頭がこんがらがってる今こそシンプル思考に切り替えようー「やったほうがいいこと」よりも「やらなくていいこと」を決めていく生き方ー
“あれもやんなきゃ、これもやんなきゃ…でも、、、時間が足りない!!!”
普通に生活をする上で、様々な「やらばければいけないこと」が存在する。家事であれば、掃除・洗濯・料理・買い物等。仕事であれば、ノルマを達成する、事務処理をする、嫌いな人と協働する、面倒な会議に出席する等。勉強であれば、予習・復習・模擬テスト・暗記作業・ノートまとめ等。
こうして見ると、生きるためには「やらなければいけないこと」というのがとても多く存在していることに気づかされる。洗濯機、電子レンジ、炊飯器やルンバといった便利なマシンが僕らの生活を豊かにしていっているはずなのに、どうして毎日のように「忙しい!忙しい!」と口にしてしまうのだろう。
今回は、「やらなくていいこと」を決めることの大切さやメリットについてまとめてみたいと思う。
「やることリスト」は作らない
よく色んなノウハウ本やビジネス本には、「やることリストを作ろう」という文言がコピペの如く書かれている。確かに、これからやりたいことを決める上で、自分の「やりたいと思っていること」を書き出してみることは非常に効果的だと思う。
だけど、みんながみんな計画的に物事を進めていけるわけではなく、更には日常の雑務の中にも「やらなくてもいいこと」ふんだんに盛り込まれているのだ。
そこで、まずは「やらなくていいこと」をしっかりと考えてみよう。これには、物事の本質をしっかりと見極める力と、その本質を達成するために必要最低限のタスクを見極める力が必要となる。
優先順位が低いものはいっそ切り捨てる
「いつかやれたらいいな」と考えたまま、1ヶ月、半年、1年と時間が過ぎ、いつまでも行動に移せていないものはないだろうか。日常的な雑務から、仕事上の重要な決断に至るまで、僕らの身の回りには「急いでやってほしいこと」から「できればやったほうがいいもの」まで幅広く存在している。
まずは「やらなければ誰かが不利益を被るもの」を最優先にしつつ、「やった方がいいけれど、正直やらなくても誰も困らないもの」をばっさりと切り捨ててみたらどうだろうか。
「費用対効果」や「選択と集中」という視点で考えた時に、“やろうかな、どうしようかな”と考えているそのタスクを本当に実行した時に、それにかかる時間や費用に対して、得られるリターンはどれだけあるのかを考えた方がいいかもしれない。
他にできる人に任せてみる
人それぞれ得意な分野は異なる。
スポーツが得意な人もいれば、歌が得意な人もいる。勉強が得意な人もいれば、絵が上手い人もいる。
自分自身が全てのことをできなくても一向に構わない。
苦手なことに時間をかけて取り組むよりも、得意なことに全力を注いで、自分よりもできる人に残りの部分を任せてしまおう。
「できないこと」は恥ずかしいことではなく、「わからないこと」は臆することではなく、「誰かに頼ること」は気後れすることではない。
誰にも頼らず、一人で事を成すよりも、人と協力をした方が成功するまでの時間が圧倒的に短縮されることが期待できる。だからいっそのこと、「この部分はあなたに任せるね!」と言うようにしよう。
1つ新しいことを始めたら、1つ古いことを止める
テクノロジーは急速に進歩している。
携帯電話一つとっても、黒電話からポケベルへ、PHSから携帯電話へ、そして今はiPhoneやAndroidといったスマホが中心となっている。だけど、皆さんの中で、未だにポケベルを使っている人はどれだけいるだろう。間違いなく“ほぼ0名”だと思う。
考えてみれば、「人と連絡を取るための機械」は原則1台あればいい。複数所有していても、《連絡を取る》という目的を達成するためには、ポケベルとPHSと携帯電話とスマホを所有する必要は皆無だ。
それと同じように、今まで習慣で続けていたことであっても、新しい習慣を始めることでそれらが含まれるのであれば、きっぱりと止めてしまってもいい。
何でもかんでも、アレもコレもと欲張って色んなことに首を突っ込み手を出し、結局自分の時間を失ってしまうことになる。どれだけテクノロジーが進歩しても、どれだけ便利な物が発売されても、1人の人間ができることには限界がある。
少なくとも、惰性で続けていた習慣を続けるのを止めた方が時間を有効活用できるはずだ。