アルセウスにどハマり中です。
「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」ほどの自由度はありませんが、それと似た雰囲気を感じることができるため、「ぷち自由旅」を謳歌しています。
がっつりゲームをプレイする時間を取れずとも、ニンテンドースイッチの電源を入れて、サクッと新しいポケモンを探しにいくことができる。
不要な要素を引き算した結果により生じた、ある意味「原点回帰」と言える作品に仕上がっていると感じられます。
評価・感想
ボリューム | ★★★★☆ |
ストーリー | ★★★★★ |
グラフィック | ★★★★★ |
音楽 | ★★★★★ |
操作性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
総合評価 | S(90点) |
時代の変化に合わせてグラフィックが進化したものの、「ポケモン」の基本に忠実なゲームシステムが根幹にあります。
「ポケモンを探す」
「ポケモンを捕まえる」
「ポケモンを育てる」
「ポケモンを戦わせる」
本作では、これらの要素が見事に1本のゲーム作品としてまとめ上げられています。
ただ、ネタバレするほど意外性のストーリーは無く、ある程度淡々と進んで行くのは「ある意味、平常運転」とも言えます。
ポケモン探しが1番楽しい
本作の肝はこの1点。
「ポケモン探しが、めちゃくちゃ楽しい!」
元々、ポケットモンスターは「対戦ゲーム」ではなく、収集ゲームなのです。
(どの作品でも博士は「図鑑を完成させること」を声高に言うております。)
ブレワイのように広大なフィールド上に、大小様々なポケモンたちが生息しているのを見るだけで、誰もが一度は夢見た「ポケモンの世界」を体感することができます。
例えばレビュー・口コミで「対戦機能が無いからクソゲー」や「やることが無くてつまらない」といった評価は【対人戦がゲームの目的である人の感想】であって、【ポケモンレジェンズアルセウスの感想】では無いのです。
そもそも、対人戦が好きなら「大乱闘スマッシュブラザーズ」や「スプラトゥーン」などの対人戦を主としたゲームをプレイすれば良い。
ポケモン好きな人に向けたゲームに複雑怪奇な要素(個体値や特性等)を増やす必要はありません。
対戦好きな人向けでは無い
個体値や特性が無い上、対戦モードもカットした作品のため、対人戦好きな人にとっては悲壮感が漂っていたかもしれません。
ただ、上述の通り「ポケモンは収集ゲーム」です。
そのため、対人要素の大部分を削って新規ユーザー獲得につなげるために「原点回帰した意欲作」として考えるべき作品だと言えます。
これらの要素を削ったのは、「対人戦にフォーカスし過ぎると新規ユーザーが減ってしまう」ことが分かっている任天堂とゲームフリークの判断でしょう。
昨今の格闘ゲームの売上低迷や、FPSシリーズのマンネリ化といった現象から見ても、この判断は正解だったと思われます。
できれば、ボイスが欲しい
ポケットモンスターソード・シールドでも感じたところですが、ボイスは付けて欲しいと感じながらプレイしています。
もちろんフルボイスなら万々歳ですが、一言ボイスでも良いので「何かしら発声」して欲しい。
グラフィックは良くなっているのに、「口パク人形劇」のせいでストーリー部分には興味が唆られず、流し見する程度に至っています。
この点は次回作以降で改善してくれることを強く願っています。
ストーリーはおまけ
対象の年齢層とボイス問題も相まって、ストーリーは良くも悪くも「ありきたり」です。
「ド派手な戦闘ムービー」
「意外性のあるドラマ」
「キャラクター同士の掛け合い」
そんなものはありません。
ポケモンが当たり前のように暮らす世界で、人間の困りごとを「なろう小説系主人公」が解決する。
本人は「苦難」や「葛藤」を覚えるでもなく、「あれ?また俺、やっちゃいました?」感のあるなろうっぷりが炸裂します。
ポケモンのストーリーはそれくらいでも良いんです。
求めているのは、「ポケモン世界への没入感」と、「探索によるワクワク感」なのですから。
まとめ
改めて本作を振り返ってみると、
【思い切った「引き算」の結果、神ゲーが誕生した】
という印象です。
アルセウスの捕まえ方はかなり面倒であることを耳にはしました。
しかし、「ポケモン収集」そのものが面白いため、少しずつ探索範囲を広げながら「ヒスイ地方」を堪能したいと思います。
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールをプレイするよりも、「進化した新しいポケモン」を楽しみたい場合は、「アルセウス:ポケモンレジェンズ」の世界に足を踏み入れることをオススメします。