映画「ペット(原題:The secret life of PETS)」を観てきた感想をまとめてみました-さすが安定感のあるピクサー作品、ただしキャラの濃さはほどほどか?-

“飼い主が留守の間、ペットたちはなにをしているのだろうか?”

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やっぱり可愛い!!

 

犬や猫といった動物を始めとした数々のペットたち。

現実世界でも、やっぱり「うちのペットが一番可愛い!」なあんて思う気持ちもよくわかります。

 

この映画の主役はまさしくこの「ペットたち」。

製作会社はアメリカで凄まじい人気を誇るミニオンズの生みの親、ピクサー。

飼い主たちが留守にしている間、ペットたちにも様々なドラマがあり、葛藤し、戦い、仲直りし、平和な世界へ戻っていく。

そんな不思議なペットワールドのお話の感想を簡単にまとめてレビューしたいと思います。

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【公式トレーラー】(YouTube)映画「ペット」特報

 

【チェック】

世界中でヒットを記録した『ミニオンズ』のイルミネーション・エンターテインメントとユニバーサル・ピクチャーズが作り上げた、ペットたちの知られざる世界に迫るアニメ。人間たちの留守中に犬や猫や小鳥といったペットたちが、どのように過ごしているのかをユーモアたっぷりに映す。『ロラックスおじさんの秘密の種』に携ったクリス・ルノーとヤーロウ・チェイニーが監督を担当。飼い主たちが知らないペットたちのキュートな姿に笑いがこみ上げる。

 

【ストーリー】

犬のマックスは、ニューヨークで大好きな飼い主のケイティと最高のハッピーライフを送っていた。ところが、ケイティが大型犬デュークを新たに連れてきたことから、マックスの生活環境はガラリと変化する。マックスとデュークが何とか自分が優位に立とうと頑張っていたある日、ひょんなことから彼らは迷子になってしまい……。

 

シネマトゥデイ 映画「ペット」

 

評価★★★★☆(星4.5つ)

 

動物の生き生きとした動きに関心

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動物を飼っている人、もしくは友人知人宅で触れたことがある方は特に共感するかもしれません。

この映画の主人公であるマックスは、犬らしさが前面に押し出されていました。

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飼い主であるケイティが家に帰ってくるまで玄関の前で留守番をしている姿や、遊び・散歩に出かける時の異常なまでのテンションの高さを見ると、よく観察して製作されているなあと関心させられます。

 

他にも、マックスが好きでたまらないギジェットや、食べ過ぎのおデブネコであるクロエ、突然の新入りデューク、人間に怨みを持つグループのリーダーであるスノーボールなどなど。

 

魅力的な個性を持つ動物たちのハチャメチャ劇は見ていて心地の良いハラハラ感をもたらしてくれるいいバランスの構成でした。

 

 

人間も、動物も、同じようなことを考える

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道端で彷徨っていた雑種犬のマックスを拾ってくれたケイティ。

 

犬好きな彼女は、いつもマックスと一緒。

 

そんな幸せな日々を過ぎしていたある日、家に帰ってきたケイティがデュークという大型犬を引き連れてきました。

 

“新入りなんかに、僕の生活をめちゃくちゃにされてたまるもんか!!”

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そんな考えを持つのは人間だけではないようです。

 

以前、友人の飼っている犬も同じようなことがあった話を思い出しながら、「ああ、やっぱり慣れ親しんだ関係や生活に変化があると拒否反応が出てしまうもんなのだなあ」と考えさせられてしまいました。

 

そして、物語が進むにつれ、同じ境遇をマックスとデュークが経験していくことで、友情が芽生えていく様子もまさしく人間の関係と同じでした。

 

 

離れてみるとわかる「そばに居ること」のありがたみ

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いつも一緒にいるとつい忘れてしまう「そばに居ること」への感謝の気持ち。

 

思春期なんかだと、親や兄弟に対して“邪魔だなあ”とか“独りにしてくれよ”なんて思ったりすることもあるかもしれません。

 

しかし、社会人になって一人暮らしを始めてみると、途端に実家のありがたみを感じたりするのと同じように、「離れてからわかる感謝の気持ち」というのがありますよね。

 

主人公のマックスは、ひょんなことから同居人(同居犬?)であるデュークと2人きり、そしていつも一緒にいたケイティと離れ離れになったことで、家のありがたみを感じながらも、なんとか元の生活に戻ろうと手探りで道を探します。

 

人と人だけでなく、人と動物、動物と動物であっても、一緒に居ることで得られる安心感や満足感は変わりない価値ある体験なのでしょう。

 

テンポはいいが、上映時間はやや短め

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上映中、めまぐるしく変化する状況を前に、飽きることなく観終えることができました。

 

しかし、なんとなく“あれ?これで終わり?”という違和感を感じたのは、1時間31分のアニメ作品だったからなのかもしれません。

 

とはいえ、一時期流行ったロードオブザリングの3時間にもおよぶ超大作に比べたら、気軽に観れる意味でも悪くない時間だったと思います。

 

しっかりと映画の中に入り込んで、ペットたちの中でドキドキハラハラしていたら、90分なんていう時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。

 

一方で、アメリカ映画に良くあるカーチェイスシーンなどはやはりテンプレと言いますか、目新しさがないことが少々残念だったように思います。

 

確か、ファインディング・ドリーでも同じようにカーチェイスシーンがあった気が、、、

 

 

まとめ

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お盆休みは明けてしまいましたが、まだまだ友達や恋人、家族と休日に観てはワイワイと楽しめる良い映画だと思います。

 

「ペットたちの隠れた日常」というよりは、「非日常の世界に足を踏み入れたペットたちの行く末」を描いた作品であると考えた方がしっくりくるように感じました。

 

反対に、キャラクターの印象については、やや薄買ったというのが本音でもあります。

モンスターズインクやミニオンズといった「ファンタジー世界のキャラクター」とは異なり、「現実のどこかの街にいるどこかのペットたちの現実」を描くためには、どうしても「作り物っぽさ」があってはならなかったのでしょう。

 

そういう意味では、キャラクターグッズなんかの人気を獲得するのは少し難しい作品なのかもしれません。

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