新型Macbook12を買う前に見て欲しい5つのデメリットー“様子見”か、“まずは買い”かは用途の検討が重要だと思われるー
“薄い、軽い、かっこいい!?”
どうも、七色たいよう(@nanairotaiyo)です。
4月10日に、当初はAppleのオンライン販売限定で新型のMacbookが発売されていたようだ。そんな折、僕は異動直後のドタバタに巻き込まれ、これほどの大事な情報に気付かぬまま気がついたら8月も半ばに差し掛かってしまっていた。
この新型Macbookの存在に気づいたのは、家の近くに新たにオープンしたアップルストアを訪れた時だった。最初は「おっ!アップルストアオープンしたのか」と思っただけで、そのまま通り過ぎようとしていたのだが、ちらりと横目に見えた何やら本体は小さいのに画面が大きいMacbookだった。
『Macbook 12インチ』とGoogleで検索しようものなら、
“これを買わずに何を買う?!”
“Macbookに新時代がやってきた!”
“薄い!軽い!かっこいい!”
といった新型Macbookを賞賛する美辞麗句の数々が目の中に飛び込んでくる。
正直欲しい。とっても欲しい。
だが、お財布の中身も有限だ。
そのカートに入れた新型Macbookを購入する前に一度冷静になって見直してみよう。
出先でもガツガツ使用する人には不向き
photo credit: Pular lite med #slashatdev via photopin (license)
Macbookを使う人の多くは、動画編集や音楽編集をメインにして、IllustratorやPhotoshopなどを多用する方も多いと思う。
また、ビジネス用途の社会人や大学生であれば、MicrosoftのOffice系ソフトを使用するためにBoot Campによってwindowsへの切り替えを行う場合もあるはず。
そこで、実際に新型Macbookを使用した感想をまとめているブログや記事を参考にさせていただいた。
「NAVERまとめ」
新Macbookのちょっと惜しい欠点を調べてみた!
実用に耐えうる用途としては、ネットサーフィン、メール閲覧、ブログ等の執筆、その他低負荷のアプリ程度だろう。実際に搭載されているCPUについては以下の通り。
CPUが『CORE M』であるため、高負荷の作業には向かない。
photo credit: IIci via photopin (license)
CPUといえば、人間で言えば『脳』そのもの。各種の編集作業を始め、マルチタスクで作業を行う場合には、相応のスペックが必要となる。
ここ最近のCPUを処理速度の高い順に並べると
Core i5 > Core i3 > Pentium > Core M > Celeron > ATOM
これを実際に導入されている機種に当てはめると、
Macbook PRO 15 > Macbook Air 11&13/PRO 13 > ひと昔前のMacbook > 新型Macbook 12 > 旧時代のPC全般(または小型PC全般)
というイメージとなる。つまり、簡単に言えば、【iPad以上、Macbook Air/PRO未満】と捉えることができる。
ポートが1つしかないため、ビジネス向きではない。
新型Macbookは「薄さ」を追求するために、従来あったUSBポートやThunderboltポート、HDMIポートに加え、SDカードスロット等を全て廃止している。
その代わりに、USB–Cポートを実装し、上記の各種のポート等を外付けの変換アダプタを用いて使用することができるよう設計されている。
その変換アダプタがこれまた「高い」。
USB–C Digital AV Multiport アダプタとして、別売9500円(税別)で販売されている。
本体も性能に対してやや割高であるが、通常仕事でデータのやりとりをする際に使用するUSBメモリやSDカードを使わざるを得ないこともあるため、この変換アダプタは実質必須レベルのものであることを考えると結果的にプラス1万円の出費を覚悟しなければならない。
その上、携帯性の高いモデルであるにも関わらず、出先でガツガツ機能を使おうとするとこのアダプタを常に持ち歩かなければならないため、やや不満を持つ機会もありそうだ。
ファンレス構造が故に発熱に注意
新型Macbookの売りであるファンレス構造であるが、それ故に発熱に注意する必要がある。実際にアップルストアにディスプレイされている実機を触ってみたが、ブラウジングや低負荷のアプリ等であれば、確かに発熱はほとんど感じられない。
しかし、Youtubeでの動画視聴や4K動画編集とブラウジングの併用など、マシンに高負荷のかかる作業を行うとやはり排熱に関しては不安がある模様。どの程度発熱したらストレスを感じるかについては個人差によるものが大きいため、可能であれば実際に新型Macbookを使用している人に触らせてもらった方が良いと思う。
「おいどんネット」
macbook12を1か月使ってみて欠点や悪いところまとめました。
「gori.me」
いくつかのブログにて使用感を見るに、やはりファンレス構造ではあるが、本体は普通に発熱するようだ。特に大きくモデルチェンジしたものであるため、後になってから“異常発熱のためリコール”といったような事態も完全にないとは言えない。
そういった面で考えると、もう暫く様子見をしてからでも良いように思う。概ねモデルチェンジ後に集まった使用感を基に、改善版がマイナーアップデートモデルとして発売されるケースが多いことを鑑みると、今すぐに買わずに踏みとどまる選択肢も視野に入れる必要があるかもしれない。
「感圧トラックパッド」と「バタフライ構造キーボード」に違和感
また、新型Macbookが気になり過ぎるため、ここ数日の間何度もアップルストアに足を運んで実際に持ってみたり、キーボードを叩いてみたり、感圧パッドで動作を確認してみたりと360度あらゆる視点で触り倒してみた。
「感圧トラックパッド」を使いこなすには慣れが必要かもしれない。
safariの起動や、pages・keynote・numbersといった各種アプリは問題なくスムーズに起動するように感じた。しかし、どうしても慣れないのが「感圧トラックパッド」と「バタフライ構造キーボード」だ。
2014モデルのMacbook PROに慣れてしまったせいか、クリックする動作をするときは一度指を持ち上げてトラックパッドを触るようにしてしまう。
しかし感圧パッドの場合は、指を持ち上げずに、そのまま押し込むようにしてクリックするため、2本指でメニューを出そうとする時に違和感を感じてしまった。
これには慣れも必要だろうが、2014モデルのMacbook PROと併用して使うにはあまり心地よいものでないように思う。
「バタフライ構造キーボード」は手首に負荷がかかる。
キーボードも従来の構造とは異なり、「バタフライ構造」に仕様が変更となっている。これまでのキーボードは浮いている部分を押すイメージであるのに対して、新型Macbookのキーボードはフラットな部分から“押し込む”ように叩くイメージである。
それに加え、新型Macbook本体も非常に薄いため、手首をやや高く持ち上げなければならず、結果として負荷がかかり疲れやすく感じてしまった。これも上の感圧パッド同様、慣れが必要な面もあるのだろう。
総評
以上のデメリットをまとめて考えると、「用途を限った上でのモバイル用サブ機」として考えられれば“買い”だが、反対に「ビジネスでも自宅でもガツガツフル活用するメインマシン」として考えるのであれば、素直にMacbook PROを購入したほうが良さそうだ。
何よりも、モデルチェンジ初期の型は突っ込んで買いに入るには、かなりの勇気が必要となる。万が一失敗した場合でも、「まぁいいか!」と割り切れる人や、お財布に余裕のある方以外はもう少し様子見をしてもいいかもしれない。
【2016/5/5更新】
新型MacBookのアップデート版が発売されたので、早速購入してみました。不安材料だった部分もだいぶ改善されていましたので、よかったらこちらをご覧ください。
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