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映画「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」を観てきた感想・評価まとめーこの映画を観終わった後の「色」は??ー | たいようのライフログ

映画「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」を観てきた感想・評価まとめーこの映画を観終わった後の「色」は??ー

“逃げたくねぇんだ、自分の運命から”

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公開初日に映画「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」を観てきました。事前予告で今作の登場人物に黒の組織・FBI・公安・CIAといった物語のキーマン達が勢揃いしていることから、期待値はかなり高かたのですが、実際に映画を観た感想としては、期待を裏切らないいいできだったように思いました。

公式パンフレットの情報を含め、簡単に映画の感想をまとめてみました。

 

【公式トレーラー】「純黒の悪夢 90秒予告版」

 

【チェック】

青山剛昌の人気コミックを基に、テレビアニメや映画でも高視聴率と記録的な興行収入をたたき出しているシリーズの劇場版第20弾。世界中の機密組織の極秘データを狙うスパイが日本の警察に侵入したことをきっかけに、コナンの体を小さくしてしまった犯罪組織・黒ずくめの組織と、FBIや日本の公安警察、そしてコナンがバトルを繰り広げる。黒ずくめの組織の謎や、物語の鍵を握るオッドアイの美女の存在など怒とうの展開に期待。

 

【ストーリー】

ある夜、日本の警察に侵入したスパイが世界中の組織の機密データを持ち出そうとするも失敗。公安警察の安室透とFBIの赤井秀一の追跡によって、スパイの車は道路のはるか下へ転落する。次の日、東都水族館に遊びにきていたコナンたちは、ケガをした美しい女性を見付ける。彼女は左右の瞳の色が異なるオッドアイで、記憶を失っていた。そんな彼女とコナンたちの一部始終を、黒ずくめの組織のベルモットが見つめていた。

 

シネマトゥデイ 映画「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」

 

【評価】★★★★★(星5つ)

今作は直接的にストーリーと絡むわけではないにしろ、ストーリー上の重要人物が黒の組織における「重要人物」を奪い合う中で、互いの思惑を読み合い、先回し、出し抜き合おうとするなかで、息を飲む展開が続く素晴らしい作品となっていました。ストーリーのテンポも良く、序盤から中盤にかけての展開と、中盤から終盤にかけての展開はそれぞれ違った趣きで楽しむことができました。

 

【NOCリスト】と【女スパイ】の奪い合い

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ある夜、警察庁のサーバールームにある世界各国の諜報部員の情報(通称【NOCリスト】)が、黒ずくめの組織の女スパイに盗み出し、彼女を追う公安警察所属の安室透・FBI所属の赤井秀一と激しいカーチェイスを繰り広げた結果、高速道路上で大事故が発生。海に落ちた彼女の頭に落下物がぶつかり、記憶喪失となってしまいます。

このNOCリスト(Non Official Cover)の中には、黒ずくめの組織に潜入捜査している諜報部員も含まれていて、その機密データが知れ渡ると世界中が大混乱に陥る可能性もあるほどの危険性が孕んでいるとのこと。黒ずくめの組織は、NOCリストを入手した女スパイである謎の女性を連れ帰ろうと目論見ますが、偶然出会ったコナン一行に阻止され、謎の女性は警察の保護下へ。

 

今作の大きな特徴は、味方VS敵という単純な図式ではなく、コナン vs 黒ずくめの組織に加え、公安警察 vs FBIという要素も加わり、派手なアクションシーンと相まってかなりスピーディな物語となっていました。

灰原哀は、謎の女性が黒ずくめの組織のNO.2「ラム」かもしれないとコナンに忠告をしますが、コナンはむしろそれをチャンスと捉えるかのようにどんどん前へと突き進みます。黒ずくめの組織と決着をつけたいコナンと、組織からの報復の恐怖に押しつぶされそうな灰原哀の姿にも思わず感情移入してしまいそうな感覚に陥ります。

 

公安警察 vs FBI

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公安警察とFBIはそれぞれ独自に黒ずくめの組織を追っているようです。特に安室透(コードネーム:バーボン)と赤井秀一(コードネーム:ライ)は、互いに深い因縁があるようで出会うたびに対立していました。

序盤のカーチェイスでは、謎の女性を捕獲するため、互いに協力するのではなく出し抜き合いますし、終盤の観覧車上部では落ちたら命の安全は保障できないような場所にも関わらず、激しいバトルを繰り広げていました。所属する組織同士の対立というよりは、安室透個人と赤井秀一個人の間にある何かしらの事件に関する思いが根底にあるようです。

 

コナンは「独りじゃない」という安心感

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元々、黒ずくめの組織の取引現場に遭遇して、子どもの姿に変えられてしまった工藤新一(江戸川コナン)は、近所に住んでいた阿笠博士の協力のもと、黒ずくめの組織との戦いに足を踏み入れてきました。物語が進む中で、日本警察とのコネクションに加え、元黒ずくめの組織のメンバーである灰原哀やFBI所属のジョディ・キャメロン・ジェームズ・赤井秀一、公安警察所属の安室透といった心強い「仲間」を増やし、黒ずくめの組織に対抗し始めてきました。

コナン独りでは、集められない情報や実行できない作戦も、「仲間」となら黒ずくめの組織と渡り合うことができるように思えます。

実際、映画の中でも東都水族館に仕掛けられていた爆弾解体を担う安室透、黒ずくめの組織が操縦するヘリの接合部を狙い撃ちする赤井秀一と、頼れる面々で圧倒的な敵の脅威に立ち向かうコナンには安心感さえ覚えることができました。

 

公式パンフレットも買ってみました

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映画館の売店で売っていた公式パンフレットも購入してみました。720円でしたが、ボリュームはそこそこある感じです。ただ、内容の5割は無難なキャラクター紹介とこれまで原作で語られてきた黒ずくめの組織に関するストーリーの総集編でしたので、原作・アニメのコナンを一通り知っている方は、無理して買う必要はないかもしれません。

反対に言えば、黒ずくめの組織に関するストーリーがいまいちうろ覚えだなという方にはピッタリの内容だと思います。ジンやウォッカだけでなく、ベルモットとコナン・灰原哀の関係や、バーボンの正体など、とても綺麗にまとめられています。

 

結局、謎の女性の正体は?

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これこそが、今作の見どころの一つでしょう。

黒ずくめの組織のNO.2「ラム」の特徴には、片目が義眼の「オッドアイ」というものがあります。謎の女性の目も片方の色が異なり、その上ずば抜けた身体能力と記憶に関する特殊能力を有しています。

ジン・ウォッカ・ベルモット・コルン・キャンティなど、黒ずくめの組織の主要メンツも彼女の奪還に向け、本気で仕掛けてくるため、コナン一行はかなり大ピンチに陥ります。

少なくとも、物語の始めでは「黒」であった彼女は、大事故後の記憶喪失によって「無色」へと変わり、その後、コナンや子どもたちとの時間を過ごす中で、「色が変化していく」という部分に注目してこの映画を観てほしいと思います。

 

映画のラストシーンは、なんとなくわかってはいましたが、やはりこの悲しい気持ちになりました。ただ、この気持ちを「色」で表すのはとても難しく、それでいて儚げで、観終わった今でも物思いにふけってしまうような内容でした。

それでもあえて僕がこの映画を観終わった後の心の色を表すとしたら「淡い水色」と言えるかもしれません。

 

「この映画を観終わった後、あなたの心は何色になったか」をぜひコメント欄で教えていただけると幸いです。

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