ゴーストオブツシマをプレイしました。
年末からプレイし始めて、ガガっと進めて1ヶ月程度でのクリアです。ボリュームが少ないという意見を聞いていましたが、むしろ「ストーリーの密度が濃い」という印象の方が大きかったです。
ということで、今回はゴーストオブツシマのレビューを中心にエントリを書いていきたいと思います。
※PS5でのプレイ感想です。
全クリアまでにかかった時間は36時間でした。
メインクエストだけでなく、重要なサブクエストや一部ストーリーキャラ専用のサイドストーリーも進めての結果なので、プレイ時間に対するコンテンツ本体のボリュームはやや少なめと思う方もいるかもしれません。
主人公(境井仁)の強化や武器防具アイテム収集を行わないまま進めた場合は20時間未満となる印象です。
ですが、実際に對馬各地を散策しながら、新しい未発見のロケーションを見つけていくのが楽しくてやめ時が見つからないという状態になるまでハマりました。
評価・感想
元々購入するつもりではいたのですが、戦国をテーマとしたゲームとしてSEKIROをプレイしていたこともあって、このゲームがもしも劣化版に近しいものだったら、、、という心配が根底にあり、プレイに至るまで時間がかかりました。
実際にプレイしてみると、上記の心配は杞憂であったとはっきり言えるほど楽しくプレイすることができました。難易度は「難しい」で開始したのですが、プレイ時間短縮のため「普通」に変更してクリアまで一直線に進めています。
戦闘システムはアサシンクリードオデッセイに近いです。より進化していると感じられる点として、SEKIROで特徴的だった「弾き」のような要素もあり、戦略的な戦い方ができた点は高評価ポイント。
また、ストーリーは蒙古軍から對馬を奪還することが主軸で、奪還に向けて戦力を整える展開から最終決戦までの流れがとても熱く語られていきます。
選択肢によるストーリー分岐やマルチエンディングは無いようなので、周回プレイするモチベーション維持が少し難しいかもしれません。僕は一周で満足してしまったので、周回プレイは予定していません。
ボリューム ★★★★☆
ストーリー ★★★★★
グラフィック ★★★★★
音楽 ★★★★★
操作性 ★★★★★
難易度 ★★★☆☆(難易度は変更可能)
進化した次世代オープンワールド
ゲーム部分の基本設計は、いわゆるオープンワールド。
ただし、とにかく景観が素晴らしい。
夕暮れ時の太陽、夜にうっすら輝く桜、一面を彩る紅葉など、行く先行く先で思わず写真を撮りたくなるほどの絶景がプレイヤーを待ち構えていました。
操作性に関しては、ウィッチャー3、ホライゾンゼロドーン、アサシンクリードオデッセイ、ゴッド・オブ・ウォーなどと同様で、「クエスト発生→目的地設定→移動(または近くのロケーションにファストトラベル)」の繰り返しのため、この点については真新しさをそれほど感じられませんでした。
一方で、クエストマーカーを追いかけるオープンワールド特有の基本仕様から、風向きによる道案内となった点は小さくも、とても大きな変化だと思います。
上述の通り、景観面のこだわりは群を抜いて素晴らしいと感じられます。日本を舞台としたオープンワールドという部分は他のゲームにはない特徴ですので、日本の四季を楽しみながら對馬巡りをすることができるという点でこれまでとは一線を画すプレイ体験が可能でした。
オープンワールドゲームの問題点は、「中盤から終盤にかけて移動が苦痛」という部分ですが、ゴーストオブツシマでは「移動自体が楽しい」と感じられるほど丁寧に作り込まれた景観のお陰で、終始「對馬を旅する楽しさ」を違和感なく享受することができました。
PS5活用で爆速ロードを実現
ロード時間はとても短く、PS5でプレイしていた際はファストトラベルに要した時間は「1〜2秒」と爆速ロードを実現してくれました。
バグやエラー落ちも無く、安定してプレイできたことも高評価の要因です。最近発売されたサイバーパンク2077と比べると品質面は雲泥の差ですね。
ゲームをプレイしていてロード時間が長いとどうしてもダレてくるのですが、ゴッド・オブ・ウォーのようにロードレスなゲームだとプレイを中断する機会を失ってしまうのがむしろ嬉しい悲鳴でもあります。
フォトモードは時間泥棒
デモンズソウルPS5リメイク版にも導入されたフォトモード。
ゴッド・オブ・ウォーでも多用したフォトモード。
ゴーストオブツシマにも同様にフォトモードが搭載されており、プレイ中逐一起動してはカメラをこねくり回して撮影していました。
このエントリに掲載している画像は僕がプレイしていて撮影したスクリーンショットのみで構成しているのですが、写真によっては公式のパッケージイラストのような出来栄えと見紛うほど、、、(言い過ぎ)。
綺麗な景観を撮影することも、旅の途中の様相を写真に収めることも、ちょっとしたアクシデントを切り取ることもできてしまうこの神機能。
本当に驚くほど時間泥棒です。
油断している叔父上(通称:志村おじさん)に後ろから斬りかかる境井仁
普通にゲームをプレイするも良し、ここぞという瞬間を狙ってフォトモードで遊ぶも良し、マルチプレイでオンラインプレイを楽しむも良し。
遊びの幅が広いゲームは良いゲームです。
悲しい展開を迎える場面も
戦国の世であるため、当然ながらショッキングなシーンも多々あります。特に、ストーリー上避けられない悲しい展開の箇所もあり、プレイヤーによっては心が折れる可能性さえあるかもしれません(感情移入のレベル次第)。
プレイアブルキャラは主人公の境井仁のみなので、ショックのレベルはまだ低い方ですが、描写がリアルであることと、これから盛り上がっているストーリー展開の最中に差し込まれるイベントであることも相俟って、大きな復讐心と同時に悲壮感が込み上げてきました。
敵キャラの種類は少ない
ストーリー、グラフィック、音楽、操作性、戦闘といった多くの面でこれまでのオープンワールドゲームを進化させてきたゴーストオブツシマ。
ただ、何気なく思い返すと、大きな不満が1点ありました。
敵キャラの、、種類が、、、少ない。。。
登場する敵キャラは主に以下の通り。
・蒙古軍(4種類+隊長)
・野党
・猪、熊
・ストーリーボス(少数)
・クエストボス(少数)
以上です。
この手のゲームでは良くあることですが、敵キャラの種類が少ないと後半に飽きやすくなるというデメリットが発生します。
そして案の定、敵キャラの種類はとても少ないという結果になりました。
大人の事情で種類は増やせないのでしょうが、Bloodborne、SEKIROやダークソウル のように各地に特徴的な敵を配置するような配慮をしてもらえると、【「あの土地に行ったらヤバいの出てきた」といった楽しい(恐怖の)プレイ体験ができるのに、、、】と感じます。
武器は1種類、防具は数種類
着せ替え要素としての防具は複数種類あるため、プレイスタイルに応じて防具を変えていく楽しみがあります。
もちろんプレイヤーキャラの見た目にも反映されるため、武士・冥人・旅人など、気分によって防具を変えていくのも楽しい要素です。
ステルスが重要になる場面で重宝した冥人(くろうど)の鎧シリーズ。
入手がほぼ終盤なのが残念でしたが、ストーリー展開上、やむを得ない絶妙なタイミングであったとも思います。
ただ、武器(刀・弓)は終始1種類ずつです。
ストーリーの序盤から終盤にかけて、「境井家の太刀」と「堺井家の短刀」だけで宿敵コトゥン・ハーンに立ち向かっていくことになります(あと、弓)。道中で拾える花を集めることで装飾変化や色変化を楽しむこともできますが、武器の攻撃モーションや威力等は変化しません。
それ故に、「色んな武器で戦ってみたい!」というプレイヤーの需要を叶えることはできない模様。
まとめ
ゴーストオブツシマをプレイし終えて、全体的に「大満足」というのが僕の個人的な感想です。
もちろん細かい部分では、色々と思うところが無いわけではありません。
それでも、全クリアまで達成した現在は、「清々しい気持ち」で心がいっぱいであることこそ、このゲームが良質なプレイ体験を与えてくれた証明に他ならないのだと思っています。
ゴーストオブツシマの購入を悩んでいる方に向けて、僕が言えることとしては「プレイすべきゲームです」という一言だけ。
惜しむらくは、このクオリティのゲームを日本の国内ゲームソフトメーカーが出せない時代になったという部分ですが、それだけゲーム制作がワールドワイドになったとも考えられます。
このクオリティのゲームはそうそう発売されませんので、早い段階でプレイしておいた方がいいと感じています。
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