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"強いっていろんな意味があるんだな"ー「バケモノの子」の感想ー | たいようのライフログ

“強いっていろんな意味があるんだな”ー「バケモノの子」の感想ー

“強いっていろんな意味があるんだな”

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どうも、七色たいよう(@nanairotaiyo)です。

「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」に続く、細谷守監督が手掛けるアニメーション映画の第4作目となる「バケモノの子」を観てきました。

どの作品もジブリやディズニーとは異なる切り口でキャラクターが動き、話し、戦う。

そんな姿に心動かされる良い内容の作品でしたので、感想をレビューいたします。

 

【評価(感想)】★★★★☆(星4つ)

今作のテーマは種族を超えた「親子愛」と、少年から青年になるために通る「心の成長」だと感じました。

 

おおまかなあらすじは次の通り。

 

この世界には、人間の世界とは別に、 もう1つの世界がある。バケモノの世界だ。

人間界【渋谷】とバケモノ界【渋天街(じゅうてんがい)】。交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。

ある日、バケモノ・熊徹(役所広司)に出会った少年(宮﨑あおい)は強さを求め、バケモノの世界へ行くことを決意した。 少年は熊徹の弟子となり、九太という新しい名前を授けられる。 当初はことあるごとに、ぶつかり合う2人だったが、 奇妙な共同生活と修行の日々を重ねることで互いに成長し、 いつしか、まるで本当の親子のような絆が芽生え始める。

少年が逞しい青年となったある日。
偶然にも、【渋天街】から【渋谷】へ戻った九太(染谷将太)は、 高校生の少女・楓(広瀬すず)と出会う。 新しい世界や価値観を教えてくれる楓との出会いによって、 九太は自身が本当に生きるべき世界を模索し始めるのだった。 そんな時、人間とバケモノの2つの世界を巻き込んだ大事件が勃発する。 みんなを救うために、自分にできることは何なのか?
熊徹と九太、そして楓。それぞれに決断のときが訪れる―

東方WEB SITE「バケモノの子ー映画・映像」より

 

【公式トレーラー】

 

“こう、グー…ってやって、バーン!だ”

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力は人一倍強いが、粗暴で不器用な熊徹は、人間界で見つけた蓮こと九太を弟子にします。

ただ、熊徹の説明が下手過ぎて九太に剣さばきを教えることができません。

 

そんな師匠の姿を見て、イラつく九太に対して、熊徹の悪友である多々良は「半端な気持ちでやるつもりならさっさと去りな」と吐き捨てます。

 

これにより九太のやる気に火を点けた様子。

 

弟子として、掃除や洗濯、炊事だけでなく、見よう見まねで師匠である熊徹の動きをトレースすることで密かに技術を身につけることを学んでいきます。

 

少年期では、まだまだ子どもな九太が少しずつではあるが師匠と暮らす日々を通して成長していく様子が感じられました。

 

“意味なんかてめぇで見つけるんだよ!”

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独り身で、親も師匠もなく育った熊徹は、我流で強さを身につけていきました。

 

良くも悪くも、自分の力だけで強くなってしまったために、「人に教える方法」について学ぶことができなかったようです。

 

そんな彼のポリシーである「意味は自分自身で見つける」という感慨深いセリフがありました。

 

“教わってないからできない”

“どうしたらいいかわからないからやらない”

 

そうではなく、

“自分自身は何を感じ、どうしたら良いと考えているか”

をきちんと自分の頭で考え、それを実現するために本気で努力すること。

「与えられること」を待つだけでなく、「自ら掴みにいくこと」が必要なのです。

 

“あるだろ!胸の中の剣が!それが大事なんだよ!”

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目標であったり、夢であったり、憧れの人であったり、、、

 

人それぞれ、様々な想いを胸に秘めているでしょう。

 

それを実現するために頑張れば頑張るほど、時に言い知れないような心の重圧を感じることもあります。

 

そんな時に思い出したいのが、熊徹の言う「胸の中の剣」。

 

経験、覚悟、決心といった心を強く支える「本気の想い」こそが強さを身につける上で非常に重要なのだということを改めて認識させられました。

 

改めて、ストーリーを振り返ってみると、人と人(バケモノ)は「触れ合い」の中でこそ成長するのだということを実感できます。

 

「子を育てる」ことの苦労や、「17歳になった九太の心の葛藤」など、作品を通して親子愛や心の成長を共に味わうことができる映画でした。

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