【メイキング】IllustratorとPhotoshopを使って、ドラえもんを描いてみたー実際に使ってみて、少しだけ分かったそれぞれの長所と短所ー

“はい、タケコプター!!”

Illustrator練習 ドラえもんレイアウト のコピー

今までずっと悩んでいたAdobe CCの「Illustrator」と「Photoshop」。

学生・教職員割引だと、6月2日までコンプリートプランが月額1580円(税別)という謳い文句により、興味がそそられてしまいました。ただ、月額はそれほど高くなくても、これを年額で計算すると18140円(税別)とそれなりの金額になるため、イマイチ購入に踏み切れませんでした。

 

それならば!ということで、まずは「体験版」を使って、簡単な作品を仕上げてみようと思い、昨日一日かけて「Illustrator」と「Photoshop」をいじり倒してみました。

 

 

描くもののテーマを決める

途中で挫折しないように、できるだけ線や塗りがシンプルな「ドラえもん」を描くことに決めて制作開始。

制作時間は2つのアプリの操作方法を確認しながらであったため、およそ5時間ほどかかりました。操作方法の確認時間等の直接イラスト制作作業に関わらない時間を除けば、約3時間少々で描けたかと思われます。

 

ドラえもんを描くにあたって、やはり「ポケットに手を突っ込む姿」と「道具を持っている姿」は外せないと思い、「片手をポケットに突っ込みつつ、タケコプターを取り出すドラえもん」というテーマで下絵を描き始めることに決めました。

 

FireAlpacaで下書き起こし

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まず始めに、FireAlpacaを立ち上げて、ふんふんと鼻歌混じりに下書き。手ぶれ補正を6に設定しているにも関わらず、恥ずかしいくらいに線がガッタガタですね。あくまで下書きなので、細かい部分は気にぜず、大枠をどんどん描いて、方向性だけ決めていきました。

 

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でも、さすがに下書きが酷すぎると後々の作業に影響が出そうなので、主線だけを抽出して、線画を薄いオレンジに変更しておきました。この下書きをPNG形式で保存し、Illustratorへ読み込みます。

 

Illustratorで線画に

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FireAlpacaで描いた下書きを、Illustratorに読み込んだら、読み込んだ下書きレイヤーの透明度をいじります。設定では、概ね40%にしてみました。

色んなサイトを拝見してみましたが、下書きを清書レイヤーの上にするか下にするかで意見が分かれていましたが、僕は両方試した結果、「下書きレイヤーの上に清書レイヤーを配置する」方向で作業を進めた方が効率が良かったです。この辺は実際に使う人の好みが大きく関わってくる部分な気がします。

 

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慣れない「ベクター」形式での作業環境となったため、曲線ツールを多用するも、思う通りに線を引けなかったりして四苦八苦。試しに鉛筆ツールやペンツールなども使ってみたのですが、どちらも不勉強な僕にとっては敷居が高く、思った通りの線を描くには適していませんでした。

アンカーポイントを設置しては移動、アンカーポイントの追加・削除・微調整を繰り返しながら、なんとか「ドラえもんに見える線画」が完成しました。

illustrator練習用 ドラえもん [復元]線画 のコピー

上がIllustratorのペジェ曲線を駆使して描きあげたイラストです。

 

Photoshopで着色

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調べてみると、線画をIllustratorで描いた後に、Photoshopで着色するパターンが多かったので、真似してみました。

先ほど仕上げたドラえもんの線画をPhotoshopに取り込み、バケツツールとブラシツールで塗り塗りと地味な作業をします。

なお、Illustratorで描いた線画を書き出す際に「ウェブ表示用なら72dpiで十分」という記事を見てその通りにやってみましたが、MacBookの場合、Retinaディスプレイが高精細過ぎるのか、書き出されたPNGをPhotoshopに読み込んだ結果、線がガタガタになってしまいました。

そこで、多少容量が大きくなることを承知で、書き出しの解像度を600dpiまで引き上げて再度書き出しを実行。この結果、非常に滑らかな線画のまま書き出し・読み込みが可能になりました。

Screenshot_2016-05-15 07.33.18_sA7hMY

着色用に線画レイヤーを複製。複製した線画レイヤーに色を塗っていきます。もっと上手な方は、線画本体のシルエットを作って、パーツ分けをしてから着色するといった技術を駆使しているようです。

 

illustrator練習用 ドラえもん [復元]02

上の画像は当初72dpiで書き出したものにそのまま着色したものです。解像度を上げて書き出せることに気づいたのは、この記事を書き始める直前のことだったので、一旦仕上がった状態のイラストを仕上がりのサンプルとして掲載しています。

 

Illustratorでレイアウト

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Photoshopでの着色が一通り完了した後、イラストをPNG形式で書き出し。ここでも解像度は大きめにしておくと画像が綺麗な状態を保てます(クイック書き出しだとサイズが小さいため、ビットマップ画像特有のガタつきが気になる可能性があります)。

背景が真っ白では少し寂しいので、丸い玉のようなものを無差別に散りばめて、カラーを調整。初めはPhotoshopでレイアウトまで作業をしていたのですが、どうもレイヤー同士の前後関係がうまく処理できなかったので、再びIllustratorでの作業に戻ったという経緯です。

 

まとめ

Illustrator練習 ドラえもんレイアウト のコピー

とりあえず、完成させることを目標にしつつ、同時に2つのアプリを使いながら特性を覚えていきました。

 

【Illustratorの特徴(ざっくりまとめ)】

・「イラストを描く」というより、「図形を組み合わせてイラストを作る」

・他のどのペイントアプリよりも線がキレイ(ベクター画像の特徴)

・下絵をトレースする感覚で描くとやや挫折し辛いかも

・描いた図形の「位置」「太さ」「形」を調整する作業が中心

※ライブペイントツールはまだ試してませんが、Illustratorでも着色はできるみたいです。

 

【Photoshopの特徴(ざっくりまとめ)】

・写真や画像の色合いを調整したり、加工したりできる

・ペイントツールも使い勝手がいい

・ビットマップ画像のため、拡大すると線がギザギザ

・他のペイントソフトに近い

※レイヤーの組み合わせ時は透明なフィルムを重ねているイメージ

 

とにもかくにも、無事最後まで仕上げることができてホッとしました。昔挑戦した時は、ペジェ曲線の仕様が理解できなかったのと、Illustratorのアプリ(当時はソフトと呼んでいました)が重すぎてまともに動作しなかったこともあって、一度挫折しました。

まだ月額契約をするかは未定ですが、それぞれのアプリの得意なジャンルと不得意なジャンルが少しだけ見えてきた気がします。

今後、描きたいイラストの方向性が決まった際に、IllustratorとPhotoshopが必要と判断すれば、即座にAdobe CCの月額契約をする予定です。

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