【長年の悲願を達成】Panasonicのドラム式洗濯機を買って分かったメリット・デメリットーヒートポンプ式の乾燥機能は驚くほど素晴らしかったー
“ドラム式洗濯機が欲しい”
長い間欲しいと思っていたドラム式洗濯機をついに購入しました。
購入した製品は「Panasonic製のNA-VX9600W-L」。
ずっと前から欲しかった割に、最終的な購入理由は価格.cmの満足度評価が長い間1位にあったからという至極単純なものでした。
同じようにドラム式洗濯機の購入を検討している方のために、感想を交えたレビュー記事を書きたいと思います。
ドラム式洗濯機の3つのメリット
満足感を得られる
白物家電に満足感なんてっっっ!
僕は最初そんな風に考えていました。
冷蔵庫は冷えればいいし、エアコンは冷暖のコントロールができればいい。炊飯器はご飯を炊ければいいし、洗濯機は服を洗えればいい。
最初は安い通常の縦型洗濯機を使って、仕事から早く帰れる日の夕方や土日の午前中に洗濯をするようにしていました。
ただ、仕事で疲れて帰ってくると、夕方はゆっくりしたいし、土日はゴロゴロしていたいというのが人間の性でしょう。
究極的に言えば、「着るものがなくなるまで洗濯しなくてもいいや」などと考えては、ダラダラと過ごす日々。
しかし、ドラム式洗濯機が我が家にやってきて以来、その心境が一変しました。
「見た目も動きも何もかも、最新鋭でかっこいい」ため、動いている姿を見たいという思いで、小まめに洗濯をするようになりました。
最近のミニマルライフでも言われるように「自分にとって本当にイイモノ」に囲まれると、心がワクワクするせいか、どんどん触りたくなるようです。
お店で見た小物や服、雑貨類は買った後に使わなくなったり、所有しているだけの状態に陥りがちですが、洗濯機は毎日の生活に直接関係してしまうこともあってか、持っていて満足しているという感覚はとても刺激になるようです。
ヒートポンプ乾燥だと電気代が安い
今回購入した機種は「ヒートポンプ乾燥」の機能付き。
“ドラム式洗濯機の乾燥機能なんてどれも同じでしょう?”と考え、最初はあまり深く調べていなかったのですが、たまたま近くのヤマダ電気やケーズデンキの実機を見比べていたら、「ヒーター乾燥」と「ヒートポンプ乾燥」があることがわかりました。
そうなると気になるのは「何が違うのか」の一点。
調べてみると主に「電気代」と「衣服の縮み具合」が異なる模様。
【電力比較サイトエネチェンジ】「洗濯機のヒートポンプ乾燥とヒーター乾燥の電気代はこんなに違う!」
洗濯乾燥機の1回の洗濯~乾燥にかかる電気代は、ヒーター乾燥タイプのものが48.7円、ヒートポンプ乾燥タイプのものが15円と、ヒートポンプ乾燥のほうが電気代が1/3も安いんです!
洗濯容量が9kgのドラム型洗濯機で比較、1kWhあたりの電力量料金は25.91円で計算しています。
どうやら、ヒーター乾燥よりもヒートポンプ乾燥の方が3倍近くお得ということのようでした。
以前使っていた洗濯機には、乾燥機能などという高尚な機能はついていなかったため、実体験に基づく単純な比較ができないのが残念ですが、上のサイトを参考に計算してみると、
・エコモードにしたヒートポンプ乾燥を1回使用するのに15円
・1日1回、洗濯〜乾燥まで行うと仮定
・15円×30日=450円(ヒートポンプ乾燥) vs 50円×30日=1500円(ヒーター乾燥)
上の計算で当てはめると同じドラム式洗濯機でも、1ヶ月で1050円、1年間で12600円もの差が生じることになります。
ヒートサイクル乾燥、万歳!!
洗濯〜乾燥が、指一本
ドラム式洗濯機に最も求めていた性能はこれです。
洗濯をするという作業を3つに大別すると「洗う」「干す」「畳む」となりますが、少量の洗濯物であれば、この3つの作業のうち「干す」作業が不要になります。
実際に「ヒートサイクル乾燥」を使って5kgほどの洗濯物を用意して、洗濯〜乾燥を試してみました。
洗濯開始から乾燥終了間の時間を自動算出して表示してくれるのですが、算出される平均的な時間はおよそ2時間30分(150分)ほど。
選んだモードによって時間の増減もあるのでしょうが、洗濯物を「干さなくてイイ」のであれば、十分に待てる時間です。
洗濯物を事前に種類ごとにまとめて、モードを洗濯した上で、洗剤・柔軟剤を専用の入り口へ。そこからボタンを押すだけで乾燥まで一気にやってくれてスッキリ爽快。
洗面台がすぐ近くにあるので、バスタオルやフェイスタオルなどはその場で畳んで戸だなにポイっと放り込むだけ。
もはや苦行でしかなかった洗濯が、一種のエンターテイメントになりつつあると感じた瞬間です。
ちなみに乾燥が終わった後にすぐ取り出さなくても自動的に「ふんわりキープ」という設定になりますので、時間に余裕を持って洗濯をすることができるようですよ。
ドラム式洗濯機の4つのデメリット
想像以上に、“デカイ”!!
店頭で見ると、なんとなく縦型洗濯機よりもドラム式洗濯機の方が大きいなーと感じると思います。
実際僕も、“ちょいデカイなあ”と思ってはいましたが、“でもこの程度ならうちの洗濯機置き場に置けるんじゃないかな”などと悠長に構えつつ、店頭でもらったドラム式洗濯機置き場計測用紙を片手に自宅の防水パンや設置スペースのサイズを測っていました。
一通り測ったつもりでしたが、実際に届いた洗濯機本体の横幅が、ミッチミチのキッチキチで、設置してくれた方も最後の最後に「ほんと、入って良かったです」と安堵混じりの一言を残していったくらいでした。
ドラム式洗濯機の購入を本気で考えている人は、「イメージしているサイズ」と「実物がそこに入った時のサイズ」が大きく異なることを想定しておいたほうがいいかもしれません。
特に、防水パンのサイズがギリギリであったり、洗面台と壁の間に洗濯機を設置するタイプのスペースであったり、届いてから設置できない場合、キャンセル料として設置にかかる費用が取られてしまう可能性もありますので、十分ご注意くださいね。
そういう意味でも、事前に設置スペースを測った上で、さらにもう少しだけ余裕を見ておいたほうが安全かもしれません。
値段がべらぼうに高い
毎日、毎月、毎年ずっとやらなければいけない洗濯。
洗っては干し、干しては畳み、畳んではしまい、取り出しては着て、着ては洗う。
その繰り返しをし続ける中、少しでも、ほんの少しでも労力を割くことができるのであればっっっ!と、ほんのわずかな期待に対して、提示された金額は設置料込みで約18万円、、、
故障時の有償修理も強かったので、あんしん延長保証5年間を1万円分つけ、合計金額は19万円となりました。
正直言って、高いです。
べらぼうに高いと思います。
「干す」という作業を軽減するためだけに、縦型洗濯機であれば2万円〜4万円で必要十分な性能のものを購入できる中、あえて20万円近い金額を支払う価値があるのかについては、人それぞれの懐事情にも大きく左右されることでしょう。
少なくとも、僕の場合はこの「干す時間」を節約するために払う価値があると考えて、購入に至りましたが、“べつに洗った服をハンガーで留めるだけでしょ”と割り切れる人は、これだけの値段を支払う必要はないと思います。
自分にとって、「時間を買う」つもりでない限りは、特段ドラム式洗濯機でなければいけない理由にはならないでしょう。
脱水〜乾燥中はそれなりに音がする
“最新式の洗濯機であれば、きっと音もすごく抑えられているんだろうな〜”
などと、薄ぼんやり考えていましたが、本体が大きくなり機能も縦型洗濯機に比べて向上している分、音もそれなりの大きさとなっていました。
洗濯機置き場の扉を閉めて、廊下を挟んで奥のリビングの扉を閉めた状態でもうっすら「ヴォォォォン…」という動作音が聞こえるくらいの感覚でした。
乾燥中は最もパワーを使用するためか、“ああ、いま乾燥中なんだな”とわかるくらいの音はします。
とはいえ、生活騒音レベルのものなので、意識しなければ気になるほどではないのですが、閑静な住宅街で隣の家との密着度が高いお家や壁や床の薄いアパート住まいの場合には、他のお家の洗濯機の動作音を聞いてみて判断したほうが安全でしょう。
乾燥フィルターの掃除が頻繁
とってもとってもとっても便利な乾燥機能ですが、便利なだけでは終わらないようです。
「乾燥フィルター」というものがあるのですが、乾燥機能を一度使うたびに、大量の綿ぼこりが付着するため、毎回取り除かなければいけません。取り除かない場合、乾燥にかかる時間が延びたり、きちんと乾かなかったりするようです。
一週間に一度くらいの頻度であれば、「妥当かな」と言える範囲かもしれませんが、使用するたびという頻度となると「ちょっと面倒だな」という感覚になります。
それを差し引いても、乾燥機能は本当に重宝していますので、このくらいの手間は目をつむっていますが、こまめにメンテナンスするのが苦手な方は要注意な項目だと思います。
フルタイムの労働者にとって最大の敵、「梅雨」の時期には最大の効果を発揮します。
しばらくの間続く曇天・雨天。
溜まっていく洗濯物。
せっかく晴れたと思ってもいるのは職場。
せっかくの土日は再び雨。
そんな時に役立つあいつの登場だ。
ボタンひとつで洗濯!すすぎ!脱水!乾燥っっっっ!!
「ヴィィィィン!!!」
雨の日も何ら困ることなく、天気とは裏腹に心が晴れやかになること請け合いです。
まとめ
一言でまとめれば、「買って良かった」。
とはいえ、それは僕の生活スタイルにぴったり当てはまってくれたからこその感想であって、値段やサイズ、音やメンテナンスの手間などは実際に所有してみてわかったデメリットです。
ドラム式洗濯機の購入を検討している方は、事前にお家周りの環境と予算面などをしっかりと吟味した上で、購入するかどうかを決めてほしいと思います。
※なお、この機種は左開きです。開く方向によって設置が難しくなる場合は、ドアを開いたときに採寸もしっかりと行っておくことをお勧めします。