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デジモンアドベンチャーtri. 第1章「再開」感想まとめ-求めるもので評価が大きく変わるアニメ- | たいようのライフログ

デジモンアドベンチャーtri. 第1章「再開」感想まとめ-求めるもので評価が大きく変わるアニメ-

“あのデジモンアドベンチャーが帰ってきた!?”

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毎週日曜日の朝、期待に胸を躍らせては「デジモンアドベンチャー(無印)」を見て楽しんでいた世代の僕。デジヴァイスを光らせ、アグモンたちが進化する光景に目を輝かせていました。

 

そんな「デジモン(無印)ドンピシャ世代」にとって、今回の続編にワクワクした方は決して少なくないと思います。

 

今回、近くのレンタルショップで手に取る機会があったので、「デジモンアドベンチャー tri. 『再開』」を観た感想をまとめてみました。

 

【公式トレーラー】「劇場用予告 デジモンアドベンチャー tri. 第1章「再会」 デジモンアドベンチャー 15th Anniversary Project」

評価★★★☆☆(星3つ)

 

作画のレベル・意識がとても低い

 

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今作は、「映画作品」というイメージを持っていたためか、テレビアニメ版に比べてキャラクターがゴリゴリ動き回るのかと思っていたら、悪い意味で真逆でした。

 

“モブは極力動かさない”

 

だけならいざ知らず、

 

“メインキャラクターさえ極力動かさない”

 

という極悪非道な仕様に、まさしく開いた口が塞がらないような状態になりました。

 

序盤から終盤にかけて、終始動かないモブやメインキャラクターが目についてしまい、「制作費を抑えるためだな」という思いが頭を過ってしまって肝心の内容が疎かになってしまうくらい気になりました。

 

それぞれのキャラクターが成長して、子どもから思春期の少年少女になった姿を見れることは嬉しくて、少し切ない気持ちになれますが、上に書いたように制作費を抑えたような作画に気づくと現実世界の大人の事情が垣間見えて、別の意味で悲しい気持ちになれます。

 

また、一部には、酷いのは作画よりもキャラデザではないかという意見もあります。確かに、良い意味では選ばれし子どもたちは皆、大人っぽい容姿になったと言えます。一方で、悪い意味では皆、似たような顔、特徴のない容姿になっているようにも見えます。この辺りは好みの問題も大きく関わるとは思いますが、両手放しに「キャラデザが良い!!」と褒めちぎるには今ひとつ足りないものがありそうです。

 

違う、そうじゃない!!

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「選ばれし子どもたち」が持つデジヴァイスが光り輝き、「デジモンたち」と相互作用することでデジモンたちは進化し、凶悪なデジモンたちと互角以上に渡り合い、戦いを制することができます。

 

そして、その「進化」のシーンこそ「これから逆転の一手を打つぞ!」という決意の表れのような役割を担っているのだと思っています。進化シーン自体は、アニメ版と仕様が異なっていましたが、かっこよくなっている面も多いので、これはこれでアリかもしれません。

 

序盤で太一が「アグモンっっっ!!進化だーー!」と叫ぶと、デジヴァイスが反応して、アグモンがグレイモンに進化します。バックミュージックにbrave heartが流れるところで、懐かしさと嬉しさがこみ上げてくるのはそれだけ当時のデジモンが印象深かったことを物語っているのだと感じました。

 

ただ、通常進化はきちんと「進化シーン」を盛り込んでいて、デジモンの面白さ、盛り上げ方をわかっているなと思っていたのですが、物語も後半となり、襲来してきたロイヤルナイツ13番目の「アルファモン」に対抗するため、太一とヤマトが協力して「オメガモン」にジョグレス進化する際、この大事な「進化シーン」をガッツリ省いたせいで、最後の最後で肩透かしを食らった印象を持ってしまいました。

 

 皆、そんなキャラだったっけ?

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ことあるごとにウジウジする八神太一

厨二病真っ盛りの石田ヤマト

ナチュラルブラコンを貫く高石タケル

オタク道を究め気味の泉光子郎

頭軽そうなふわっと系モデル女子太刀川ミミ

ちょっと口うるさい武之内空

もはや印象にすら残らなかった城戸丈

お兄ちゃん大好きっ子の八神ヒカリ

 

子ども時代(デジモン無印時代)は、それぞれ特徴的な性格や個性を持っていて、シーンごとに活躍の場があったことを覚えています。一方で成長した選ばれし子どもたちは、少年期とは異なり、皆それぞれの成長を遂げたには遂げたのですが、イマイチ「大人っぽさ」が足りない印象でした。

 

特に気になったのが、自前のノートパソコンの前で一人でブツブツと呟く光子郎に対して、周りの皆が誰一人反応を示さないシーンが何とも言えない寂しさを感じさせました。

 

とはいえ、あの頃から6年の月日が経ったとはいえ、まだまだ思春期真っ盛りであることを考えれば、納得できる部分もあります。

 

タケルに彼女ができていることをヤマトに告げるシーンでは、「大丈夫だよ。誰と付き合っても、お兄ちゃんのことが一番好きだよ」とさらっと口にする男子中学生は中々いないよなあと変に感心させられてしまいました。

 

ただ、太一の「俺たちが戦ったら、街が破壊されちゃうから、戦うことが正しいことなのかわからない」というセリフについては『人のことを考えなかった子』から『人のことを考えすぎる子』に変わったと感じることができる貴重なシーンかもしれません。

 

でも、デジモン同士のバトルは熱い!!

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やはり「デジモン同士の熱いバトル」もデジモンアドベンチャーの良さの一つですね。

はじめはクワガーモンレベルの下っ端デジモンだけでしたが、後半にはアルファモンが登場。強敵アルファモンに対抗するため、意を決して太一とヤマトがウォーグレイモンとメタルガルルモンをジョグレス進化させ、オメガモンを呼び出す一連の流れ自体はとても胸が熱くなるものがあります(進化シーン省略には目を瞑る)。

 

【YouTube】「デジモンアドベンチャー tri オメガモン VS アルファモン」

そして、アルファモンとオメガモンのバトルはほんの数分前しかありませんでしたが、どちらも最強の一角を担うロイヤルナイツデジモンであるが故に、まさしく「強者 vs 強者」と言える熱い戦闘シーンを繰り広げていました。

最後の最後に、アルファモンは撤退しますが、その前後にも相変わらず太一は「街の破壊」に罪悪感を感じてしまうシーンが脳裏を過ります。では、デジモンワールドだったら破壊されてもいいのか?と聞かれたら、太一はどう答えるのでしょうか。

 

まとめ

いずれにせよ、今作の見どころは「デジモン同士のバトルシーン」であると断言できます。

「デジモンアドベンチャー(無印)」時代からのファンは、完全な続きものとして観るよりも、新作アニメとして観るか、OVAのおまけアニメ的な視点で観ることをお勧めします。

 

今後は、今作で散りばめられた複数の伏線回収、現実世界とデジモンワールドとの関わり方、謎の新キャラといった様々な要素について語られていくと期待しています。

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