映画「バイオハザード:ザ・ファイナル」を観てきたから感想をまとめてみたよー久しぶりに映画らしい映画で終始ドキドキした話ー

“私はアリス、、、最後の語り手”

 

どうも、七色たいよう(@nanairotaiyo)です。

 

先日公開されたばかりの映画「バイオハザード:ザ・ファイナル」を観てきました。

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のこの映画の見所は、やはり「使命を背負って独りで戦う女性の強さ」でしょうか。

 

日本生まれの人気ゲーム「バイオハザード」シリーズを、映画の中で新しい作品として誕生してから早15年もの歳月が経過し、ついに最終章を迎えたわけですが、内容は申し分ないほど素晴らしかったように思います。

 

【公式トレーラー】(YouTube)「バイオハザード:ザ・ファイナル」新予告編

※予告編の中にもゾンビ等の驚くシーンもありますので、ご覧になる際は音量と心の準備を、、、

 

【チェック】

ミラ・ジョヴォヴィッチがヒロイン・アリスにふんし、激しいサバイバルを繰り広げる超大作アクションシリーズの第6作にして最終章。人類最後の生存者となったアリスと、宿敵アンブレラ社が仕掛けるアンデッドとの最後のバトルを活写する。メガホンを取るのは、シリーズ全作に携ってきたポール・W・S・アンダーソン。 アリ・ラーターや、日本でモデルやタレントとして活躍中のローラが共演。ミラの見応えたっぷりのアクションはもちろん、壮大なバトルに期待。

 

【ストーリー】

アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、レッドクイーンから48時間後に人類が滅びると告げられる。そして、宿敵アンブレラ社が放った膨大な数のアンデッドが地上を占領。アリスはラクーンシティに戻って、生還したクレアやコバルトらと合流し、アンブレラ社の心臓部であるハイブを潰そうとするが……。

 

シネマトゥデイ 映画「バイオハザード:ザ・ファイナル」

 

評価★★★★☆(星4つ)

 

ミラ・ジョヴォヴィッチがかっこいい

アンデッドが大量に世界を練り歩くディストピアの中を、独り突き進む主人公アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。派手なアクションとタフな格闘スキルで迫り来る敵もバッタバッタ。

 

作中では、宙吊りになりながらも敵をなぎ倒すシーンや、走る装甲車の上での派手な格闘シーンといったわくわくする内容が盛りだくさんでした。

パンフレットを読むと、装甲車の格闘シーンを撮影するのは2週間もかけたそうです。

アンデッドに追いかけられながら、アイザックス博士と激しい戦いをするシーンは、これまでのしいrーズの中でも一番長い時間をかけた撮影とのこと。

 

ジョジョの奇妙な冒険第6部でも、空条徐倫が次々と襲いかかる強敵と知恵や工夫を交えて戦うシーンが多かったのですが、それと似た興奮を感じることができます。

 

ただ、大量のケルベロスに追いかけられ逃げ回るシーンに関しては、真冬の南アフリカでの撮影の大変さを読んでも映画内の表現にうまく落とし込めていなかったのかなという印象です。

 

画面が全体的に暗いのはややマイナス

映画の雰囲気として、ディストピアであることと、アンデッドが見えないところから襲いかかるという点を考えると、画面のトーンが全体的に暗くなるのは仕方ないことだとは思います。

 

一方で、重要な戦闘シーンや物語の語りシーンなど、作品の根幹に関わる大事な部分でも画面が暗いままであることもあり、雰囲気重視なのか、あまり明るい状態で見せたくなかったのか、という点は少しだけ気になりました。

 

その上、特に動きの激しいシーンで画面が暗いまま、カットがたくさん入ってしまうことも多く、「誰が誰に何をどうされているのか」がわからない状態で、気づいたらなんとかなっていたという事態も。

 

カット数がもう少し少なければ、もっと多くのファンに納得してもらえたかもしれません。

 

ゾンビ、めっちゃ走る

原作ゲーム「バイオハザード」に出てくるゾンビの多くは、ゆったり襲いかかってきたり、物陰に潜んで突然現れるなどのイメージが強かったのですが、今作に出てくるゾンビたちは走ります。

 

何を言っているのかわからないかもしれませんが、めっちゃ走ります。

 

それはもう全力疾走です。

 

“え?ゾンビって、こんなに快活に動けるの?それとも相当お腹空いてるの??”

 

と変な疑問が頭を過るくらい元気一杯です。

それはまるで草原を楽しげに走り回る少年少女のようです。

 

このことに関して、小林浩幸プロデューサーはパンフレットのインタビューでこのように述べています。

「こうして20年かけて、作品の世界感が広がったのが良かったと思うんです。面白いのは、その間に、映画をはじめ様々なメディアのホラー的表現も進化していて、時代の流れとともに「走るゾンビ」も登場したりするんですよ」

 

時代が変わるとゾンビも走る。それはもう、追いかけっこするかのごとく楽しげに。

これはこれで新しいホラーの表現ということなのですね。

 

仲間たちは蛇足、クレアを除いて

生き残った人間と無事に会えたアリス。

廃墟となったビルの中に立てこもり、装甲車とともに走り寄るアンデッドたちに一矢報いるアリスと人間たちですが、事前準備以外の戦闘シーンでは思ったように活躍できず。

 

アリスを決して信用しようとしないクリスチャン(ウィリアム・レヴィ)、ラクーンシティに生き残る生存者グループのリーダードク(オーエン・マッケン)、その中核メンバーの一人であるコバルトローラ(ローラ)、同じく生存者グループメンバーのアビゲイル(ルビー・ローズ)などの濃い面々がアリスがハイブの奥深くに向かうのを助けるために立ち上がるのですが、どうにも印象に残らず。

 

そんな中、やはりキラリと光るのは、クレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)。

彼女はアリス同様、世界の終わりを生き抜く唯一の女性パートナーであって、女性戦士なのでしょう。

 

「メンバーの中に裏切り者(スパイ)がいる」というレッドクイーンの忠告を頭に入れながら、アリスはアルバート・ウェスカー(ショーン・ロバーツ)やアイザックス博士と戦うなど、四面楚歌の状態の中、唯一信用に足るクレアの存在の大きさは計り知れないものだと思います。

 

今作は、ホラー映画ではなくアクション映画

冒頭はいくらか怖いシーンがあったのですが、全体を観終わって振り返ってみると、映画バイオハザード最終章を飾る今作の根幹は、「原点回帰」と「パワーアップしたアリス」、そして「過激なアクション」の3点。

 

既に世界は崩壊の危機、そんな世界には既に大量にアンデッドたちがはびこり、T-ウィルスによって独自進化した奇妙な生物たちが崩壊した街中の至る所にいる時点で、単なるホラーとしてではなく、それに対してどのように打ち勝つかという視点で考えると、「派手なアクション」に行き着くことは間違いではないように思います。

 

僕個人としては、「手も足も出ない悪霊から逃げ回るだけの日本的ホラー映画」よりも、「知恵と創意工夫を通じて強敵に打ち勝つアメリカ的ホラーアクション映画」の方が見ていて爽快感を感じます。

 

ただ、ゲームのバイオハザードが好きで、映画のようなノリが苦手な場合は、無理して観なくても何ら問題ありませんので、そこは好みによってわかれるかもしれません。

 

全体を通して、久しぶりに映画を見ながら胸を高鳴らせている自分がいたことだけは強く印象に残りました。

 

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