【真に受けちゃダメ!!】キュレーションサイトと嘘の記事にまつわるすごく嫌な話ーインターネットは便利で不便ー
“DeNAがキュレーションサイトを全て閉じるってさ!!”
どうも、七色たいよう(@nanairotaiyo)です。
今日ふとした時に心にずしんと嫌な重みを感じる記事を見つけてしまいました。
「DeNAだけじゃない、300円でパクリ・嘘記事を書く“ブラック内職”の実情」
女性向けサイトで“ひとり勝ち”と言われていた「MERY」が、まさかこんなことになるなんて…!
DeNAは12月5日、運営する全キュレーションメディアを非公開にすると発表しました。12月1日に非公開にした9メディアに加え、唯一残した稼ぎ頭の「MERY」も7日をもって非公開にするというのです。
発端は、同社の医療情報サイト「Welq(ウェルク)」が、デタラメな記事を1日100記事も公開していたことです。ユーザーが投稿していると見せかけて、実際はDeNAが「クラウドワーカー」と呼ばれる素人ライターに発注し、他サイトからの盗用を推奨するようなマニュアルがあることも発覚(BuzzFeed News、11月28日)。
「Mery」についても、「文章や画像を盗用された」という声が、ネット上でも筆者の周りでもありました。
–続きは以下のサイトより閲覧可能–
記事の内容を読むに、大手キュレーションサイト「MARY」や「Welq」を運営するDeNAは、記事をアウトソーシングしていたというもの。
アウトソーシングするだけなら大した問題ではないのですが、依頼の仕方に大きな問題があることがわかりました。
「キュレーションサイト」の正体
どうやらこういったキュレーションサイトはその記事のほとんどが「パクリ記事」「嘘記事」「妄想記事」「未購入者のレビュー記事」なのだそう。
ランサーズを始めとしたフリーランスの人向けのサイトでは、こうした記事の執筆依頼が後を絶たないようです。
有名どころのキュレーションサイトに加え、いわゆる2chまとめもこうした「リライト」執筆依頼の対象となっている様子。
そして何よりもタチが悪いのがGoogle検索の対象外にならないように「リライト」という部分的な修正をした上での記事執筆を依頼している点です。
こうした記事に関しては、内容が丸パクリではなく部分部分修正して形を変えていれば、Googleの検索順位を大きく下げることなくボリュームを増やすことができ、結果的に閲覧者の流入増加にもつながるということを目的に書かれています。
こうした劣化コピー記事の大量生産を支えているのが、上に書いたように「フリーランス」の方や、結婚や出産などで退職された女性の方なのだそう。
「お金をもらったもん勝ち」?
執筆も創作活動の1つと捉えている僕からすると、こうした記事の執筆に関しては、元々の記事の作者にとても失礼な行為でしかないと感じます。
そして、そうして書き上げた「パクリ捏造記事」をドヤ顔で公開する残念な企業のせいで、僕らは「劣化コピー記事」を見て無駄な時間を過ごすことになるのです。
大抵どのブログでも、アクセス解析で閲覧者がどこを経由して見にきているかわかります。
先日書いた「MacBookでブルーライトカット」の方法を記事にした際、こうした劣化コピー記事作成依頼元からの参考記事としてピックアップされていました。
なんだか気分が悪いと思ってはいたのですが、現状では「お金をもらったもん勝ち」なのでしょう。
インターネットの普及スピードが早過ぎた一方、法整備は後手後手に回っており、「怒られるまで稼いでさっさと逃げる」戦法が蔓延しているように思います。
Google AdsenseやAmazon associate、A8ネットやバリューコマースといったアフィリエイトを経由して商品が売れれば、「オリジナルの記事でなくても売り上げになる」。
悲しいことに「オリジナルの記事」よりも、大手キュレーションメディア(実態はブラック内職による大量生産の劣化コピーがまとめられたもの)の記事の方が「儲かる」ということなのです。
質の良い記事を読むために注意すべきこと
こうしたパクリ記事はこれからも無くならないことを考えると、僕らが劣化コピー記事を見ないで済むように対策を立てる方が現実的な解決策なのだ思います。
【劣化コピー記事の見極め方】
①「見たことある」違和感
よくインターネットで情報を検索している時にこんな記事に遭遇することがあります。
「似たような内容の記事」
「見たことあるアイキャッチ画像の多用」
「記事の内容が支離滅裂」
こうした記事を見かけたら、即刻読むのをやめましょう。
大概の場合、それらは劣化コピー記事です。
内容が陳腐で、画像の準備が簡単で、コピペだけしたようなものは、読み進めていくと違和感を感じるパターンが多いので、慣れてくると割とすぐに見極めができるようになります。
貴重な時間を無駄に浪費しないように、「読むべきでない記事」を見分ける意識を見かけたら持たなければならないようです。
②「誰がこれ書いたの?」違和感
「作者の顔が見えない」
「独自性がない」
こうした記事の場合も怪しんでください。
有名なブログやニュースサイトなどは、一目で作者・会社の顔がぼんやりと見えてきますが、怪しい記事は「意図的に」作者の顔を隠します。
あくまでも「依頼元の会社が儲かる記事」とするために、作者個人のブランディングは不必要なのです。
コンテンツの内容も確かに大事ですが、それ以前に大事なのは「誰がそれを書いたのか」です。
オリジナルの写真・オリジナルのイラスト・独特な言い回し
そうした工夫が感じられない時は、アウトソーシングで注文されて書かれたパクリ記事・嘘記事である可能性が高くなります。
特に、商品の効果効能を細かく説明し過ぎる記事に至っては、もう「業者の回し者」としか捉えられなくなるのですが、書いている人・依頼元の会社は一体どんな神経をしているのでしょう。
まとめ
「オリジナルの記事」よりも「お金を生む仕組み」の方が強いのは現状仕方のないことですが、他の作者の努力の結晶を易々と「盗み出し」あたかもオリジナルの記事のように発表するのはたさの「泥棒」です。
「生活の足しに」という理由でパクリ記事を書くのも、
「売り上げの足しに」という理由でリライト記事依頼を行うのも、
「記事や画像を作るスキルがない」という理由で盗用するのも、
「プロの仕事ではないなあ」と悲しい気持ちにさせられてしまいますね。