同期がコミュ症過ぎて困ったという話ー宿泊の研修中に自宅に帰ったりするんだよー

“私、あなたのことなんだか苦手なんですよね”

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photo credit: News Corpse Can of Worms Reopened via photopin (license)

どうも、七色たいよう(@nanairotaiyo)です。

皆さんは職場の同期と仲良くしていますか?

いまの職場に採用されて、入職してから出会った唯一の同期(男)に言われたのが、冒頭の一言です。

 

この同期は、猫背・野生顔・薄髪に加えて、極度のコミュ症であり、同時にプライドも高い風貌をしています(入職当初から、『野人』と揶揄される顔立ち)。

 

先輩職員たちも初めの頃は、僕に対して「あいつと仲良くなれよー」なんて言っていました。

 

が、、、数ヶ月もしたら、「俺、あいつもう無理」なんて僕に愚痴ったりしてきたので、ちょっとだけホッとしたのは今だから言えるお話です。

 

採用数が少ないということは、同期も少ないということ

僕が働いている業界は、一般企業に比べて1回あたりの採用人数が1人〜3人程度。

 

毎年採用があるわけではないため、同期や年の近い同僚はとても少ない傾向にあります。

 

配属された部門によっては、年の近い先輩職員であっても年齢が5つや10つ上であったりすることもザラです。

 

そんな時に本来であれば頼りになるのが、「同期」という存在ですよね。

 

残念なことに、僕の同期(以下、野人)は恐らくではあるが所謂『コミュ症』というやつなのです

 

ただのコミュ症であれば、周りのサポートや本人の努力によってある程度の改善は見込める可能性は高いかもしれません。

 

しかし、野人は一味も二味も違い、「無自覚に周りの人を不快にさせるレベルのコミュ症」であるという部分が大きな問題なのです。

 

「自分が中心」という思考が引き起こすコミュニケーション障害

『大学職員は一日中机に座って、毎日決められた仕事をやって、定時で帰れる上に、そこそこ高給取り』などという時代はとうの昔に過ぎ去りました。

 

大学も生き残りをかけて、学内環境の改善や文科省・企業・保護者・地域社会と協力して新しい価値を提案していくことを目標として、従来よりも多くの取り組みを実践し始めています。

 

多くの取り組みを実践するということは、その分だけ仕事が増えているということ。

 

そのため日中は、学生や教員が授業に関することや施設設備の利用に関すること、そしてその他手続き関連についての問い合わせなどで頻繁に窓口を訪れます。

 

重要な書類作成やデータ作成などを行っていても、即座に席を立って迅速に対応をしなければならないのです。

 

そして、窓口が閉まってから改めて自分の仕事に集中することができるため、結果として21時〜23時頃まで仕事をしている時期もあります。

 

そんな中、野人は「自分の仕事を優先的に行い、窓口には一切立たなかった」というのです。

 

最初に配属された部署が総務だった時には、学生対応を行うことも教員対応を行うこともほとんどなかったことを考慮しても、異動直後に窓口に立つことが億劫なのは理解できなくもない。

 

しかし、1年以上いても窓口に立たないスタンスを継続していたようで、挙げ句の果てには職場内の上司や同僚、後輩職員ともまともに会話もせず、やりとりのほとんどはメールだった様子。

 

上司曰く、「目の前に座っているのに、あいつったら『数日前にメール送ってありますので、報告は不要だと思います』とか言ってて、あの時は本当に呆れたわ」とのこと。

 

仕事をするということは、『相手』がいて、『上司・同僚・後輩』と協力して要望や課題を解決することに力を注がなければいけないはずです。

 

こういったコミュ症なタイプは、自分のことだけを最優先して仕事を進める傾向があるため、異動の際は誰からも惜しまれることなく去っていくことになりました。

 

汚れが消えない謎の水切りかご事件

僕がこの同期の代わりに異動してきてから聞いた不思議な事件についてこんな話を聞きました。

 

“毎日、水切りかごを洗っても洗っても、黒い汚れがついてて綺麗にならないんです。洗い方が悪いのか、それとも水切りかごが古くなっているのかわからないんです。”

職場の女性職員は給湯室にあるみんなのコップを置くための水切りかごを綺麗に洗ってくれていたのだが、どうやら毎日のように黒汚れが付着しているため、困っていたとのこと。

そんな時に、別の女性職員が暗い給湯室で怪しく動く人影を見つけたため、電気を点けたところ、そこには僕の同期である野人がコーヒーを飲んだ後に洗わないまま水切りかごにコップを戻す瞬間を目にしたのだった。

“あのね、野人さん、給湯室はみんなが使うところだから、ちゃんと使ったコップはしっかりと洗ってから水切りかごに戻すんですよ!”と叱ったらしい。ちなみにこの女性職員は野人より年下だ。こうして叱られた野人は、翌日から使ったコップを水切りかごに戻すのではなく、戸棚に直接戻すようになったとのこと(もちろん、洗わないまま)。

 

こんな話を聞いて、僕は背筋がゾッとしてしまいました。

 

誰もが使う給湯室で自分が使ったコップを洗わないまま水切りかごに戻すなんて行為、まともな人には到底できない芸当です。

 

しかし、それができる野人はもはや人への気遣いという感覚が無いのかもしれません。

 

もしかしたら、彼の根底には「自分が中心である」という考え方があるのでしょう。

 

 宿泊の研修で、夜、ひっそりと自宅に帰る

大学職員にも当然研修という制度はあります。

 

技術的な側面というよりは、精神的な側面を高めることや、「同じ釜の飯を食う」ことで仲間意識・結束を強めることを目的とした内容です。

 

折しもその日はサッカーのFIFAワールドカップの真っ最中でした。

 

“せっかくだから、夜の懇親会でサッカーの応援をしながらみんなで盛り上がろう!!”と他の部門から参加していた先輩職員の提案に、多くの参加者が賛同し、指定の時間が近づくにつれてチラホラと人が集まり始めた。そして、時間を過ぎた頃、研修に参加しているメンバーの中で、1人足りないことに気づいた。

“野人がいない?!”

誰かがそう言った矢先、宿泊施設の出入り口付近で荷物を持って外に出ようとする野人を見つけて声をかけたところ、野人は次のように述べた。

“いや、私は一人でサッカーの応援をしたいので、今から自宅に帰ります”

それを聞いた参加者の多くは目を丸くしながら閉口し、互いに目を見合わせた。

 

夜の懇親会に参加したい/したくないといった感情は、人それぞれあります。

 

それに、本人にとっては大好きなサッカーの試合なのかもしれません。

 

しかし、研修は仕事の一環であり、その参加者である仲間たちと親睦を深めることを目的とした宿泊で、「自分のために家に帰る」という行為を見て、他の参加者は困惑の表情をしていました。

 

一定の割合で紛れる変な人は、自覚症状がない

このように、窓口対応のような「仕事のスタンス」や給湯室事件・研修中の帰宅事件のような「日常生活の在り方」など、明らかに『職業人としての範疇を逸脱したレベル』であっても、実際に職に就けていることが僕にとっては甚だ疑問でなりません。

 

倍率の非常に高い大学職員という職に野人のような非常識な人間が採用されている反面、本来だったら採用されるような一般常識を兼ね備えた人が不採用となっている事実があるのです。

 

プライベートでだらしないのは、最終的にそれが自身の不利益になって返ってきます。

 

しかし、仕事上でだらしないのは、他の同僚に迷惑をかけることになることを弁えなければなりません。

 

しかし、自覚症状がないこういったタイプの人間は、問題点を指摘ををされると「指摘をしてきたこいつは俺の敵だ」という発想に至るようで、指摘者に対して威嚇行為をしていたことを聞きました。

 

今では、他部門へと異動となり、野人のいた場所に僕が来てから“ようやく普通の人が来てくれて本当に良かった”などと言われるようになりました。

 

とはいえ、仕事をする上で、普通のことを普通に行うといったことができない人はどこへ行っても他の人に迷惑をかけるのはなんとも言い難い問題のようにも感じます。

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