バディミッションBONDが想像以上に面白くて驚いています。
序盤プレイ時点でもレビュー記事を書きましたが、ストーリーも後半に向けて加速し始めたため、中盤時点の評価・感想について書き記しておきたいと思います。
【注意】
割とネタバレ内容を含みますので、未プレイでネタバレ無しの評価・感想をご覧になりたい方は下のエントリをお読みください。
評価・感想
ボリューム | ★★★★★ |
ストーリー | ★★★★★ |
グラフィック | ★★★★☆ |
音楽 | ★★★★☆ |
操作性 | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
総合評価 | A+(85点) |
※前回評価より「ボリューム」の★を1つ引き上げました。
かなり「少年マンガ」しています。
ストーリーが進んでいくについて、先が気になる展開が続いていき、時間がある限りプレイし続けてしまう魅力があります。
仲間全員が揃うまでの序盤は、やや退屈気味な印象がありましたが、全員揃ってからは面白さが加速していくのがたまりません。
歌手兼モデルの「スイ」とハッカーの「シキ」が加入し、ようやく物語の核心へと進んでいくことに。
主に会話パート・捜査パート・潜入パートの3つに区分されていて、プレイヤーが飽きないように随所に仕掛けを用意している印象を受けました。
それでも冗長な説明・解説部分は少々退屈で、テキストのみ読んだら飛ばすことも多々ありました。
雑魚戦・ボス戦は基本的にQTEで進行するため、プレイヤーの力量に左右されない優しい設計になってはいますが、肝心のQTEの反応が良くないことがあるのが気になりました。
総じて、【荒はあるものの、しっかり良ゲー】と評するのが適切な作品だと言えます。
陰に潜む黒幕
「巫女の歌」が流れた後、突然狂化したアーロンの姉から続く一連の事件。
その黒幕組織である「DISCARD」を追う4人+1人。
物語序盤から組織の名前は何度も出るものの、ボス・黒幕の素性は長いこと隠され続けて来ました。
物語も中盤を超えた辺りで、ようやく「DISCARDの主」に【あと一歩】というところませ近づく展開へと進んでいきます。
この探偵要素は、少し前にプレイした「ジャッジアイズ」のようなワクワク感を思い出させてくれました。
アマフリ隕石と狂化、時々チェズレイ
ミカグラ島を作ったとされる1000年前の隕石「アマフリ隕石」。
地下に貯蔵していたはずの大量のアマフリ隕石が姿を消していたことに、モクマは神妙な面持ちで何が起きたのかを考えている様子。
犯罪組織「DISCARD」が人々の狂化実験のために悪用していることと、ミカグラ島・マイカの里地下にあったはずのアマフリ隕石の消失に関連性があるかもしれないと訝る様子が伺えます。
一方で、同行していたチェズレイがついに本性を剥き出しにしてモクマへと襲いかかり始める展開に。
「味方なのに敵かもしれない」
こうした不思議な立ち位置のキャラクターであるチェズレイに目を離せないほどのドキドキ感を覚えます。
どことなく、「家庭教師ヒットマンリボーン」に登場した「六道骸」に似た印象です。
マイカの里とスイ、そしてモクマ
マイカの里に所縁があることを知ったスイとBOND一向が足を進める中、神妙な面持ちのモクマ。
「スイは自身の出自を知るため前に進む」
「BONDチームはアマフリ隕石の関連性を探る」
「モクマは里の民と会うのが後ろめたい様子」
それぞれが異なる理由・目的・背景を持ちつつ、各々の思考と行動が複雑に絡み合う様は、とても考えさせられる展開です。
フウガの正体と崩壊
「糸目&CV子安氏」という、裏切り者要素がみっちり詰まったキャラクターである「フウガ」。
事前の予想通り、がっつり「裏切り者」としての正体を現しました。
気持ちのいいくらいの悪役っぷりに、こちらも躊躇することなく攻撃できるというもの。
どうしても「意外性」を追求しようとすると、「良い人そうな人相」ほど【実は悪役】というパターンに行き着くのが少し気になりますが、お約束と言えばお約束ですね。
他のチャプターよりも戦闘が長めで、QTEをミスるとヒーローゲージがガンガン削られるので注意が必要です。
里の消滅、そして犠牲
マイカの里がダム決壊により消滅の危機に瀕する中、「誰が爆弾の起爆スイッチを押すか」についての議論が続きます。
最終的にシキが「式神ロボット」を使って爆弾を起爆させることを提案しますが、実際には「式神ロボット」に爆弾を押せるほどの機能は無いことを隠していました。
爆発、土石流の食い止めが終わったところで、「AAA」と名乗る人物からメールが届いていることに気づくルークたち。
開くと、シキからの動画メッセージが再生されました。
チームBONDと一緒に活躍した彼もまた、チームの一員だと言える活躍だったように感じます。
まとめ
中盤から後半にかけてのストーリー展開が熱すぎて、中々やめ時が見つけられないほど熱中しています。
説明が丁寧すぎて、同じ話を2度・3度と聞かされることもあるのが面倒ですが、デジタルコミックとしても楽しめる作品だと言えます。
クリア後には「サイドストーリー」を見なければ解放されない隠しエピソードもあり、なおかつ全体のボリュームも多めで長いこと楽しんでプレイできるオススメのゲームです。