふわな箱庭ゲームでもありません。

アンドロイドが本当に常用される世界となったシチュエーションを仮想体験できるシミュレーションゲーム(ただし、アンドロイド側の視点限定)です。

 

頭を使って相手から情報を引き出し、周囲を観察して解決の糸口を見つけ出し、生き残るために先へ進む。

 

要所要所で、

「アンドロイドは生命体か」

「人権を認めるべきか否か」

「奴隷として扱う人間は裁かれるべきか」

などといった思考を巡らせながら、デトロイト市街を走り回ります。こうしたゲーム体験は、他のゲームにはない唯一性です。

 

未プレイの方は、ぜひ遊んでみてください!

 

 

 

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