【FRIDAY最低!!】芸能人だからって、際限なく暴露話や誇張記事を書いていいわけではないー人の心を傷つけるなー
“FRIDAY最低!!”
今朝、有名芸能人である成宮寛貴さんに関するニュースをいくつか目にしました。
発端はFRIDAYによる薬物使用とゲイバレに関する記事。
しかも、薬物使用に関しては、白か黒かはっきりしない状態での掲載で、事件に直接関係しないセクシャリティに関する内容まで勝手に書いているということで、ニュースだけでなくTwitter上でも大きな話題を呼んでいるようです。
これにより、成宮寛貴さんは心に傷を負って、引退宣言までされていました。
※成宮寛貴さん直筆の手紙とのことです。
まだ34歳という若い人気俳優が、最低なゴシップ雑誌の一記事に人生を潰されるというのは、ファンとしても大変悲しいことですし、何よりも心に傷を負ったであろう本人に対して最も残虐非道な行いをしたのだという点です。
とりわけ、渋谷区発信の同性パートナーシップ条例やゲイパレード等の活動により、社会に同性愛に関する理解が少しずつ広まっていっている中で、「同性愛者」であるということを取り上げてあげつらうように笑い者にすることは、出版社として、記者として、人として最低な行為をしているということは誰の目にも明らかでしょう。
「セクシャリティの違い」は他人にとやかく言う筋合いはありません。
男性が女性を好きになる。
女性が男性を好きになる。
男性が男性を好きになる。
女性が女性を好きになる。
いずれにおいても、「人が人を愛する」という点において、何の問題があるのでしょうか。
「人と違うこと」は罪ではありませんし、セクシャリティは生まれつきのものであって、本人の意思で簡単に変えれるものではないでしょう。
だからこそ、悩み・苦しみ・相談し・心の平穏を求めて友達などに寄り添って自分を奮い立たせながら生きていかなければいけない中、どこの誰だかわからないやつに「あいつは同性愛者なんだぜ!」と世間一般に公開されたら、イメージが重要な俳優業で大きなマイナスとなることは確実です。
成宮寛貴さんが同性愛者であるかどうかは、彼の演技に関して何の問題があるのでしょうか。
彼の仕事は与えられた役割に対して演技をすることであって、彼のセクシャリティが何であるかはそこには介在しないはずです。一個人に関する暴露と、役者という役割に関する暴露を混同しているのが、今回の騒動の根幹にあるように思います。
しかしながら、こうしたゴシップ雑誌社としては「売れればなんでもいい、判断するのは読者だ」という姿勢を崩さないでしょう。
こういった人の人生を食い物にする雑誌社などにできる対応としては、「買わないこと」なのでしょう。誰の目にも触れない雑誌となれば、衰退する一方となるはずなので、今後こういった人の人生に大きな影響を与える(潰しかねない)ゴシップ記事を書く雑誌社を許さないようにしないとこれからも被害者となる人は増えていくかもしれません。