「頼る」と「甘える」の違いを説明できますか?-自分がどちらの傾向にあるか確認しよう-
"人に頼る、人に甘える"
どうも、七色たいよう(@nanairotaiyo)です。
いきなりですが、「頼る」と「甘える」は一見似た言葉ですが、意外とその違いを説明するのは難しいように感じます。
一応、両者の言葉の定義をGoogle先生に聞いてみることにしました。
たよ‐る
【頼る・便る】
《五他》
1.
助けてくれるものとして、よりかかる。たのみにする。 「兄に―」
2.
つながりを求める。てづるとする。 「知人を―・って渡米する」
あま‐える【甘える】
《下一自》(人の好意を期待し)慣れ親しんで人なつこくする、またわがままをする。「親に―」
上の意味を見比べると、「甘える」の方がやや人に依存する風の表現がなされていますね。
ただ、それでも一見すると明確な違いを表現できているようには感じられません。
僕がどこかで目にしたこれらの言葉の違いについて、より端的に表現がなされていたのがこちらです。
“「頼る」というは「自分ができないことを人にお願いすること」で、
「甘える」というのは「自分ができることも人に依存すること」だよ”
(出典不明)
上の言葉を読んだ時に、僕の中で何かがわかりました。
職場の中にいる上手に「頼る」人と、いつも誰かに「甘える」人。
仕事で行き詰まったりして困ったら、すぐに誰かに助けを求めるのは悪いことではありませんが、本当は自分でできることすら誰かに助けてもらおうとしていたりはしませんか?
先日、僕自身は「甘えられる」側でこれを経験しました。
仕事で人に呼ばれたので離席し、戻ってきた時に「たいようさんはどこに行ってたの?机を動かしたかったのに」と言われた際にやや怒りを覚えました。
ほんのすこし席を動かすことは、「僕以外」の人でも十分に可能です。
ましてや、そのセリフを言ってきた本人が自分でやればいいだけの話なのですが、そういう思考にはならないようで、「自分がやるのは面倒だし、どうせなら動いてくれるあいつにやらせよう」という魂胆がはっきりと見えてしまいます。
特に、仕事の上では「自分でできること自分でやる」のが当たり前です。
お互いにプロとしてお金をもらっている以上、すぐに誰かに頼ろうとするのはお門違いも甚だしい。
また、担当業務の枠を超えて、「わかっていそうな人に仕事を振る」のも基本的には認めていませんし、後輩にもそうしたことをしないように口を酸っぱくして話しています。
こうした「できる人・できそうな人に仕事を振る」というスタンスを続けてしまうと、その仕事がいつのまにか「その人、個人についてくる」のです。
担当業務でわからないことがあれば、わかるようになるまで調べればいい。
理解できないことがあるなら、実際に手足を使って経験してみればいい。
とにかく、自分自身で工夫して、努力して、学んで、生かして、成長することに意識を向けることが重要だと感じています。
上のケースとは逆に、「自分にできないことを人に任せる」一方で、「自分にしかできないことに率先してトライする」タイプの人は上手に「頼る」ことができていると言えます。
依存気質な生き方や、仕事の仕方ではいずれボロが出ますし、人からの評価も下がる一方です。
同じように誰かに何かをお願いするにしても、最低限自分でできることは自分でやったうえで、どうしても誰かに任せた方がいいことは人に任せるようにしていく方が、人生はきっともっとずっと楽しくなるのだと思います。