蜷川幸雄演出、藤原竜也主演「舞台:ハムレット」の感想をまとめてみました

“To be, or not to be — that is the question.”
(生きるか、死ぬか、それが問題だ。)

hamlet_984_366 

どうも、七色たいよう(@nanairotaiyo)です。

蜷川幸雄演出、藤原竜也主演の「舞台:ハムレット」を公演最終日に観てきました。

 

蜷川幸雄さんは1969年に『真情あふるる軽薄さ』にて演出家デビューをされ、それ以来現代劇からシェイクスピア、ギリシャ悲劇に至るまで、多岐に亘る作品の演出を手がけてきた演出家。

 

日本での公演の後に、ロンドン・台湾での公演も予定しているため、作中の演出もそれを意識している場面が多数見られました。

 

今回は彩の国さいたま芸術劇場での公演で、与野本町駅より徒歩で約10分ほど歩いたところにその劇場はありました。

 

途中、これまで出演された俳優の手形のレリーフがずらっと道路沿いに並び、非常に壮観な印象。

 

僕とハムレットとの出会いは、大学時代に好きだった「からくりサーカス」という漫画に登場するギイ・クリストフ・レッシュがシェイクスピアの台詞や名言を引用しているのを見て、シェイクスピアに興味を持ったのが始まりです。

 

漫画に影響を受けた僕は、すぐさま本屋に行き、シェイクスピアの作品シリーズが並ぶ棚の前に立ち、「ハムレット」を手にレジへと向かいました。

 

本を開いてみると、会話を主体とした物語の展開が延々と続き、初めは演劇用の脚本のような描き方に違和感と新鮮みを覚えました。

 

ハムレットが亡き父親の亡霊に出会い、復讐を胸に秘めながらも緻密に、冷静に、かつ丁寧にその軌跡を綴る様は本当にハムレットの世界に入り込んだような印象すら抱きます。

 

こうして、本で読んだハムレットを舞台で観た時に、真っ先に感じたことは「役者の演技力」の素晴らしさだった。

 

彼らは、舞台の上では紛れも無く、ホレイショーであり、ギルデンスターンであり、ハムレットなのです。

 

一つの作品を通して演じると4時間前後もかかることになるが、その大変さを表に出さないところがまたプロたる所以かもしれません。

 

これは賛否両論があるかもしれないが、今回のハムレットは既に海外での講演も決定したことから、作中に和風テイストを随所に散りばめられていました。

 

中世ヨーロッパの物語と和の折衷という意味では、非常に斬新で新たな解釈であるとは思いますが、果たしてそれが万人受けするかと言われると非常に難しいところかもしれません。

 

それでも、僕は海外の人に日本の文化に触れる一つのきっかけになればいいなという気持ちで観ることはできたので、感じ方や応援の仕方は人それぞれ異なるでしょう。

 

藤原竜也の演技については、「バトルロワイヤル」や「デスノート」、そして「カイジ」に代表されるような作品において、“主人公の感情を強く表現するスタイル”そのものだったと思います。

 

元々、藤原竜也は舞台出身の役者であり、今回の舞台ハムレットで原点回帰したのだが、やはり数々の映画やドラマの経験を経て培った演技力は素晴らしいものでした。

 

「良い意味で藤原竜也そのもの」なのだと思う。時折個性が強く、演技力ためか、役者そのものの姿が色濃く見えてしまうこともあります。

 

それでも、普段中々経験することのできない舞台の観劇によって、僕の中で学ぶことや心の中に突き刺さるものがあったように感じている。新しい体験を通して、学ぶべきことがあると実感できることこそが、人間の良さなのかもしれませんね。