【あなたはどっち?】「消費」と「投資」はどう違うの?-考え方を整理すると見えてくるものがある-
“消費?投資?一体全体、何がどう違うのさ!!”
どうも、七色たいよう(@nanairotaiyo)です。
最近再びFX(外為取引)のCMをテレビで見かけるようになってきました。
およそ9年ほど前に起きたサブプライムローン問題とリーマンショックに端を発して、そこから4年ほどの間はずっと円高の日々が続いていたことも記憶に新しいところです。
「お金を増やす方法」や「遊んで暮らす方法」というのは、誰しもが一度は想像してみたことがあるのではないでしょうか。
一方で、好きなゲームや本を買い、週末には家族や友人と外食に行って楽しく食事をして、気づいた頃には貯金も底をつき、絶望の淵に立たされることも。
「節約方法」や「貯金のコツ」なんて言う話はあちこちに散らばっている話題ですが、「お金を増やすためのお金の使い方」に関してはあまり話題になりませんね。
それがどうしてだか考えたことはありますか?
答えは至極単純です。
その方法を本当に知っている人は、わざわざ秘訣を教えたりしないからです。
他人に自分が編み出した「儲けるコツ」をわざわざ不特定多数に教える人はまずいません。
「お金の増やし方」に関する本や「投資のコツ」に関する本のほとんどは眉唾物です。一方で、極稀に本当にしっかりと内容やエッセンスが凝縮された本があることも事実です。
とはいえ、それではあまりにも寂しいので、一部実体験を踏まえた「投資」と「消費(浪費)」の違いについて考え方を整理していきたいと思います。
(みんな、本当はお金の話は好きでしょう?)
そもそも「投資」って何さ
これが一番大切な話だと思います。
「投資」って、そもそも何さ?
狩猟時代と異なり、人が生きるのにはお金がかかります。
お金を稼ぐには働かなければいけません。
働くには自分の体や技術などを土台として、「労働力」を「経営者」に売ることで、時間当たりの給与が支払われます。
これは誰にとっても「当たり前」のことで、子どもの頃から仕事で働きに出る親の姿を見て「大人になったら会社で働かなければいけない」と考えたことでしょう。
ですが、
もしも、突然体調を崩してお金を稼ぐことができなくなったら?
もしも、自分が寝ている間に、自分以外の何かが代わりにお金を稼いでくれていたら?
もしも、いま所持しているお金の価値以上になるモノがあるとしたら?
これらを一言でまとめるとしたら、「不労所得」という言葉が最適なのでしょう。
以前ベストセラーになった「金持ち父さん貧乏父さん」で述べられていたこの言葉。
「自分の代わりにお金を稼いでくれるモノこそが投資なんだよ」
これは一体どういう意味なのか、今改めて考えてみたいと思います。
投資と消費の違い
じゃあ、具体的に何が投資で、何が消費なのか見ていきましょう。
「投資」って、なあに?
「投資」と聞くと、株・為替・不動産・先物・債券・投資信託などの金融商品全般を想像しますね。
購入した金融商品が狙った方向へ進めば、利益としてお金が増えて戻ってくるという意味では、確かに投資であることには違いありません。
同時に、ブログのアフィリエイト収益、スタンプ収益、Kindle本の出版といった「不労所得」の構築も投資の一種であると言えます。
そして、その準備段階としての英会話習得、各実用書の多読、新しいデバイスの所持、プロが使用するソフトウェアの使用などもすべて自分自身への投資に他なりません。
こうした金融商品の売買・不労所得構築・自身のスキル向上に関する費用全般を「投資」としてひとくくりに考えるとすごくわかりやすくなりますね。
「消費」って、なあに?
これは割とシンプルです。
「お金を増やさない物・事にお金を使うこと」または
「購入後、維持するためにさらにお金がかかる物・事」全般を指します。
国内旅行・海外旅行・贅沢品・嗜好品・日用品・食品・雑貨類・車などの身の回りにあるありとあらゆるお金のかかる行為・物品はほぼすべてが「消費」であって、一定の水準を超えた場合(使い過ぎの場合)は「浪費」になると考えられます。
もちろん、自分自身の成長や新たな体験、健康管理などは最終的には「投資」にもつながる貴重な体験である行為ですが、それを活かす場を自分の意思で考え、組み立て、実践し、結果につなげる努力を続けることが前提となります。
例えば、パソコン・スマートフォン・タブレットなどはとてもわかりやすい例かもしれません。
最近、新型Macbook Proがリリースされましたが、これの購入が「投資」となるか、「消費」となるかは最終的に「使用目的」によって決まります。
一日中ウェブブラウジングやYouTube閲覧、TwitterやInstagramなどのSNSを見ているようなら、購入したパソコンは「消費」であり、自分の時間は「浪費」されていることになります。
同じウェブブラウジングするにも、その他の行為をするにも、お金を生むために最終的に落とし込むべき「場所」(言い換えれば「目的」)があるのであれば、それは「投資」となります。
こうして考えると、直接的に「投資」に分類できる金融商品とは違い、「消費」の中にも「投資」としての価値があるものが隠れ潜んでいることがあることがわかります。
将来的への「投資」となるもの
上でお話をしました「投資」としての金融商品やアフィリエイトブログなどのスモールビジネスの所有とは少し違いますが、将来的に「投資」となる行為としては「自己投資」が挙げられます。
・新しい体験(海外旅行や国内旅行など、未知の領域への遭遇)
・読書や映画鑑賞、音楽鑑賞による知識や見聞の拡充
・英会話力を習得するための英語学習
・新しいガジェットの使い方や新しいウェブサービスの活用
こういった「挑戦」を通して、自分自身の考え方や適応性を高めることができるため、それが「必要」なのであれば惜しみなくお金は使います。
反対に、「不必要」だと判断した物事に関しては、びた一文も出す必要はありません。
いずれにせよ、何らかの形で「自己投資」して得た知識や見聞、新たな感覚などは人との共有を目的としたアウトプットを行わなければ、「自己満足」にしかならず、利益として回収することはできませんので、その点は要注意ですよ。
「お金を消費させる仕組み」に囲まれている
インターネットでネットサーフィンをしていると必ず目にする以下の宣伝文句。
「月額たったの○○円!!」
「ゲーム内課金のキャンペーンで今なら50%OFF」
「1万円以上お買い上げで送料無料!」
「公式サイトからの(定価)購入特典は限定アイテムの○○!」
挙げればキリがないですが、どれだけお金を使わせようとしているのかがわかりますね。
一方で、僕らの給与は年々下がり続けています。
企業側も収益を増やすためにあの手この手で僕らの財布の紐を緩めさせ、お金を引き出そうと画策していますので、目先のちょっとお得な情報だけを見て安易に手を出さない様にしましょう。
もしもそれを試すか(購入するか)悩んだら、それが「(将来的に)お金を生み出すことにつながるだろうか」または「金額に見合う価値が自分にとってあるだろうか」と一旦自問自答した上で試すようにした方が無駄遣いも減るはずです。
最近ではしっかりとゲーム業界の中で大きな売り上げを占めているスマホゲーム市場に関しても言えますが、好きで課金をしてゲーム上の優位に立つことは問題ないと思っています。
とはいえ、僕らの財布の中身も有限であることは変わりませんので、「賢く消費する」または「将来的に投資につなげる」という視点に立った時には、「同じ金額を使って自己投資したら、もっと自分の成長につながるかもしれない」と考えることで、無制限の購入に歯止めをかけることができるはずです。
ネットショッピングにしても、カートに入れた商品に関連する商品が続々と紹介され、気付いたらあれもこれもと購入しがちですが、本来買いたかったものは「最初にカートに入れた商品」でしかありません。
断捨離関連の記事でもよく書いていますが、「いつか使う物」や「無くても困らないけど、あったらまあ便利」といった物は、買った後に数回使った後には必ず部屋を埋め尽くすゴミの一つになります。
こうした「無駄遣いしないためのお金の使い方」をきちんと考えるための自分基準を心に強く持って、企業のマーケティングに安易に引っかからない様に心がけていきたいですね。
まとめ
お金を賢く使う簡単なルールは、「節約する」または「増やす」の2種類しかありません。
詳しくはまた別の記事でお話したいと思いますが、今回はあくまでも「お金の使い道」が「投資」となるか、「消費(浪費)」となるかの基準はどこにあるのかについて考え方を整理しています。
単に「欲しいものを買う」「興味ある体験を買う」「誰かと食事をする」など、どんな風にお金を使うとしても、その先を見据えて購入しているのか、それとも今この時この瞬間の楽しみのためだけに買うのか、それによって意味合いは大きく異なってきます。
1円が100円に、100円が10000円に、10000円が1000000円に。
使ったお金が自分の賢い選択の結果、それが「投資」であったのなら、1円を1000000円にするかのように価値を倍々ゲームで増やしていくことができるのだと思います。
本業一本で安心して生涯食べていけるかわからない現代では、「常に他の収入源泉」を意識して構築していくことが大切なのかもしれません。