【ついにこの日が?!】ファイナルファンタジーⅨがスマホとPCにやってくる!ージタンとダガーとビビが織りなす切なくも心温まる物語ー
“生きているってこと、証明できなければ、
死んでしまっているのと同じなのかなぁ…”
表向きは歌劇団、その本当の姿は盗賊団「タンタラス」の一員であるジタン・トライバル。記憶を失い、ク族のクワンに拾われ育てられた気弱な黒魔道士の少年ビビ・オルニティア。陰謀と運命に抗うアレクサンドリア王国第17代王女ガーネット・ティル・アレクサンドロス17世(ダガー)。そして、彼らと運命を共にすることになるアデルバート・スタイナー、エーコ・キャルオル、クイナ・クゥエン・サラマンダー・コーラル、フレイヤ・クレセント。そして、宿敵クジャ。
もともとは、それまでFF7やFF8といった流れでリアルな世界観と恋愛色の強さが際立ち始めた頃に、「ファイナルファンタジーの原点に立ち返る」というコンセプトで製作された作品。ファンタジーの世界観が強調されていて、人間だけでなく、人獣のような生き物が共に暮らす世界として描かれている。
アレクサンドリア王国の王女ガーネットの誕生日を祝うため、王国へとやってきた劇団タンタラスの一団。しかし劇団タンタラスの真の姿は盗賊団であり、その目的は王女の誘拐にあった。一方その頃、芝居を見にやってきた黒魔道士の少年ビビは偽物のチケットをつかまされひとり途方に暮れていた。
絵本のようなファンタジックな世界を舞台に、盗賊ジタンや王女ガーネット、ビビが出会い、それぞれの思いを抱えながら、クリスタルを巡る壮大な冒険へと巻き込まれていく。
【公式サイト】「ファイナルファンタジーⅨ」より
本当の主人公はジタンではなく、ビビであるとも言われるほど、「生きるとは何か」を考えさせられるストーリーとなっている。特に印象的なのは「生きているってこと、証明できなければ、死んでしまっているのと同じなのかなぁ…」というビビのセリフ。自分のことを知りたいと願いながら旅をしていく中で、知らない方が良かったであろう事実に直面して葛藤していく姿は心に刺さるものがある。
反面、「自分らしく自由気まま」に生きるジタンと旅を共にする中で、「自分らしく生きる意味」を知っていく彼は、まさしくもう一人の主人公であるといっても過言ではない。
【公式トレーラー】「」
なお、戦闘システムはリアルタイムで進行されるATB(アクティブタイムバトル)仕様。イベント時には同時に別の場所で起こっているイベントを見ることができるATE(アクティブタイムイベント)もある。
しかし、何よりも社会人や忙しい人にとって朗報なのはスマホ移植・PC移植に伴い、「オートセーブ機能」「倍速機能」「デバック機能」「アチーブメント機能」といった各種の機能が追加されていることだ。その上、高速モードとして「アビリティ簡易入手」「レベル魔石MAX」「ギルMAX」といったように全7種類のブースト機能も追加されているとのこと。
移植ゲームの場合、昔一度プレイしていて、もう一度物語を見たいからプレイしたいけど、時間がなくてできない場合が多い。そういった層にもきちんと対応している点はとっても好印象。僕もまた絵本のような世界のFF9をもう一度旅することができるのかと思うと楽しみで仕方がない。