あなたは大丈夫?!「頭が悪いと思われる人の話し方」の特徴を5つのポイントにまとめてみたー重要なのは「イメージを共有すること」の意識ー

“…で、、、結局何が言いたいんだね?!”

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自分が言いたいことが思ったように伝わらない。そんな場面に遭遇したことが一度や二度あるだろう。相手が堅物だったのか、嫌われているのか、原因はわからないまま呆然と立ち尽くすことも。

もちろん、言いたいことが伝わらない理由を考えれば山ほど浮かんでくるだろう。その中でも、「こいつ、頭悪いな」と思われてしまうような言い方をしていないか注意するために、「頭が悪いと思われる人の話し方」の特徴を5つのポイントにまとめてみた。

情報ギャップを埋めようとしない

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人と話をする時に、自分の知識ベースで話を始める人がいる。特定の分野に詳しい人(中でも、SEのようなタイプの人)に多く、自分が保有している知識という情報リソースを基に、主張を開始し始める。だがこれはかなり危険なパターンだ。

そもそも、話をする相手は「あなたと同じ情報リソースを持っていない」場合の方が圧倒的に多い。パソコンの操作やサーバー等の各種システムに詳しくない人に、IPがどうのこうのと話したところで、理解はできない。その結果として、「こいつが言っていることはよくわからない」という反応をされる。

相手に主張を受け入れてもらえなかったあなたは、「あいつは堅物だ」とか「俺の言っていること全然わかっていない」と考えてしまう。

この場合の問題点は、実はとてもシンプルだ。

それは、
《あなたと相手の持つ情報の差が正しく埋められていない》
というだけなのだ。

例えば、上のような問題に直面した時、パソコン操作やサーバー等のシステムに関する話をする際には、事前情報として、しっかりとした説明を行い、知識レベルの差が埋まってから話し始める必要がある。

「あいつはわからないやつだ」と言って相手のせいにする前に、「もしかしたら情報ギャップが埋まっていなかったのかもしれない。改めて順を追って説明しておかなくちゃな」と考えを改めた方がよっぽど建設的だ。

 

例え話に置き換えない

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「難しい話を、難しく話すことは、最も簡単だ。最も難しいのは、難しい話を誰にでもわかるように咀嚼して話すことだ 」

これは、僕の理念でもあるが、時に真理だと感じることがある。姉と年が離れていることから、中学生2年生の時に1人目の甥っ子ができ、小さい頃から面倒を見てきた。甥っ子が小学校に上がる前頃は、様々な質問攻めにあってきたのだが、どうせなら甥っ子が納得いくまでとことん説明することを意識してきた。

「どうして昼と夜があるの?」
「どうして僕は生まれたの?」
「どうしてご飯を食べなくちゃいけないの?」
「どうして虹は綺麗なの?」

とても素朴で、とても素直で、とても心が温まるような良い質問ばかりだった。当然、子どもの知識と大人の知識は異なる(といっても当時の僕はまだ17歳頃で、僕自身知らないことも多かったのだが)。
子どもである甥っ子に分かるように説明するためにたどり着いた答えは、彼の知識や理解できるレベルを意識した上で、「例え話」をしながら説明を加えていくことだった。

「どうして昼と夜があるの?」という質問に対しては、甥っ子が好きだった鬼ごっこを例にして、「そうだね、じゃあ分かりやすく太陽と月が鬼ごっこをしている姿を想像してご覧。太陽と月はすごーーーく遠いところにいて、追いつくためにはいっぱい時間がかかるんだ。それこそ1日の半分くらい時間がかかるの。それで、太陽が月に追いついた時には鬼を交代して、月が太陽を追いかけるんだ」というと、甥っ子はとても明るい笑顔をして、「なぁんだ!そういうことか!」と納得していた。

もしも、理屈っぽい人が地球の自転や太陽系について事細かに説明をしたところで、当時3歳だった子どもに理解させることはとても難しいだろう。だが、甥っ子が好きな遊びに置き換えて説明することで、「本人の経験や知識」と「疑問」が結びつき、「納得」へと変わる。

“君の説明は分かり難い”

そう言われる人は、相手の目線で物事を考えたりする練習を積むべきだろう。「自分の知っていることを、相手も知っている」という前提に立って話すのではなく、相手が理解しやすいように例えば話をしながら、問題の本質をシンプルに置き換えることが重要なのだ。

 

「結論ありき」で話せていない

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物事の判断に迷った時、上司や親に相談をすることがあるだろう。
「どっちにするか迷っていて、こっちを選んだらこうだし、あっちを選んだらああだし、、、でもそっちも気になっているんだよね」などと口にする。

はっきり言うと、物事を決定するのはあなた自身であり、それによって負うべき責任やとるべき行動もあなた自身に降りかかる。その判断を人に委ねるのであれば、やるべきことははっきりしている。

“A案か、B案か悩んでいるんだ。僕としてはA案の方がいいと思っている”

口にする言葉は、ただこれだけでいい。
忙しい相手を目の前にして、あなたが結論を出すことを悩む過程を見せたところで、相手が感じるのは「どちらでもいいから、はっきりしてほしい」という程度だろう。それなら、まずはあなたの「結論ありき」で話を始めた方がよっぽど話も早い。

理由や経緯の説明は、結論を相手に伝え、自分が感じるメリット・デメリットを話した後に、相手の口から「なぜそのように思っているんだい?」という言葉が出てきてからで十分だ。

小説、アニメや漫画であれば、物語を展開する上で「起承転結」が重要だ。だが、日常生活において「物事を判断する」または「相手に情報を伝える」上で、重要なのは「結根理経」だと感じている。

まず、「結論」を述べ、「根拠」を示す。相手からその「理由」を尋ねられたら、「経緯」とともに説明を付け足す。

 

他人のせいにする

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問題が発生した時に、真っ先にその原因が「自分ではない別の誰か」に責任があるとして必死に自分の身を守ろうとする。必死に経緯を説明するも、向けられた疑いの目を背けることは難しい。

大なり小なり、多くの人は似たような経験をしたことがあるはずだ。幼少期に友達の大事なおもちゃを壊してしまった時、少年・少女時代に親に怒られてしまった時、社会人になって同僚や上司から責められてしまった時。

人は自分の身を守ろうとして思わず「他人のせいにしてしまう」という防衛行動に出てしまうことがあるのだろう。だが、大抵の場合、その場は取り繕うことはできたとしても、長い目で見た時には必ずその責任は自分の身に降りかかってしまう。

そうなるくらいなら、初めから発生した問題の原因を分析して、それを解決するための行動をどのような手順で実践していくか考えて提案する方がよっぽど簡単で、よっぽど感心されるのだいうことに気づく必要がある。

「こいつ、何かあるとすぐに他人のせいにするよな、、、」

そんな風に思われると、気付いた時には「言い訳ばかりの頭の悪いやつ」というレッテルを貼られてしまうことになるかもしれないので、注意が必要となる。

 

イメージの共有化を意識できていない

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人と話をしている時に、時折話の内容が食い違うことはないだろうか。自分が思い描いているイメージを、相手に伝えるために必死になって言葉にしているにも関わらず、一向に前に進まない。

そんな時に起きているのは、「イメージの共有化ができていない」という問題だ。

「大きな赤い鼻の犬を見た」

とあなたが言った時に、あなたはさっき見た「大きくて赤い鼻を持つ犬」を頭に思い浮かべているが、相手は「赤い鼻を持つ大きな犬」を頭に思い浮かべているような事態が発生することがある。

すると相手は、「そんな大きな犬を見て、強くなかったですか?」などと質問しても、あなたは「??犬は大きく無いですよ」というちぐはぐな会話をすることになるのだ。

上の例はわかりやすく事例を簡潔にして伝えが、これが仕事の話となると一度食い違った会話の歯車はそのまま大きな歪みを生んで、最終的には大きなトラブルに発展することがある。

そこで気をつけたいことは、「イメージをきちんと共有化すること」すなわち「同じものを頭に思い浮かべるための準備」を行うことだ。自分だけが理解している、見えている状態では、相手に必要な情報が伝わらないため、何かをお願いしたりした後に、期待していた結果とならないことになる。

イメージを図に起こしたり、不足している情報を追加して互いに同じイメージを思い浮かべることができるよう丁寧に話を組み立てていくようにしたい。

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