一言シリーズー“消費する人“?それとも、“創り出す人”?ー
“「本当の天才とは生まれながらにして備わった、優れた才能のことではない。努力し続ける才能のことを言うのだ」と。”
“「どういう理由があってあんな意志の力がついたのか・・・
マサルは天才の上に努力で何かを築こうとしている。」”
“「それは、きっとこういうのさ ギイ君 「奇跡」と。」”
「うしおととら」作者である藤田和日郎先生が描いた「からくりサーカス」では、主人公の才賀勝(さいがまさる)が様々な出会いや経験を通して、成長していく姿が描かれている。
“漫画だから主人公が強くなるのは当然”と言われればそれまでだが、現実社会に置き換えて考えた時に、「成長しない人」と「成長する人」との違いは何かを知るきっかけになるように思う。
「成長しない人」とはどのような人かと考えた時に、その多くは「消費する人」であることが多いように思う。与えられた環境の中で指示されたことだけをこなし、空いた時間に新しいレジャー・ゲーム・アニメ・映画・漫画・テレビを消費する。いつの間にか消費することに一所懸命になってしまい、気づかぬうちに1日、1週間、1ヶ月、1年、そして一生を費やしてしまう。
消費することは楽しい。仕事やアルバイトで稼いだお金を、自分が好きなコンテンツに費やすことで、充実感や満足感を得ることができる気持ちはよく分かる。しかし一方で、自身の能力を高めるために「努力している人」がいることから目を背けてはいけないのだろう。
それでは、「成長する人」とはどのような人なのだろうか。僕は、「成長する人」とは、「創り出す人」なのだと感じている。同じように与えられた環境の中で、創意工夫を行い効率よく改善をしたり、新しい価値を提供する。空いた時間には、適度に好きなコンテンツを消費するが、そこで得た知識や経験を基に、広く人に伝えたり、それらを再編成して付加価値をつけて発信できる。そんな人を「成長する人」と呼ぶのだろう。
コンテンツが溢れ、楽しみ方も多様化している現代では、“消費する楽しみ”と“創り出す楽しみ”はどちらも容易に選択することができるが、どちらを選ぶにせよ、その先に「自らの成長」と「価値の提供」という視点を加えて、「創り出すこと」を通して「成長する人」となるようにできる努力を続けていくのも楽しいと思う。
せっかくなので、「努力」に関する漫画・アニメの名言を見つけたので、いくつか引用しておきたい。
“努力しても一流になれるかなんて分からない
・・・でも
努力しないで一流になった人なんていない”「バーテンダー」
“悪いことばかり続くもんじゃないよ。
まじめに努力していれば、いつか・・・、
夜はかならず朝となる。
長い冬がすぎれば、あたたかい春の日が・・・。”「ドラえもん」
“何が大事かは人の勝手だ
そいつが本気でやってりゃ
上も下もねえだろ”「シャーマンキング」
“自分で考え自分でコツをつかまなけりゃ
いつまでたっても
上手く行きゃしねーのォ”「NARUTO」
参考:「漫画・アニメ名言集(努力)」
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[…] 以前のエントリ(一言シリーズー“消費する人”?それとも、“創り出す人”ー)に書いたように、僕にとってはその人が消費者であるか、創作者であるかが、人としての成長を促す1つの要因であると考えている。 […]